外見
華奢な体躯の女性。他の登場人物たちと比較して背はやや小さめで、顔立ちも幼さが残る。
アルビノのうさぎを思わせる真っ赤な瞳、雪のように白い肌を持ち、長い髪は白に近い銀色の直毛。
本編中では「不思議な国のアリス」の登場人物たちをモチーフに取り入れた青を基調とするエプロンドレスを着用している。
性格
内向的な性格で周囲との積極的な交友を好まず、普段は一人でいる。
一応、無理をすれば友達になった人を自分から旅行に誘えるくらいのコミュニケーション能力はある。
あるきっかけから、うーじこと宇々島智へ強い想いを寄せている。
『いりす症候群!』または『いりす症候群!滅』の登場人物のニックネームは、いりすが考えたものであるようだ。本人がつけた自分自身のニックネームは「いりす」。
以降、ネタバレを含みます。
言葉数が少なく大人しいようでいて激情家な面があり、目的のためには虎視眈々と徹底した計画を打ち立てる執念深さを持つ。
大切な誰かを奪われることに、人一倍強い恐怖を抱いている。
身体が強くなく喘息を患っており、特にネコに近づくと症状が出てしまうため咳止めの薬が手放せない。
薬物依存症の気があり、日常的に咳止め薬を大量に摂取している。
目を瞑り、瞼の裏の無機質な世界で何かをただひたすら壊す遊びを好む。
精神統一のような効果があるらしく、この行為が今作のゲーム部分になっている。
ウサギが好きで、ネコが嫌い。
特に過去のトラウマからネコのことは蛇蝎のように嫌っており、恋敵であるあげはのことを「あの猫」「泥棒猫」呼ばわりするなど悪いものの象徴のように扱っている。
生い立ち
幼いころから引っ越し続きで友達のできない生活を続けてきた。ある小学校に転校したときも、唯一友達と呼べたのは傷ついたウサギの「うーたろう」だけ。
クラスで飼われていた人気者のネコとは喘息が理由で遊べず、足しげくウサギ小屋に通っては、うーたろうに話しかけ、エサをやるのが日課だった。いりす本人は覚えていないが、偶然同じ学校の違うクラスだった当時のうーじに、その姿をたびたび目撃されている。
やがてうーたろうは亡くなるが、いりすがそれを知る前に、うーじがとある思いから遺骸の胴体を密かに切り取ってしまう。
頭だけになってしまったウサギをネコが舌で舐めている姿を目撃したいりすはショックを受け、これ以降学校に姿を現さなくなる。
この際いりすがネコに「何か」したような記述があるが、その後ネコは何事もなく学校に戻ってきている。
人間関係に排他的な性格のまま大学生になったいりすは、同じ大学にいたうーじのノートに描かれた「自殺するネコの落書き」を見つけ、同じ志(ネコに対する憎しみ)を持つ人が現れたと一方的に解釈し、付き合っていると思い込むまでに至る。
それからしばらくして、元々嫌っていたあげは(安芸羽鳥)、えど(江戸川健)の2人が、うーじを誘って旅行に行ったことを知り、激昂する。
あげはとえどの二人を「 す」べく、計画を立てて3人に接近し、親しくなったところで3人を旅行に連れ出す……というところから、本編に続く。
計画について
騒がしいあげはとえどには普段から不快感を持っていたいりすだが、二人がうーじと日に日に親しくなり、旅行に連れ出したことによりとうとう怒りが爆発してしまう。
計画内容は自分を含めた4人で旅行に行き、あげはへのサプライズパーティと偽って全員を引き離し、自分が参加した痕跡を消したうえで2人を「 」すというもの。
これを実行するためだけに苦手なコミュニケーションをなんとか駆使し、旅行に誘えるまで親しげなふりを続けるという周到ぶり。
ゲーム本編の得点状況に応じてその後の行動が変わり、グッドエンドの場合は「気分」が変わってそのまま普通のサプライズパーティをすることになる。
まだ遺恨は消え去ったわけではないものの、帰宅後はいくらか冷静になり、計画を練り直すようなことを入浴しながら考えている様子が文中で語られている。
「滅」を進めていけば、うーじの目線でわだかまりが解ける可能性が語られ、ある条件を満たせばその後別に行ったのであろう旅行の写真を見ることもできる(4人仲良く写っており、ここで初めていりすの私服が見られる)。
3人について
あげは
もともといりすには騒がしくて好ましくない人間として認識されており、うーじと親しげにし、旅行にまで連れ出したことで「泥棒猫」として計画の標的に。
あげは自身もややいりすのことを警戒している節があり、ネコ好きなこともあわさってまったく良い印象を持たれていない。
いりすはサプライズパーティが終わった後も再びあげはのみを「 す」計画を立てようとしていたが、結局実行されなかった模様(計画自体立てなかった可能性もあり)。
グッドエンドのサプライズについては素直に喜んでいて、それをきっかけとして以降は友好な関係を築けている様子。
うーじ
ノートに描かれた自殺するネコの落書きを目撃したいりすに、同じネコを憎む気持ちを持つ人として好意を寄せられる。
彼と席を4つ空けて座るのが、いりすの密かな定位置。
落書きについて、本人は別にネコでなくても良いらしい。別にネコも嫌いじゃない。
「滅」では、いりすが自分のノートを覗いていることについて、彼なりにかなり好意的に受け止めていることが明かされる。
小学生時代、同じ学校に通っていた時期があったが、お互いにその頃から出会っていたことには気づいていない。
えど
騒がしい人間としてあげはとともに嫌われており、うーじを旅行に連れ出したことで計画の標的に含まれてしまう。
いりすからのサプライズパーティの提案には積極的に乗ってきた様子で、旅行が終わった後は「馬鹿だが人畜無害」と評価を改められ、ターゲットから外された。
ゲーム中のいりす
いりす症候群!
・BadEnd 計画を実行する。
・NormalEnd サプライズパーティを行う。
・5万点End 恐らく、旅行からの帰宅後、新たな計画であげはを した。
・10万点End うーじのノートを見たいりすがうーじを し、ノートにうーたろうを描いた。
いりす症候群!滅
滅では主人公がうーじのため、Ending以外では具体的な行動をしていない。
・Ending 秋に再び旅行し、3人と共に記念撮影。
・10万点 背景のいりすが笑い、専用のBGMが流れる。
関連イラスト
本人の名前より、ゲームタイトルである「いりす症候群!」、!を半角にした「いりす症候群!」、!を抜いた「いりす症候群」で調べた方が出てきやすい。
いりすで検索すると見つけやすい。