俺とお前は同罪だ、紅魔女。
概要
作者が2012年より小説家になろうに投稿していた俺たちの魔王はこれからだ。が原案のライトノベルで、原案の名前がサブタイトルになっている。
視点をトールに変更したり、原案になかった伏線や魔法学校での話を追加したものの、設定や世界観、ストーリーは基本なろう版を踏襲している。
富士見ファンタジア文庫にて2014年7月に第1巻、同年9月に第2巻が刊行。全2巻。表紙イラストはるろお。
打ち切りからある程度年数が経っており、紙の書籍の入手は困難と考えられるため、電子書籍での購入を推奨する。
メイデーア転生物語のスピンオフや続編ではない。
作者は同じだが、別の物語である。
あらすじ
二千年前、異世界メイデーアに悪名を轟かせた三人の魔王。勇者に討たれた彼らは、今は日本で高校生活を送っていた。
『なぜ我々は勇者に殺されなければならなかったのか』
それだけを考え続けていた彼らの前に、あの勇者が現れる!
「懺悔は十分に済んだだろう、魔王共。ならば、お前たちのしでかした事が何だったのか、その目で確かめてみるんだな」
そうして再び勇者に殺された三人は、戦争前夜のメイデーアへと帰ってきた。かつてを上回る強大な魔力を手にして・・・・・・。
"黒魔王"トール、"紅魔女"マキア、"白賢者"ユリシス。前世の罪を精算するための、最強魔王たちの戦いはこれからだ!
以上特設サイトより引用。
主な登場人物
マキア
2000年前は"西の紅魔女(べにまじょ)"として恐れられていた少女。自らの血を媒介とした強力な命令魔法を行使する。最期は勇者を巻き込んで大陸ごと自爆した。
トール
2000年前は"北の黒魔王"と呼ばれ、魔族の王として君臨していた。代償とともに"魔導要塞"を構築する空間魔法を得意とする。最期は寵愛していた姫に刺された。
ユリシス
2000年前は"東の白賢者"と慕われていた白魔術師の最高峰。百の精霊と契約した精霊魔法の祖でもある。最期は自らが育てた勇者の手によって殺された。
カノン
伝説の三魔王を殺した勇者。今はカノンと名乗り、東の大国フレジールの将軍の地位にいる。
シャトマ
1000年前は"藤姫"と呼ばれていた東の大国フレジールの第一王女。肌は蜜の香りがする。
ペルセリス
ヴァベル教国の"緑の巫女"。前世では白賢者の妻だった。
エスカ
王都ミラドリードを騒がす謎の殺人鬼?
民謡
以下は、メイデーアの三大魔王への皮肉を、子供を叱りつける時の唄にしたものである。主に北の国で使われている。
雪国の獣たち
四肢を折られて繋がれた
黒魔王に鎖で繋がれた
深い森のミューサたち
皮膚を剥がれて血を抜かれた
紅魔女に全部吸われた
湖の精霊たち
騙されて鍋で煮込まれた
白賢者に缶詰にされた
ああ怖い
扉の向こうに大魔王
精霊魔法
白魔術の基礎となる魔法で、精霊本体と契約し、力を得る。
精霊本体と契約する"本体契約"と、精霊の名前の威を期間限定で借りる"名借契約"がある。一般的には後者を利用する。
精霊の十戒
精霊は十の姿の法則があり、それぞれの召喚方法がある。
第一戒 自然界の穏やかな姿
第二戒 擬人の姿
第三戒 精霊壁の姿(守護)
第四戒 精霊具の姿(武器攻撃)
第五戒 精霊の力の姿(精霊乗算、力の上乗せ)
第六戒 自然界の脅威の姿(攻撃/中位)
第七戒 精霊の禊の姿(捕縛)
第八戒 精霊宝壁の姿(守護/上位)
第九戒 精霊宝具の姿(武器攻撃/上位)
第十戒 自然界の精霊王たる姿(最上位召喚)
どのように優れていても一般の魔術師は第五戒までしか召喚出来ないと言われている。
地球編
外伝として、「メイデーア魔王転生記・地球編ー俺たちの高校生活はこれからだ。ー」がファンタジアBeyondにて公開されている。
元魔王の3人が地球の一般人として送った、平凡な高校生活の日常風景が描かれている。
外部リンク
特設サイト:メイデーア魔王転生記
地球編:俺たちの高校生活はこれからだ。