並方紫ヶ丘とは
現在くろろ氏の作品はpixivにおいては消されており、HPに載っています。
くろろ氏の独特の設定に基づいた東方二次創作小説およびその世界観(厳密には幻想郷の中に紫ヶ丘と呼ばれる場所がある)。
紅魔館がコーマ・マンションになっているなど独自の設定があり、キャラクター達はみな現代風の服装をしている。
しかし普通に妖怪などは存在し、おおまかなキャラ設定などは基本的に原作に基づいている。
くろろ氏は紫ヶ丘を舞台とした作品をpixiv(後述)、そしてニコニコ動画(くろろ氏のニコニコ動画マイリスト)に上げている。
「誰かの手と手。
いつか来る結末。
どうしても天災。
仲のいいあいつら。
そして最後に、一人だけ。」(くろろ氏のHPより)
注意
- この記事には記事作成者の主観的憶測が含まれます。ご注意ください。
- ここでは主に小説(並方紫ヶ丘シリーズ)について説明します。動画を中心とした説明はニコニコ大百科記事”くろろ”あるいは各動画記事を参照してください。
- 小説のネタバレが含まれますので、先に小説を読むことをオススメします。
- 一部くろろ氏の動画の内容も含まれます。先にくろろ氏の動画(ニコニコ動画マイリスト)を見ることをオススメします。
小説各話あらすじ
第一話 ハート空っぽ
地霊殿を中心としたおはなし。
地底の底で働きながら燃えカスを固めた箱を積み上げるお空。そこに落ちてきたまっさらな”転送装置のようなもの”について少しだけ語られる。
第二話 紅香奇行
コーマ・マンション(この世界における紅魔館)のおはなし。
美鈴を中心に、コーマ・マンションの住民、そしてこれから来る大きな異変について語られる。
第三話 ひのきのぼうから再度
謎の転送装置のようなもの、そして永遠亭のおはなし。
ばかでかい機械の一端、そしておそらくその機械の効果による永遠亭の狂気について少しだけ語られる。
第四話 大きい世界
妖怪の山で起きた異変の一端が語られるおはなし。
これまで出てこなかった霊夢、小町、八雲の者たち、そして早苗が登場する。これは彼女達から見た異変の一部なのだろうか…。
また、霊夢の異変に対する立ち居地(あるいは考え方?)のようなものが垣間見られる。
第五話 絶望的な光
白玉楼からの視点で見た異変のおはなし。
幽々子や妖夢の日常、そして”転送装置のようなもの”による物理的な被害が語られる(しかしこれがその機械によるものなのかは実際は不明である)。
第六話 にて
■■■を封印(?)するため、死神の力を得た霊夢。彼女は博麗神社の地下で■■■と対峙する。期限は2週間。
天界へ飛ばされた萃香は天子とともに、黒ずんだ塊を萃める。期限は2週間。
それまでに、”紫”が復活しなければ…。
第七話 アイデンティティのゲシュタルト
物語はムラサの心理描写から始まる。黒い塊に襲われた聖輦船。魔理沙のはたらきでなんとか難を逃れるが、ムラサの心は毒に侵されてしまう…。紅魔館や永遠亭などそれぞれの行く末も明らかになる。
謎の転送装置のような機械(小説第七話までの考察)
この小説における重要なファクターの一つであると思われるものが”謎の転送装置にような機械”である。以下はこの機械についての記事作成者の考察である。
初登場は第一話、この時点では壊れていたがすぐに復活する(本編内ではお燐を吸収したかのような描写がある)。第一話の表紙絵を見るとレミリアがその機械の上に鎮座しているように見え、また羽がこうもりのものではなく、天使の羽のようになっているように思える。加えて絵を細かく見ていくと機械の内部に誰か囚われているようだ。しかしそのキャラクターは現在不明である。
第二話では大きな異変について語られるが、おそらく機械が起こすものであるだろうと予測できる。コーマ・マンションの住民がどうなるかは小説の通りだが、チルノについては謎のままである。動画「真夏の雪」ではその一端が見られる…かもしれない。
第三話では機械が「魔学」によるものであり、(おそらく)にとりによって造られたものであることがわかる。また、永遠亭が狂気に犯されているが、おそらくこの機械によるものだろう。
第四話では機械についての直接的な描写は無いものの、その影響の一部が描かれている…のだろうか?信者の反逆は「言い分が意味不明」などの描写から第三話の永遠亭の狂気と同じと考えられるが、まだはっきりとは分かっていない。むしろ本当に狂気に犯されている人物は別にいる…と鑑みることもできる。
第五話では機械による影響が最後に少しだけ語られる。しかしこれまでとは違い物理的な被害が出ている。いくつかの機能を持っているのかそれとも…。
第六話では”転送装置のような物”の影響らしきものが天界にも現れている。博麗神社の地下で封印(の時間稼ぎ)をしている■■■の正体も謎の機械なのだろうか…。しかしその機械は地霊殿付近にあったはず。もしかしたら時系列が異なるのかもしれない。
最初のモノローグは紫のものであると推測できる…。過去絵から考えて紫は美鈴をコーマ・マンションに探しに行った可能性が高いと思われる。(美鈴は「強欲美鈴」にて謎の機械と対峙しているようだが…)
第七話では黒い塊による影響の結果(一部)が描かれる。犯人は優曇華その他であるとにとりは予測している。この推測からすると、にとりの作った機会を優曇華が押収したということなのだろうか?しかしひのきのぼうから再度では、優曇華は死、あるいは重症を負っている。彼女の心理描写から考えても犯人である可能性は低いように思われるが…。
またいくつかの狂気の現時点での顛末も描かれるため、確認して欲しい。
そして星の力を借りて行う、にとりの”研究”とは…?
現在までのまとめ(あるいは予測)
「謎の転送装置」とはにとりが魔学によって作り出した機械である。その外見は天使のような羽を持った少女を頂に持ち、円形のエネルギー核のようなものを中心部に抱いている。その下にはなんらかの発生装置のような台座があり、その台座の中には”誰か”がいる。狂気を誘発する、あるいは物理的破壊力を持っていると思われる。
にとりは「廃棄した」と答えているが、地霊殿にて復活したようである。
頂の少女はレミリアのように見える。紅香奇行におけるレミリアの誘拐となんらかの関係があると思われるが、「レミリア・スカーレットは大嘘吐きである。」の文章から考えてもやや”誘拐”ということ自体に怪しさがある。レミリアとの関係性や具体的な機械の効果など、まだ詳細はつかめていない状態である。これからの展開に期待したい。
余談ではあるが、記事作成者は「これは本当に転送装置ではないか」とも予測している。”並方”がもし平行世界の東方を意味するのであれば、という予測から導き出された考察なので、信頼性は薄いが…。