プロフィール
所属 | 都立小手指高校1年→2年 |
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出身 | 富士見シニア |
ポジション | 二塁手 |
投打 | 右投両打 |
背番号 | 4 |
グラブ | 久保田スラッガー |
身長 | 167cm |
体重 | 55.8kg ※TVアニメ版シニア時代 |
誕生日 | 9月28日 |
血液型 | A型 |
家族構成 | 父、母 |
イメージカラー | オレンジ |
CV | 松岡禎丞(オリジナルアニメ)、島﨑信長(TVアニメ) |
概要
都立小手指高校野球部の二塁手で、俊足と巧みなバットコントロールで相手のペースを乱す技巧派プレイヤー。過去に清峰・要バッテリーと相対したことが遠因で野球を辞めていたが、小手指高校で再会したことをきっかけに野球部に入部し再び野球をやることになった。
野球以外に学業の成績も良くテストは全教科90点以上を取っている秀才。「野球は技術と理論」が持論であり、発足直後の愛好会のような小手指野球部を知識で支える。
オシャレ、流行、音楽などにも敏感な意識高い系で制服の着こなしが独特。ソックス集めが趣味でレディースコーナーも平気で入れる。両親共働きの上流家庭の一人っ子で、ご飯はいつも一人で食べている。
オーディオオタクであり部屋にヘッドフォンやレコードが沢山ある。若干JPOPを見下している節があり、何を聞いても結局Autechreに帰ってきてしまうらしい。
外見
一般的な同世代と比較すれば平均的な身長だが、野球選手としては小柄で細身な体型をしている。
目が大きくやや吊り目気味で黒目がちであり、かつ基本の口の形が猫口気味で常に犬歯(八重歯?)を強調して描かれているためデフォルメ時には猫のような顔になる。
赤いフレームの眼鏡をかけているが実は伊達であり視力は悪くない。眼鏡をかけ始めたのは一度野球を辞めると決めた時であり、単純なファッションというよりおそらく野球と決別するという意識づけと自身の嫌いな顔(を含めた自分自身)を隠す意味合いが強いと思われる。
制服のブレザーの下にセーターを着込みその上からネクタイを出す、足先をロールアップして靴下を見せるなど独特な着こなしをしているが、これも野球を辞めた結果自己表現のやり場がなくなったことが別の形として表出しているらしい(藤堂のヤンキースタイルも同様)。
髪の毛の色は原作ではオレンジ味が強い茶髪くらいの色味だがアニメではかなり振り切った赤になっている。
性格
単行本1巻収録のプロフィールの標題は「傷つく前に逃げだし男子」。自分の顔と身体と精神全てが嫌い。
皮肉な物言いや相手の嫌がることを積極的にやるプレイスタイルから「性格が悪い」と評されることが多いが、基本的に普段の行動や言動は一貫して筋が通っており優しい。積極的に本人に伝えることはあまりしないが、よく仲間の長所を内心で褒め称えている。
いかにも「インテリ眼鏡キャラ」のように誰に対しても敬語で話すが、実のところ野球を辞めた後にキャラ作りしている部分が大きい為、心中と表に出している言動は割とギャップがある。
非常にストイックで泥臭い努力家で、努力の結果として何でも器用にこなせるオールラウンダーなのだが、本人の自称は「器用貧乏」であり、良くも悪くも他者からの評価を重視しない。
シニア時代は野球を個人競技と位置付け自身の技量を磨くことに執心していたこともあり友達ができず浮き気味であったというのが本人の自認だが、実際にはシニアのチームメイトからは野球の上手い孤高の存在として憧れられていた。
潔癖症の傾向があり「練習後の球児」のことを「ほぼ汚物」認定、汚物に対して非常に冷たい為そのまま家に上がることを許さずわざわざ百均で人数分スリッパを買ってきた上で持ち帰って捨てろと言い放ち、家に上げた後も本人達の前でコロコロ掛けを余念なく行っている。
常に冷静で言語化に長けているため、説明役に回ることが多く頼りにされているが、恋愛絡みの話になると途端にポンコツ化する。
過去
幼い頃にテレビで見たヒーローのような野球選手に憧れ、プロ野球選手を夢見て野球を始めた。
しかし成長するにつれ遺伝的に身長の伸びに期待が出来ず、食べても肉が付きにくい体質であることに気がついてしまう。その為フィジカルを非常に気にするようになり、1mm1gでも体格を良くしようと過食をして嘔吐したり腹を下したりして結果的に体重を減らしてしまうようなことを繰り返していた。
そんな中でも、唯一の武器と自認する足の速さを活かすため、人一倍トレーニングして小技を磨き、様々な方法論を本で勉強するなど、恵まれない体格を技術と理論・それを実践する為の努力でカバーすることで優秀な選手として一目置かれるようになる。シニアのチーム内では一番の成績を残すことに成功し、「フィジカルがなくてもやれる」ことに自信を持っていた。
しかし清峰・要バッテリーと対決し、「フィジカルを備え努力を怠らない天才」清峰と「フィジカルはないが技術と理論で清峰を支える」要に対して自身が積み上げてきたものが通用しないことに衝撃を受ける。
バッテリーとの試合後、「自分が一番努力していると驕っていた」と感じた千早は実力差を埋める為に更なる努力を決意し、今まで以上の過食・勉学・トレーニングを自身に強いるようになる。増えた負担に対して千早は「大丈夫」「案外やれる」と励んでいたが実際にはキャパシティを超えた状態にあり、ジワジワと限界に近づいていた。
ギリギリの精神状態で過ごしていたある日、チームメイトでフィジカルに恵まれた投手である巻田に対して無意識に「いいなぁ」という言葉を放ってしまう。この「いいなぁ」という言葉は相手の努力を顧みない言葉として千早が忌み嫌っていたもの。
自分が嫉妬心から嫌っていた言葉を言い放つ存在になってしまったことに絶望した千早は、野球から離れることを決意する。
しかし生活のほとんどを野球に捧げていた為野球から離れると空白の時間をどう埋めて良いかわからなくなってしまう。音楽・お茶・ファッション・数学など様々なものに手を出すが何をやっても野球をやっていた頃より時間の進みが圧倒的に遅く、いつまで経っても空白が埋まらないことに焦燥する。
それでも野球部のない都立に進学して高校生活を送ればその内何とかなるだろうと自身に言い聞かせていたところ、何故か進学先の高校で清峰・要バッテリーと再会してしまうのだった。
プレイスタイル
三振を嫌い、ファールで粘る。バントは確実に決めるが長打はない技巧派。脚で塁をかき回し、バッテリーを動揺させるのが楽しくて仕方ないS気質。
選球眼が良く出塁率は非常に高い。また足が早いことに加えて盗塁の技術がズバ抜けており、出塁さえしてしまえば二番がバントで送らなくても自力で塁を進めてくれる一番。作中ではチームがノーヒットの段階で足のみで還ってきて点を入れたことがある。
体格が良くないこともあって長打は狙わない方針でやってきたが、監督の進言もあり現在長打を狙えるようバッティングフォームを改造中。それに伴い出塁率が落ちていることを気にしていたが、チームメイトは快く受け入れてくれた。
アニメでの追加描写
2024年に制作されたアニメでは原作者の描き下ろしネームによる追加のエピソードがいくつか存在している。
◾️第5話ではファールチップにより球が取れなくなってしまった要の特訓の為に投手役としてピッチングを披露。野手投げではあるが抜群のコントロールで要に普通に速いと言われる投球を見せた。
◾️第7話では藤堂のイップス克服の為の特訓の一環としてノックによる打ち分けで協力、最終的には自身がランナー役として走ることで藤堂を煽りワンバン送球を身につけるのに一役買った。
◾️第11話では千早の過去回想において要に「一緒にやる?」と声をかけられた時の演出が一部変更になっている。原作とアニメで正反対の台詞を言っているのだが、原作の台詞は「その時の心情」、アニメでは氷河戦中の千早が回想に対して「今ならこう言えるかも」という台詞なのでシーン自体が改変されたわけではない。
小ネタ
◾️アニメ放映記念でパ・リーグ6球団とコラボした際には忘却スポーツという宣伝チラシが配られ、各キャラにパワプロ風のスキルが振られていた。千早に振られていたスキルは「盗塁◎」「選球眼◎」「安打製造機」「粘り打ち◎」「トリックスター」「潔癖症」「エレクトロニカ好き」。
◾️作中で後輩の瀧が髪を下ろすとイケメンになるという話題において「幽助やヒソカも下ろすと凄いですからね」などと発言しており冨樫作品のファンである可能性が高い。
人間関係
千早と同学年の小手指高校野球部のチームメイト。かつて千早の前に立ち塞がったバッテリーの投手(ピッチャー)。野球で強くなること以外に興味がない天才肌で、他人についての印象がぼんやりしている。
千早についても小手指高校で出会った当初は過去の対決を覚えておらず、しばらく一緒にプレイした後も「脚が早いけど俺の方が強いと思う」程度だった。しかし1年の夏に帝徳高校に接戦の末敗退してしまった時に千早が立ち尽くす清峰にかけた言葉をずっと覚えていたり、千早がバッティングフォームの修正を続けるべきか悩んでいた時には「千早にはいつも助けられてるし何の問題もない」と口にしたりするなど仲間としての意識が芽生えてきている。
千早と同学年の小手指高校野球部のチームメイト。かつて千早の前に立ち塞がったバッテリーの捕手(キャッチャー)。有名な実力者だったが記憶喪失により野球の知識は素人同然、ただし身につけた技術については身体が覚えており観察眼は現在でも健在。甘ったれでサボりたがりな性格で、よく藤堂と千早に弄られている。千早のことは当初「瞬ちゃん」と呼んでいたが後に「瞬ピー」になった。
千早と同学年の小手指高校野球部のチームメイト。ポジションは遊撃手(ショート)で、「二遊間」として千早とセット扱いされている。気持ちでプレイするタイプの熱い人情派で、千早と同じく一度挫折し野球を辞めていた過去がある。1年時も2年時も千早と同じクラスであり、席も隣。
千早とは性格が正反対でお互い文句を言い合っているが大体一緒に行動しており、要をからかう時などは結託して悪ふざけをしている。中学時代の打順は一番が定番であり千早と被っていた為初期は打順争いをしていたが、監督が就任して以降は千早が一番、藤堂は四番で落ち着いている。
千早と同学年の小手指高校野球部のチームメイト。シニアでは捕手、小手指高校野球部では当初中堅手(センター)だったが後に一塁手(ファースト)に転向。野球の腕は清峰・要・藤堂・千早などからは一段落ちるが堅実な実力者。穏やかな性格で皆から慕われている。千早も山田のことは普段から褒めており、2年時には主将に推薦している(同学年満場一致)。
小手指高校野球部のチームメイトで、学年は千早達の一つ上。2次元やオカルトを愛するオタクで、ポジションは中堅手。野球が好きで中学の時は野球部に入っていたのだが、体育会系のシステムに慣れることが出来ずすぐに辞めてしまい以降3次元の野球は避けていた。
しかし要に強引に勧誘されたことから愛好会のようなノリの小手指高校野球部に入部し、3次元の野球の楽しさに目覚める。脚が早く千早に「俺の脚を邪魔しないのは貴方だけだ」と目されており、2人でWスチールを決めたこともある。
小手指高校野球部の監督。かつては野球に情熱を注いでいたが、大学時代に怪我をして復帰してから監督に見向きもされなくなり、野球から離れニート生活を送っていた。元々小手指高校野球部のファンで、身内の推薦で監督に就任する。
株や仮想通貨で一発逆転を狙おうとする傾向があり、千早が予測した仮想通貨の銘柄が当たった時から千早のことを「神の子ちーくん」などと呼びはじめ以降ずっと「ちーくん」呼び。千早には若干引かれている。小手指高校の打線強化の目論見から千早にバッティングフォームの修正を打診した。
千早と同学年で、氷河高校野球部に所属する投手。中学生の時千早と同じシニアチームに所属していた。千早のことを気に入っていてシニア時代は千早と一緒に楽しくやりたいという気持ちから積極的に声をかけていたのだが、根本的に力押し真っ向勝負が好き、かつ無自覚無神経にマウントを取りに行ってしまうタイプのため致命的に反りが合わず千早からはずっと塩対応されている。しかし千早も巻田のことを嫌っているわけではないようだ。