八工房
はちこうぼう
超操縦メカMGに登場する巨大ロボット、マリオネーションギア(MG)を製造する工房の中でも
特に優秀とされていた8つの工房。ゲーム開始時点では、そのうち1つが事故で消滅、1つは
工房を閉鎖されており、6つとなっている。
オートメーション化はされておらず、工房の人形は基本的に全て手作りである。
輪工房
車両型に変形する人形を製造する工房。レース系のミッションが得意だが、格闘と射撃にも対応
しており、オーソドックスな戦闘ミッションでも活躍する。人形師オーギュストが設立した工房であり人形師の聖地アイゼンベルグに存在する3工房の1つ。
重工房
重機に変形する人形を製造する工房。運搬系のミッションが得意で、繊細なオブジェクトの扱いに長けている他、耐久性に優れ格闘戦に秀でている機体も多い。人形師ドランが設立した工房で、人形師の聖地アイゼンベルグに存在する3つの工房の1つ。
木工房
多脚型の節足動物を模した人形を製造する工房。機高が低いものや横移動するもの等、特異な機体が多い。多脚による安定性の高さ故か射撃兵装の装弾数と威力の両立が出来ており、バトルモードへの変形機構を持つ。また運搬系のミッションにおいてもそれなりに活躍する。旋回性能などは低くレースには向かない。人形師モクヨウが設立した工房で人形師の聖地アイゼンベルグに存在する3つの工房の1つ。専用の強化パーツとして滑車タイプのパーツが存在する。
円工房
ゼンマイやバネや蒸気機関を動力とする、昔ながらの製法の人形を製造する工房。この為、電子機器を狂わせる遺跡でも戦う事ができる。ただし、操縦手順が複雑だったり、小回りが利かなかったりする傾向がある。人形師コフーが設立した工房で歴史と伝統の街トゥールビオンに存在する。
専用の強化パーツとして振り子タイプのパーツが存在する。
爆工房
爆発物を扱う人形を製造する工房。核人形アトロスの超兵器の実験中に爆発事故を起こし、工房が消滅した経緯がある。初期に手に入る爆人形ランディスもこの工房の旧型機で、ビル撤去ミッションではお世話になる。爆工房の人形はその武装の性質上、常に自爆の危険性を孕んでいるので爆風の範囲には注意が必要。人形師フランバートが設立した工房で、現在は周囲に被害が及ばぬ様に山中に工房を構えている。
忍工房
クグツと呼ばれる独自の技術体系の人形を製造する工房。全体的に攻撃の手数が多く動物形態から忍者や侍に変形する。どちらの形態でも攻撃が可能で、動物形態時は直線的な移動能力が高い。
人形師ゴリュウが設立した工房で忍びの里に存在する。現在の工房主はサイゾウ。
専用の強化パーツとして独楽タイプのパーツが存在する。
闇工房
自立型の人形、自動人形(オートマン)を製造する工房。非常に高い技術を持っていたが、オートマンが暴走し破壊行為を繰り返したため、工房は閉鎖された。後述する人形都市も、この闇工房によって造られたものである。人形師ファウストが設立した工房でダークフォレストに存在した。闇工房の名の由来も、このダークフォレストから来ている。
ガロイ工房
パーツの整備と修理を行う工房。設計図があればMGを製造する事も可能であり、作中ではおよそ50機程のMGを製造する事になる。その製造スピードは八工房と比較しても脅威的な早さを誇る。
(1つの工房が作れるMGの数は10年で100機程度。つまり年間10機程度である。)
МGの運搬と整備が可能な大型車両『オメガ・カーゴ』を保有しており、主にマリオネーションギア協会を通して受けた、MGを用いた仕事の依頼を請け負っている。
主人公とアンマリーが人形使いとして所属する工房でもある。
パーツショップ
パーツ職人ランバートの工房。MGを強化するパーツを作成している。
真鍮級・青銅級の比較的レアリティの低いパーツを購入する事が出来る。
それ以上の鋼鉄級・白銀級・金剛級については店では購入できない。
また冷却器や予備弾薬、タイヤや車輪、シールド等の効果が特殊なパーツや各工房専用のパーツ
についてはそもそもランバートの工房では取り扱っていない。
弓工房
弓などの飛び道具を扱う人形を製造する工房。中盤辺りからは輪工房からの技術提供で、車両に変形する機体も製造するようになる。その総合的な完成度の高さから次代の八工房候補の1つとされる。若き人形師パルフォーが二代目を引き継いでいる工房でアーストンに存在する。設立者は不明。専用の強化パーツとして弦タイプのパーツが存在する。この弦は、専用パーツの中でも
唯一の射撃性能と装甲を強化する効果を持つ。
牙工房
野生的な動物型の人形を製造する工房。どの機体も何らかの変形機構を持ち、作中でも最強候補に入るほどのパワーを持つ。創設者のアンジェリカは木工房のモクヨウをして天才と言わしめる人形師であり、次代の八工房候補の1つ。また、木工房と共同で蜂型の小型無人MGを開発している。木工房から独立して設立した新しい工房で、ジャングルの奥地に存在する。
特工房
ロマン溢れるヒロイックな人形を製造する工房。ドリルやロケットパンチ、自爆装置などのマニアックな浪漫兵器を搭載している為、コアなファンから支持されており、次代の八工房候補の1つとされる。創設者のポー博士は円工房のコフーの弟子であったが、より科学を探求した理念を持っていたため意見が衝突し、仲違いしている。これにより円工房から独立して新設された新しい工房で、科学の都ラトラパントに存在している。専用の強化パーツとしてチップタイプのパーツが存在する。
山工房
人形風車シリーズを製造した工房。工房は西方の山奥に存在し、創設者は不明。現在は倒産している。後期人形風車であるリルガノは、性能の割に序盤から入手可能で、スロットの多さと総合力の高さから序盤で製造できると心強い存在となる。
また、電子機器を使用していない為、古代遺跡でも使用可能。
鉄工房
大砲人形パットンを製造した工房。創設者や所在地は不明。パットンのスペックは序盤レベルだが、リロードのタイミングの調整次第で絶え間なく砲撃できる点と、スロット4つで射撃を完全防弾できる可能性があるため、秘めたポテンシャルは意外に高い。
ベルソン重工
史上初のオートメーション化による人形の量産に成功した企業。兵器開発で財を成す死の商人でもある。様々な工房に資金提供を行う見返りに技術を吸収する事を目論む。現に鉄工房のパットンを元にコマンドティーガーを開発している他、闇工房に資金援助した事で、人形都市が生み出された。コマンドティーガー製造のオートメーション化も人形都市の技術のフィードバックである。
皮肉にも、その人形都市のオートマンによりベルソン重工は壊滅している。
人形都市
闇工房によって生み出された無人の工場都市で複数の存在が確認されている。都市全体が巨大な自立型の人形工房であり、自動人形(オートマン)を機械自身が自動生産している。機械自らが思考し、自己増殖と自己進化を繰り返し、より高度で新しい物を開発していくシンギュラリティな工房である。これによりサイボーグ技術や飛行技術など、人類を超える技術を生み出していき、ついには人形都市をも超える知能を持つ人形神を造りだした。当初はベルソン重工の管理下にあったが、最終的にベルソン重工を壊滅させ、人類から独立した存在となる。人類に敵対する存在となったこの人形都市の壊滅こそが本作の最終目的である。