あらすじ
『教師』とは、生徒を守り、教え導く聖なる仕事。
魔法が使える人間と使えない人間が混在するこの世界で、孤独に生きる一人の魔道士・ソロ。
受けた依頼は必ず完遂するという凄腕の殺し屋・No.0(ナンバーゼロ)という異名を持つ彼は、とある任務の一件で魔法学校で教師をすることになりますが、そこで担任することになったのは、学年の落ちこぼれが集まる2年D組(セカンドディークラス)。
任務遂行のために必死に教師を演じている最中、そこに転校生がやってきて事態は思わぬ方向に⋯。
偽りの教師で最強の暗殺者と、彼の“標(ターゲット)”となる最凶の生徒たちが繰り広げる学園ファンタジー!
(単行本第1巻裏表紙より)
用語
単行本第3巻までのネタバレが含まれます
魔法発動呪文(アクセスキー)
魔導士が魔法を使うための鍵。
魔導士ひとりひとりが自分のモノを持っていて、忘れたら魔法は使えない。
大体の魔導士は魔力に目覚めるとき自然に頭の中にその言葉が示されるが、これを“魔女の啓示”と呼ぶ。
魔女の気まぐれのようにさまざまで、意味がわかる言葉であったり意味のない言葉の羅列であったり、家系で受け継がれていたりして未だに謎が多い。
修行を積めば略式詠唱や無言詠唱でも使えるようになるが、基本唱えないと力を発揮しない。
オリオン
創立約300年の伝統ある魔法学校。
教師・生徒ともに全寮制で外部の人間は基本出入りできないため、ソロは任務のため教師として潜入している。
クロノス
ある男が立ち上げた裏社会の世直しギルド。
“悪”を葬るためならばどんな手段も選ばない。
表向きには認められないが、魔法局の暗殺部隊所属のイブキはその正義感を認め、その構成員ソロに憧れている。
三大禁忌魔法
使おうとも知ろうともしてはいけない魔法。
国で秘匿されている。
ソロは知っているし使えるらしいが……?
卵割り
将来国にとって脅威になりうる“魔導士の卵”達を卵のうちに殺すこと。
国の重鎮である【未来予知】の力を持つ魔導士によって、未来の危険人物とされた“卵”を暗殺する国の防衛策で、秘密裏に行われている。
今回ソロとイブキが行う『卵割り』の“標(ターゲット)”は2年D組の12人。
魔力の暴走(トランス)
文字通り魔力が暴走してしまうこと。
ミーコの竜化、シャオの呼び出した魂の暴走などが例。
イブキは、“標(ターゲット)”には魔力が暴走しやすい共通点があるのか、魔法使用時の目の色と何か関係があるのか、考え込んでいる。
肉喰触花
プロの魔導士でも討伐は苦戦するレベルの植物系魔物。
固い皮の果実のような皮膚が強固で魔法も効かない。
ルカを殺した魔物。
ハナビソウ
開花時に“花火”が咲く珍しい花。
オリオンでは1年で開花させる課題がある。
魔材
魔法薬や魔導具などに使われる様々な原材料。
魔女
人間の魔導士よりとても多くの魔力を持ち、大きな魔法もたくさん使えたという、大昔の種族。
【魔女の工廠】
自分の魔力で武器を創造する、一般的な戦闘魔法。
魔導士の魔力が強力なほど強力な武器が生まれる。
オリオンでは1年のときに習う。
ソロの得意魔法。
【魔女の再会】
大切な人を亡くした魔女が、どうかもう一度会いたいと願って生まれた魔法。
魔女の水葬文化の名残で、必要な材料とともに生き返らせたい対象の供物を流す。
呼び出した魂を入れる肉体として生贄が必要。
魔導具
魔法の効力が付与されている道具。
魔導士以外も使用できる。
魔導士
魔法が使える人間のこと。
作中で人口比などには触れられていない。