概要
CV:叶木翔子
伊佐未勇と伊佐未依衣子の母親であり、伊佐未研作の妻で伊佐未直子の娘でもある。
性格は一言で言ってしまえば、我侭で自分勝手そのもの。
2人の子供を産んでいながら母親としての自覚や責任感は皆無であり、まだ幼く母親の愛情が必要であった優と依衣子の二人を「研究の邪魔だから」という理由だけで母親の直子に預けており、研究に没頭するあまり、家族関係が崩壊してしまっている。
そのくせ二人にアンチボディの適性があると分かった途端、「これで家族一緒」と称して半ば無理矢理二人を連れ戻している等、二人の子供には愛情を注ぐどころか、自らの価値観を押し付ける事しかせず、ある意味で夫の研作以上に酷い仕打ちを行い続けていた。
連れ戻した後も、強引に二人をアンチボディに乗せて戦わせており、表向きは2人の子どもの事を気遣っているフリをしつつ、内心では夫とともに研究材料としてしか扱っておらず、更には娘の依衣子と年の近いジョナサン・グレーンと愛人関係になってまでいる等、どこまでも自分の欲望に従う姿勢しか見せなかった。
当然、二人の子供…特に勇からは完全に愛想を尽かされており、ジョナサンとの関係を知られてからは憎悪まで向けられてしまったのだが、それにすら無関心さや無理解さしか見せなかった。
母親の直子からも、子供達を顧みようとしない目に余る振る舞いには問題視されていたものの、流されやすい性格や自分と夫との微妙な関係への負い目もあってか、強く叱る事が出来なかった様で、結果的にそれが翠の自己中心的な振る舞いに歯止めが利かなくなってしまったとも言える。
しかし、物語の終盤にて、依衣子がオルファンに取り込まれても尚、彼女を研究対象としてしか見なさなかった態度から、遂に本気で直子の激怒を買ってしまう事になり、平手打ちされる。そして親の愛情を向けられなかった事への謝罪をされた上で、和解に至っている。
しかし、それまでの勇達に対する裏切り行為の数々は、決して小さな事では済まされない為、家族関係の修復は非常に絶望的であると言わざるを得ないかもしれない。