創生の使徒(スターオーシャン4)
そうせいのしと
*****概要
CV:斎賀みつき
惑星バロックダークの中刻に存在し、増幅したエネルギーをミッシングプロシージャ(MP)に変えている。全身がグリゴリで出来た鎧となっており、騎士のような姿である。
その正体はフェイズであり、旅の途中で彼はミッシングプロシージャに侵されていたことにリムルは気づいていた。
エッジ達と別れ、エルダーの移民船団をクロウと共に守ろうと奮戦するも圧倒的な数に加えてエルダーの技術さえ凌駕するMPの軍勢には多勢に無勢だった。絶望的なその状況の中、フェイズはエッジでさえできなかったことをなす=全てを救うべく力を欲した。その時……ロークでシュドネイ教の教祖との戦いの直後にMPに取り憑かれていたフェイズはグリゴリと同調、バロックダークでグリゴリとMPの循環の中継点を担っていた。
何故、フェイズがMPに取り憑かれてしまったのか。ロークで黒き民の少女がアスモデウス復活の生贄として殺されてしまい、彼女を救えなかった絶望に教祖が消滅して間もないグリゴリが引き寄せられた。それ以前から、レムリックではリムルの祖父がカルディアノンの侵略でもたらされたバカラス病で死亡し、平行世界の地球はエッジが彼らを救おうとして与えた技術が逆に彼ら自身を滅ぼし、ロークではサラ自身も魔王復活の儀式で殺されかけ、そしてMPによって自分とエイルマットの故郷であるエルダー本星は消滅してしまった。
あまりにも多くの絶望を見て、何より苦しんできた仲間を間近で見てきたフェイズは彼らのためにも何かをしたいと、救いたいと願った。それがMPと最悪の形で同調し、宇宙を滅ぼすことで救おうとした。
あまりにも優しすぎた為に、敬愛するエッジや仲間の絶望を間近で見て自分も経験してしまったからこその過ちを犯してしまったのである。
スターオーシャン4 フェイズ・シッファー・ベレス リムル・レムリ・ファイ エッジ・マーベリック
過ちを悟り
安易な進化をしても、その先にあるのは滅亡以外にない。それは進化ではないと、エッジに諭された果てにフェイズは敗れた。暗い道でも一歩ずつ進むしかない。エッジを間近で見ながらも、それを見落として目の前の悲しみに呑まれてしまったからこその敗北を悟った。
中継点を担っていたフェイズが倒れたことでバロックダークが崩壊し、最後の最後でグリゴリとの戦いで使われていた自分の船でエッジを救い、バロックダークと運命を共にした。
全てが終わり、エルダーの遠い祖先達が『理想郷』として移り住んだ惑星がリムルの故郷、レムリックであることが判明した。MPとの戦いとカルディアノンがグリゴリによる過剰な進化で滅亡したというフェイズがエッジと共に得た経験も聞き届けたエルダー人はこれまでの技術を捨て、レムリックでの再出発を決意する。
エルダーの船で故郷へと帰ったリムルは祖父の墓標に花を添えた。その彼女の傍には……………彼もいた。