概要
CV:笠原弘子
南風まろんとは、『アッセンブル・インサート』のキャラクター。
埼玉県出身の14歳の女の子。
華奢な身体付きからは想像もつかない怪力の持ち主。
警察による公募の結果、パワードスーツを着て正義のヒロインとしてデモンシードと戦うことになる。
経歴
警察のデモンシードに対抗する「正義の味方オーディション」に、一般公募で参加。本人は最初はその気は無かったが、母親と姉が勝手にはがきを送りつけてしまったらしい。
オーディション会場にて、壇上でもじもじしつつマイクスタンドを(意識せずに)捻じ曲げてしまった事から、服部課長の目に留まり、対デモンシードの切り札として合格。パワードスーツを着せてデモンシードと戦う事に。
なお、彼女が選ばれた理由は「力む事無く、素の表情のままで怪力を発揮する」という事から。
また、
「周囲に被害を出すとはいえ、デモンシードに打撃を与えたのが、むさくるしい機動隊員と、かわいいまろんだったら。どちらが歓迎されるかは一目瞭然」
という目論見もあった。
当初は(なぜかダンスレッスンを受けた後)、ステージ衣装ならぬ戦闘強化服を着て、デモンシードが襲撃予告をした古代ムー帝国秘宝展にてデビュー。
展示品を破壊してしまうも、今まで成しえなかった「デモンシードの撃退」を見事にやってのける。
しかしその後、デモンシードの襲撃が無いため、警察は彼女を芸能人としてデビュー。それなりに人気も出て、TV出演もするが……。
性格・人物
やや引っ込み思案で、あまり自己顕示欲も無く、はっきり意志表示する事もあまりない。また、どこか流されやすくもある。しかし周囲から応援を受けると、それに対して一生懸命に応えたいと思う一面もある。
瞳が大きく、鼻も低めのためか、白眼と鼻が描かれてない事も多い。また、その体形もスレンダー。
服部課長はオーディションの初見時に彼女を見て、「ちんちくりん」と思っていた。
しかしその怪力に関しては超人的であり、オーディション時にマイクスタンドを(意識せず)捻じ曲げた他、ただ突き飛ばしただけでパワードスーツすらも破壊できる。
OVAではボディビルのジムにて、鉄アレイを用い軽々とお手玉していた。
支給された戦闘強化服=パワードスーツは、露出度が高い(原作コミックではへそが出ていたが、OVAではお腹部分も隠れている。メイン画像はOVA版)。
本人も着た時には「恥ずかしいです」と言っていた。下記も参照。
良くも悪くも、怪力しか取り柄が無く、本人もその事を気にしている。芸能活動を始めるにあたっても、服部課長が相談した芸能関係者曰く、
「歌が上手いと言うわけじゃない」「踊りがきわだってるわけでもなし」「演技力ときたら、海の物とも山の物ともつかない」
要は、どれもあまり上手くない。しかし「これなら売れるんじゃないの」とも言われていた。
実際、デビューシングルレコードを出した後にサイン会が行われたが、行列ができるほどのファンが集まっている。
OVAでは、いきなり出現したデモンシードとの戦いを優先し、収録中の番組を抜けてしまい、それがもとで芸能界から引退。その後は警察活動に専念しているらしい。
原作コミックでは芸能活動と警察活動を両立している様子。
なお、高校進学に関しては、警察の課の皆で話し合っている。ちなみにそれらの活動を大目に見てくれる高校は「春風高校くらいかなあ」と言っており、「究極超人あ~る」の世界観と共通らしい事を匂わせていた。
戦闘強化服
まろんが対デモンシード用にと、着用するパワードスーツ。
……ではあるが、まろんが着用しているのは改良型で、改良前のプロトタイプは全身が装甲に覆われた武骨なデザインだった。
デザインが変更されたのは、製作者の下河辺良平の手による。曰く「装着者が女の子だったため、ちょっと改良した」との事。
着用の仕方は普通の服と同じだが、肌が露出している部分は極薄のバリアが張られており、着用者のまろんを衝撃から守っている。なので、正確には戦闘強化服というより、防御服と呼ぶのが正しい(もとよりまろんは怪力を有しているため、着用者を強化する必要も無いため)。
背中部分に電源のソケットおよび電源スイッチがあり、稼働用の電力を充電。6時間の充電で30分稼働させられる。
原作マンガでは、腹部はむき出しになっており、へそが見えるデザインになっていた。メイン画像はOVA版で、お腹部分も覆われている。
まろん曰く、着心地は「恥ずかしいです」
なお、プロトタイプ強化服は多数が存在し、壊滅寸前のデモンシードへと下河辺が自ら郵送し贈呈。あえてデモンシードを復活させる事で、まろんの(警察のヒーローとしての)活躍の場を与えていた。
余談
劇中に出てきた、まろんのデビューシングル「熱風翔女」「ラブ・アンド・パワー」は、OVA発売時に、演者の笠原弘子による歌が作られ、同作のサウンドトラックCDに収録されている。
「熱風翔女」
「ラブ・アンド・パワー」