あらすじ
原因も分からぬまま突如として人類が滅びた世界に唯一生き残ったハカセと彼女が開発した相棒のAI搭載人型探査機 クマノミ。ハカセの祖父が残したデータを探すため、二人は人々が遺した『情報の海』を旅していく。
登場キャラクター
- ハカセ
人類が滅びた世界でただ一人、本人も理由が不明のままなぜか生き残っていたらしい人間。クマノミからは『ハカセ』と呼ばれているが本名は不明、また素性や過去もあまり明かされていない。祖父が『メールブルー』のどこかに隠したデータを探すべくクマノミを様々なデータの世界へと送り込み、自身はそれをモニタリングしている。元々人付き合いが希薄だったらしく他の人間が消えてしまった現在の現実世界にも順応しわりと楽しく暮らしている。
- クマノミ
ハカセによって創られたAI搭載人型探査機。『メールブルー』に存在する様々な情報世界(チャンネル)に進入、その探索を行う他現実世界でもハカセの日常のサポートを行う。ハカセに対しては多少辛辣な態度をとることもあるが本質的には真面目な性格でコミュニケーション能力も高く好奇心旺盛。気になった相手や事象に対してはかなり積極的に関わっていく。
- えとうピリカ
クマノミたちが『本の世界』で出会った研究者。自身をデータ化し情報世界に定住している。
- ワケベラ
少女型のベラと少年型のワケの二人一組で活動するメールブルーの管理AI。メールブルー全体を監視しバグの削除や各種状態のチェックなどを行うセキュリティAIのような役割を担っている。
用語
- メールブルー
人類が培ってきたあらゆる情報が集められたデータベース。
- チャンネル
メールブルーの中に無数に存在する情報世界。住民はいたりいなかったり。単なるデータの保管・保存場所というだけでなく「もしこんな世界だったらどうなるか」というようなある種の思考実験の場のような側面もあり、チャンネルごとに世界の有り様が大きく異なる。クマノミのようなAIはひとつのチャンネルに長く滞在していると適応のため徐々に他の世界での記憶が書き換わっていくという性質がある。
- ペルル
様々なチャンネルに隠されている謎のデータ。ロックを解除することによりデータ世界から現実世界へと持ち出すことができる。