ジャンルはドライブアクションゲーム。プレイヤーは非合法の「運び屋」として、箱庭のように作られた街の中で与えられた目的を遂行する。街の中のオブジェは、他の車両から看板、建物の窓、駅の改札、鳥居、果ては電車まで何でも車で破壊が可能で、それぞれに金額が設定されており被害総額が計算される。一般人も多数居るが、プレイヤーが近づくと逃げ出しGTAシリーズのような傷害・殺人は起こらない。プレイヤーが使用できるのはレースゲームに登場するようなのスポーツカーだけでななく、バス、ダンプカー、ごみ収集車など多彩である事が特徴。
ランナバウト2を除き、シリーズのBGMはザ・サーフコースターズが担当している。
ランナバウト
内藤寛が製作・指揮。暴走アクションカーゲームの一作目。 ステージは、中華街、ビーチ、夜の街の3種類。 後に廉価版も発売された。
システム
各ミッションで指定された条件をクリアする事が目的だが、レースゲームのような決まったコースで一目散にゴールを目指すのではなく、プレイヤー自身が最良のルートを見つけ出し時間内に条件を満たす事が基本となっている。走行可能な道を道路だけと思っているとクリア条件の達成は厳しく、浜辺やホテル、進入禁止路に突入したり、地下鉄路線を走る、小型車なら通れる狭い路地を使うなど新しい「道」を発見していくことが重要となる。また、時間制限を過ぎたとしてもゲームオーバーにはならず、そのまま走り続けることが出来る。その為、ステージを探索したり、あらゆる物を破壊して走りまわるなどクリアを目的にしない遊び方もできる。
自車には車種によって異なる耐久力が設定してあり、ある一定のダメージが蓄積されると走行不可能になりゲームオーバーとなる。また燃料切れ、海やプールに沈没してもゲームオーバーになる。 車種は「クリアする」「○分以内にクリアする」「総破壊金額を○ドル以上(または以下)でクリアする」「特定の場所を破壊する」などで増えていく。
ステージ
最初はDOWN TOWNのみだが、クリアすることでステージが進める。ミッションとなるステージは3つだが、別に自車セッティングのテスト用のコースも用意されている。
DOWN TOWN(チャイナタウン~郊外)---起爆リモコンを5個回収し、「ヒスイの像」を目的地まで運ぶ
SEA SIDE(浜辺~高速道路)---リムジンから「黄金の翼」を強奪し警察の検問を突破する
METRO CITY(夜の都市)---石像から「白銀の杖」を発見後、電話ボックスから迎えのヘリに連絡をとり目的地へ向かう
車種
プレイヤーの使用できる車種
RAM
320
MIN
VES
SIR
NSR
GTR
BUS
DAM
LIM
FD7
GT1
TAC
GTS
ELS
360
TRD
RSP
19A
PLC
TNK
DSH
主題歌
エンディングテーマ「Endless Brightness」
作詞:高橋里華
作曲:中シゲヲ
歌:高橋里華
ランナバウト2
ランナバウトの続編。1999年11月18日にクライマックスより発売。企画:クライマックス、開発:グラフィックリサーチ。
ステージ数や使用可能車種が増加し、車の挙動もよりリアルになった。前作のシステムに加え、ミッションによる乗り換えなどの要素が追加されストーリー性が強くなっている。 ステージはハワイ(ワイキキ)、イタリア(ローマ)、日本(渋谷・巣鴨)、エジプト(ギザ)、アメリカ(ラスベガス)をモチーフにしており、前作の主人公が敵として妨害してくるなど前作との繋がりも匂わせている。
2000年にメディアリングから「普及版プレイステーション1500円シリーズ」として廉価版が発売された。
システム
基本的に前作との大きな違いは無いが、コース自体は若干コンパクトになっており分岐点や隠し通路などは少ない。ミッション内容は「尾行する」「写真を撮る」など変わったものも存在する。マルチエンディングを採用しており、あるミッションで失敗してもそのままストーリーが進み、別のミッションが新しく選択可能となる場合がある。そのため、クリアした過去のミッションを選ぶことは出来ず、一度エンディングまで進める必要がある。また、ミッションによっては一部車種以外は選択不可になる。
ミッションクリア毎にメールが届き、依頼人からくるメールを見つつゲームを進められる。 この「メール」にもイベントがあり、ある特定のミッションをクリアするとそのミッションのクリア状況によってメールの依頼人や人が変化していく。
特定のオブジェクトを壊すことでチューニングアイテムが発見出来、そのままクリアすることで入手できる。アイテムは、窓で揺れるマスコットや声優が喋るカーナビのようにゲーム本筋と関連無いものから、車両に加速を与えるニトロのようなものまで様々。装備しても特に画面上では効果がなく雰囲気を楽しむ程度のものが大半ではあるが、ロケットパンチなど攻撃が可能になるアイテムも存在する。
車種
プレイヤーの使用できる車種
1500
A156
REVU
REVUII
CAB
ソバCUB
ROAD
NSR
BEZ・V
MIUR
のうこう弐号
のうこう参号H6
FIRE
HALEY
HALEYII
Y800
Y800・GT-1
F500
F500 LUPIN - ルパン三世 カリオストロの城に登場する車がモチーフ
CORV74
CB427
FERA250
WRC
N390
N390 ROAD
K・PAT
ラーメン號
M・CARRY
DRAG
G・TANK - ガンヘッドがモチーフ。同作に関連したリネームを行うことで仕様が変化する裏技がある。
PANDA
声の出演
キャラクターに声優は起用されておらず、主にモブキャラやボイスナビ等に当てられている。
マイク・ロジャース
北川かおり
久保さゆり
豊嶋真千子
小森まなみ
高橋直純
内藤寛
主題歌
エンディングテーマ「RUNABOUTな夜だから」
作詞:Debbger 翔 Roommate With NAO
作曲:NAO
編曲:池間史規
歌:内藤寛 高橋直純
スーパーランナバウト
機種をドリームキャストへ移行。2000年5月25日にセガより発売。内容は暴走借金親子と警察官の物語を描いている。舞台はサンフランシスコを再現し、観光名所も数多く収録されている。また本作から難易度設定が追加された。
本作を開発したスタッフは、その後BUNKASHA GAMESに移動しxbox版「ダブルスティール」シリーズを開発した。
システム
「さびれた自動車工場を営業しながら裏の運び屋をする父親のもとへ手伝いに来る娘」という親子編と、「捜査課転属という夢の為に親子の逮捕を目指すコンビ」という警察編のシナリオに分かれている。
シナリオはどちらからでも選択可能でシナリオ途中でも変更できるが、難易度は変更できない。 ストーリー性は強くなく、各シナリオ選択後にデモシーンがあるだけで後はミッション開始時の説明文のみで展開していく。 親子編と警察編のシナリオ間で車種を共有することは出来ないが、共通して入手できる車種もある。また、難易度によっては入手できない車種もある。 基本的にサンフランシスコ市街が舞台となるが、空母や島内が舞台となる場合があり、特定のクリア条件を満たさないと出現しないミッションもある。
自車の耐久力のシステムが変更されており、画面上で通常ダメージメーターとして確認することが出来ず、車体または各タイヤ部分にダメージがたまると警告メッセージとダメージ箇所が表示される。車体自体は無事でもタイヤ部分が一ヶ所でも壊れると走行不可となってゲームオーバーとなる。
ミニゲーム
ゲーム中に条件を満たす事によりビジュアルメモリ用のミニゲームもプレイ可能となっている。
THE EDITORS
簡易ペイントツール「CLIMAX EDITOR」とゲーム中の特定キャラクターの名前を変更する「NAME EDITOR」がある。
RUNA BOUT
爆弾を回収し、ゴミ箱に捨てていくレースゲーム。
車種
親子編
256gt
A-C160
PUMP
Ves
RAM
F500
SGX-11
BUS
Tyr
F891
NSR
p405
HAM
TANK
RSP
PIGGIE
警察編
CHP1000
SiR
AST
PATROL
345GT
LIM
tac
AMB
4WB
CHV
COMBOI
BIM
RAM
HAM
TANK
BUS
スーパーランナバウト サンフランシスコエディション
スーパーランナバウトのバージョンアップ&廉価版。2001年6月21日にセガより発売。
アメリカで発売されていたバージョンであり、操作性・コリジョン(当たり判定)等に変更が入っている。「スーパーランナバウト」からのセーブデータの引き継ぎは出来ない。
車種
登場車種は同じだが、一部車名・車体カラー、挙動や性能表示単位などが変更されている。
親子編
466gt
PUMP
MPED
SST
IMC
SGX-11
BUS
F1-6
F1-X
XSR
ES-GT
ATV
TANK
RSP
PIGGIE
警察編
CHP1000
SiR
MVAN
PATROL
533GT
LIM
tac
AMB
4WB
CVH
COMBOI
BIM
SST
ATV
TANK
BUS
ランナバウト3 ネオエイジ
本作はニューヨークのマンハッタンが舞台。機種をPS系に戻し、PS2でのリリース。2002年5月23日イースリースタッフより発売。 今までのリアル挙動とは違い、子供でもプレイできるように新しい操作性を実現している。 さらに、ミッション以外でも自由にふらつける。自分で物語を作って遊ぶのも良い。 ミッション数は10ミッションのみ。車種は全20台。 のちに廉価版として「SIMPLE 2000 爆走!マンハッタン ~RUNABOUT3 neoAGE~」として発売された。
車種
プレイヤーの使用できる車種
MUS-500(シェルビー・マスタング GT500)
MIT-TRP(トライアンフ・スピードトリプル)
MIN-MSX(ホンダ・NSX)
TRK-DAK(ダッジ・ダコタ)
BUS-NYT(ORION VII)
TNK-MKV(メルカバ)
KAN-NSR(ホンダ・NSX)
OLD-A40(オースチン・A40)
SPO-FER(フェラーリ・テスタロッサ)
FRE-ENG(Mack CF)
CAB-CWN(フォード・クラウンビクトリア)
MON-RAM(ダッジ・ラム)
CRT-KGR
POL-BRO(ダッジ・モナコ)
LIM-LIC(リンカーン・タウンカー)
WRK-ROD
RLY-ESC(スズキ・エスクード)
SP1-BOW
SP2-KKU
SUB-CHA(ダッジ・チャレンジャー)
代車SUB-CHA(ダッジ・チャレンジャー)
ランナバウト3D ドライブ:インポッシブル
前作から約10年ぶりの新作。機種はニンテンドー3DS。シリーズ初の携帯機でのリリースとなる。基本システムはランナバウト3に近い。BGMは過去作のものに加え、ザ・サーフコースターズによる映画音楽のアレンジ演奏を収録している。
車種
プレイヤーの使用できる車種
GAM 1500(ダッジ・ダコタ、ダッジ・ラム。3ではTRK-DAKで登場)
PATROL 1(ダッジ・モナコ。3ではPOL-BROで登場)
VEEPA 400
SCOOTER(ベスパ)
DODGEN 500(シェルビー・マスタングGT500。3ではMUS-500で登場)
HONJO NR288(ホンダ・NSX。全シリーズを通して登場)
F1 BLUEROD
H-DAVID(ハーレー・ダビットソン)
LINE BUS
PINKS '59(シボレー・インパラ)
SPY CAR
POWER FOOT(ダッジ・ラム。3ではMON-RAMで登場)
BULLDOZER
TANK 10(10式戦車)
STANDCYCLE