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概要編集

三半規管とは回転加速度を測るための器官である。

構造はいたって単純で、曲がった筒の内部にリンパ液が満たされており、これに感覚細胞から伸びる毛が浸っている。

頭が動くとそれに伴いリンパ液が筒の中を流れ、毛を揺らし、この動きを感覚細胞が読み取ることで回転加速度の情報を得る。


X、Y、Z軸に対応した半規管がまとまって、三半規管ということになる。


ぶっちゃけた話、人間の三半規管は性能がよくない。

液体の流れで間接的にしか加速度を感知できないため、回転を急にやめた場合など、加速度の検知が体の動きに遅れる場合が多々ある。しかしながら三半規管は馬鹿正直に情報を脳に送信し続けるため、視覚や触覚の情報との矛盾に脳が混乱し、めまいが引き起こされる。(目が回る状態)


よく「三半規管を鍛える」という表現がなされるが、実際に三半規管が鍛えられることはなく、「脳が三半規管を無視できるように学習する」というのが正しい。

首を振った程度でいちいち人が目を回さないのも、脳が適度に三半規管を無視して他の情報を参照していることによる。


更にぶっちゃけると、実はこの三半規管、なかったとしてもさほど問題がない。

慢性的にめまいが生じる場合には三半規管を破壊する手術が検討されるほどで、それでもリハビリで通常の生活に復帰可能である。

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