概要
不妊により、自然妊娠では子供を授かることが難しいと思われるものに対して行われる。
不妊は「病気」扱いではないため、医療保険は使えず全て自費だったが、2022年度から保険適用がされるようになった。
まず検査をし、夫婦どちらにどのような原因があるかを調べて方針を決める。これは必ず男女共に検査に行かなければ治療が始まらない為、双方の理解と協力意思が必須である。
最初は「タイミング療法」と呼ばれる「排卵時期に合わせた性交を指導する」という、自然妊娠に近いレベルも行われる。
医師の方針や体の状態により、タイミング療法でも難しいとなれば排卵誘発剤を使ったり、体外受精を行ったりする。
高度になればなるほど金額も高くなるため、経済的負担も大きくなる。最後の手段であり、費用が一番高額である体外受精を行なったとしても、1回で妊娠する確率は僅か20〜30%程しかないとされている(自然妊娠と同じくらいの確率とされている)。
また夫婦どちらに原因があっても、治療の肉体的負担は妻の側が大きくなる。治療も月経がきたタイミングに合わせてスケジュールが組まれるため月経が予定通りに来るとは限らず、仕事をしているとなかなか都合がつかないという事が多い。
これらのことから「いつまで治療を続けるのか」というのも当事者にとって大きな課題である。
そして何度やっても成功しないことで精神的に追い詰められて夫婦が険悪になってしまったり、自然妊娠できる他人に八つ当たりをしてしまったりといったトラブルを起こしてしまう者もいる。
こうしたことから、不妊治療を扱う病院ではカウンセラーを置くところもある。