概要
不妊で悩んでいる夫婦のために、日本の産婦人科医・荻野久作博士が月経周期と妊娠の関連性を研究、1924年に発表した学説を応用した不妊治療法。
女性の月経の周期から、妊娠しやすい期間を割り出し、そのタイミングで性行為を行う事で妊娠の可能性を高める。
……というのが本来の理念である。もっと広く言うなれば不妊や多産など、バース・コントロールの難しかった時代の女性の救済を目的にしていた。
しかしヘルマン・クナウスという人物により逆転の発想が行われ、逆に「妊娠しやすい期間」を避けて「妊娠しにくい期間」に性交すればいいんじゃね?と提唱された。
やがてセックスを求めてやまない市井の男女の間では、本来の目的であるはずの「妊娠しやすい日」が「危険日」、「妊娠しにくい期間」は「安全日(妊娠しない期間)」とすら認識されるようになる。
だが、本来の目的が不妊治療であるため、避妊を目的として使用するには無理がある。
この学説が避妊法として広まってしまったのは荻野久作博士にとっては不本意な事態であった。荻野氏は「女の体に1日たりとも安全日などない」と語り、避妊法としてのオギノ式手法は中絶を増やす結果にしかならないと反対している。
カトリック教会での使用
カトリック教会ではオギノ式が認められている。ちなみにカトリックでは中絶だけでなく避妊そのものも否定する。
オギノ式よりは比較的避妊成功確率の高いコンドーム等はアウトで、公式には認めていない。
コンドームについては、性行為感染症を防ぐため、特定の限られた局面においてのみ、条件つきで認める、とベネディクト16世は発言している。
ただしコンドームが性感染症の問題を根本的に解決するものでないとし、死に至る病への対策でも純潔による抑制がカトリックの原則的立場である事に変わりない。
そのカトリックが認めている、という事は、オギノ式が避妊法として有効でない事の傍証と言える。
妊娠という神が定めた性交の目的を阻害しない、と認識したからこそカトリックはこれを許可している。
妊娠の可能性が十分にあることを踏まえ「禁欲による自然な避妊法」として認める、というのがカトリックの教会の立場。
オギノ式を認めたそもそもの理由からして、「子供が出来てほしくない」「やりまくりたい」とは目的が真逆というわけである。
関連タグ
ピル…オギノ式と異なり、コンドーム同様比較的避妊成功確率が高いためカトリック教会では使用を禁じている。
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