概要
2014年3月12日発売のサウンドトラックに収録されている楽曲の一つにこのタグの曲名が付いたことから、アイラ・ユルキアイネンを指す二つ名としてタグとなった。
勝ち気でプライドの高いアイラの性格と、恋愛沙汰にはとことん疎い(もしくは鈍い)レイジの性質が災いして、ちょっとイイ雰囲気になっても結局はケンカに発展してしまう。
数多くの出来事を経て、確実に心の距離を縮めている二人ではあるものの、現時点でのアイラはレイジの心に留まるほどのデレを見せていない。
アイラがせっかく素直になっても「変な奴」とか思うレイジの性格にもよるが。
今のままだと単にレイジ専用“ツンツン”なので、本作残り数話で大いにデレを見せつけてほしい。
同月末日に最終回を迎えたが、↑で期待したほどの“デレ”は見られなかった。
しかし、モジモジしつつ、いつものように怒りつつ、そして顔を真っ赤にしながら「レイジのばかぁ!!」と叫んだ彼女の様にグッときた(萌えた)視聴者は少なくないだろう。
詳細
ガンプラバトル選手権世界大会前夜のパーティを無断欠席し、思い思いに食道楽に走る中、肉まん一つを巡って食い意地をぶつけ合った互いの第一印象は最悪だった。
アイラにとってレイジは、「せっかく手に入れた肉まんを海に落として食べ損なうハメになった、口の減らないどっかのバカ」程度にしか思われていなかっただろう。
風向きが変わったのは、肉まんの匂いにつられて身を寄せてきたレイジに、アイラが過剰反応した翌晩の一件。
うろたえるアイラを意に介さず、レイジはまたしても彼女から肉まんを掠め取り、余分に代金を置いて立ち去る。
借りを作りたくないアイラは更に翌晩、差額分の肉まんを買ってレイジを待ち伏せ、突き返そうとする。
アイラからすればそこで貸し借りチャラになる筈だったのだろうが、「冷えてるからいらない」と受け取ってもらえないばかりか、揉め事から自分を庇ってレイジが負傷、とても知らないふりなど出来なくなってしまう。
アイラがフラナ機関で送ってきた日々を考えると、同じ年頃の少年と他愛のない言い合いをすること自体が特別な体験だったのかもしれない。
ただでさえガンプラバトルで心身共に疲弊していたアイラにとって、レイジの前で素に戻れる時間が、どれだけ心の拠り所となっていったのかは想像に難くない。
特に21話では、お目付け役のバルトが「淡い恋心程度で我がフラナ機関の最高傑作が揺らぐのか」と発言。
アイラの心情(真情)が吐露され、フェリーニ曰く二人の痴話喧嘩の様がガンプラ世界大会準決勝として世界中継される。
長い間フラナ機関とガンプラバトルの間で苦しんできたアイラにとって、それらを吹っ切り元凶となった者たちと決別する機会となった。
以後、セイの母・リン子やチナと共に行動しながら、レイジ達が優勝することを願っていた。
しかし、セイを通してチナから貰ったアリスタからメイジン・カワグチがマシタ会長らに操られていることを知り、その事実を伝えたり、また暴走した巨大プラフスキー粒子の結晶体の攻撃を、粒子の流動が見える能力で察知してレイジを守るなど陰日向に彼を支えた。
特別、大きな進展がないまま最終回を間近にしてアイラの動向が気になるところだったが、彼女がアリスタにレイジと一緒にいることを願ったため、押しかけるカタチではあるが彼とともにアリアンへ旅立った。
自分が何を願ってアリアンにいるのか、全く以って見当がつかない様子のレイジにやきもきしているところで物語は終焉。
しかしながら、前述のフラナ機関にいた頃やそこに所属するまでの生い立ちから考えると、レイジの鈍感さには骨が折れるものの、今まで味わえなかった幸せを存分に掴めるであろう終幕だったので、アイラにとっては大団円と言えるだろう。
まぁ、一ファンとしては1年後のセイ達の様に、アイラとレイジ2人が共にアリアン王室で生活している様子を見たかったというのが正直な感想。