概要
コミックガルドで連載されている漫画作品。
作者は一智和智(pixivアカウント)。
元々は作者のTwitterやpixivに掲載されたオリジナル漫画で、2018年11月27日からコミックガルドおよびニコニコ漫画で商業連載が開始された。
男子高校生の遊上くんと、彼のクラスメイトでリザードマンの女子竜ケ崎さんを描くラブコメ漫画。
単行本はオーバーラップのガルドコミックスから発売されている。
2024年3月時点で既刊5巻。
登場キャラクター
- 遊上学(ゆがみ まなぶ)
男子高校生。人見知りで、昔から友達が少ない。
爬虫類好きかつ抜け殻フェチで、竜ケ崎の抜け殻を回収して復元していた。当初は抜け殻にしか興味がないと思っていたが、次第に彼女本人にも惹かれていく。
竜ケ崎自身に惹かれている事を認識した時から、全裸になって竜ケ崎の抜け殻を自分に張り付けるという奇行に走り、その様子を(マンションのベランダに無断で登って来た)竜ケ崎に見られ、そのまま外に逃れる。ここから「抜け殻を身体に張りつけ、全裸で往来を走る」行為を周囲に見られてしまった。
本人は、自身のフェチが普通でない、変態的な事だと自覚していたが、次第に竜ケ崎と相思相愛の仲に。そこから自身も亜人(特に爬虫類の亜人)の事を良く知りたいと思い、卒業後は獣亜人医学部のある王葉大学へと進学する。
太鼓を用いる音楽ゲームが得意(幼少期に、自宅に家庭用の太鼓ゲームをプレゼントされていた)。
- 遊上の両親
父親はカメラマンで世界中を回っており、収入は不安定。毎回写真を撮っては息子へとメールで送っている(劇中でもベネズエラからグリーンイグアナの画像を送っていた)。
母親は会社務めで、夫の不安定な収入を補うため働いている。家事や炊事も息子と交代で行っている様子。ちょっとうっかりさんで、車で息子を轢きかけたのみならず、無事だったのを見て「頑丈に生んだ母に感謝ね」などと言っていた。
当初は、息子の趣味嗜好を知らなかった。遊上が保管していた竜ケ崎の抜け殻の復元を、アニメキャラか何かの等身大フィギュアかと思っていたらしく、「自分の息子は原型師にでもなりたいのか、あるいは変態か」と思っていたらしい。
亜人に偏見は無く、自身の学生時代にも『同級生に犬の亜人がいた』との事。竜ケ崎と交際するにあたり、息子の事を「こんなのでよければ」と了承していた。
- 竜ケ崎美咲(りゅうがさき みさき)
リザードマンの女の子。遊上のクラスメイト。
26話から一人称が「竜ケ崎」になる。
生理現象として年に何度か脱皮する。体温調節が苦手だったり、舌がカメレオンだったり、ヤモリのように壁を登れるなど爬虫類っぽい性質を持つが、基本的にはごく普通の女子高生。
体調不良やテンションが上がる、怒るなど、心拍数が上がると、大トカゲの姿になってしまう。尻尾だけ生やすことも可能。
- 蜂須賀枢(はちすか かなめ)
蜂亜人の女の子。遊上と同じ高校に通う、眼鏡をかけたクールビューティな少女。亜人の力を用い、女王蜂として、普通の蜂を通し遠方の様子を知る事が出来る。高校卒業後には、遊上と同じ大学に進学している。
進学後の大学では、獣亜人医学部四年生として登場。
- 蜂さん
ごく普通の蜂。遊上と竜ケ崎とのやりとりをしょっちゅう見ており、エピソードの毎回のラストで二人の行動にツッコミを入れる、というオチ要員(二人は気付かないか、気付いても普通の蜂として受け止めている)。
実は蜂須賀枢が、自身の女王蜂の力を以て操っていた存在で、彼女はこの力で二人の事を観察し見守っていたのだった(覗きとも言う)。ツッコミ台詞も枢の心の声だった。
- 熊谷(くまがい)
ツキノワグマに獣化する亜人間の少女。竜ケ崎と同年代。
転校の不安から獣化してしまい、下校していた遊上と竜ケ崎に対して攻撃してしまった。しかしその戦闘後、竜ケ崎と遊上と和解。親友になった。なお、獣化中も対話が可能である。
竜ケ崎と親友になった後には、バレンタインデーのチョコレートを一緒に購入したりしている。遊上は二人が仲良くしている事からやや嫉妬し、「獣人同士で恋愛する」と妄想した事もあった(竜ケ崎も嫉妬させるため、多少煽ってたりする)。
- 澤村(さわむら)
高校時、遊上をいじめていた男子クラスメイト。亜人でなく普通の人間。竜ケ崎が校舎内で暴走した際に遊上が澤村を守ったことから改心し、遊上と友達になった。
遊上と竜ケ崎が屋上でイチャイチャしているところを、何度か見ていたりする。また、「だいしゅきホールド」など、竜ケ崎が遊上に対して行ってる事を耳にして、妄想したりもした。
- 神威先生(かむいせんせい)
高校の養護教諭。竜ケ崎がリザードマンだと知っている。竜ケ崎が校舎内で獣化した際に自力で人間に戻ったため、亜人保護局に連絡しなかった。
- 兎川舞(うかわ まい)
大学生編から登場。
兎亜人の少女で、獣亜人医学部一年生。遊上と蜂須賀の後輩。明るく人懐っこい性格で、遊上の事が好き。しかし遊上が竜ケ崎の事を待ち続けた事も承知しており、三年間も彼を待たせた竜ケ崎がどんな人物なのか、それを知りたいと考えている。
そうでなければ、遊上の事も諦めきれないと思っての事だが、実行しようとすると蜂須賀に「人の恋路を覗き見るのは良くない」と止められた。
獣人適合度は三級。
いわゆるサークルクラッシャーの気があり、兎の特徴から発情しており、サークル内の男子生徒を誘惑し肌を重ねている。
遊上に対しても誘惑し、ホテルに誘おうとした。が、すげなく振られ、蜂須賀に強制連行された。
用語
- 竜ケ崎の脱皮
年に数回、リザードマンである竜ケ崎に発生する生理現象。爬虫類同様に皮膚そのものが剥がれ落ちていく。
剥がれる際には、指先など癒着している部分を無理にはがすと、下の皮膚も傷が付く事がある。そのため、水やぬるま湯で水分を与えた後に柔らかくしてゆっくり剥がす必要がある。
- 竜ケ崎の等身大フィギュア
竜ケ崎の脱皮を遊上が復元したもの。1話時点では1つだったが少しずつ増加していく。
ちなみに103時点では、三体に増えていた。増えた二体には、髪の毛(ウィッグ)が付いていたり、制服を着せていたりする。
- 遊上変態衝動計測メーター「オーバーラップ」
31話から登場。遊上が興奮してリビドーが高まるとメーターが上昇する。
- 遊上すきすきメーター
竜ケ崎がどのくらい遊上のことが好きなのかを表現したもの。「肉体的に同一化したい」と「精神的に同一化したい」の二つがある。
- 亜人保護局(獣人管理局)
亜人や獣人などを保護する施設。人間界でトラブルを発生させた場合、施設で更生プログラムを受ける。社会復帰に数年かかることがある。