単行本3巻「中世の髪と服R」に登場するフランスのチュニックを着ている姿()を見て、一部のファンが「まるで美少女だ!」と思いつけた呼び方のひとつ。
(公式でチュニックを着ているのはこの回だけである)
あくまでファンが考えた非公式の設定と呼び方であり、公式で女の子扱いされた事もなければ、「女顔」や「中性的」等の設定もないので注意が必要。
公式で子供の頃に女の子に間違われた事があるのはイタリアとクーゲルムーゲル、作者から「可愛い」・「女の子に見える」と言われた男性キャラはフィンランド、性別がよく分からないと言われたのは中国・リトアニア・ポーランドだけである。
髪をハーフアップにして後頭部にリボンをつけていたり、ストラップシューズ(メリージェーン)のような靴を履いているイラストが多数見られるが、公式にそのような設定は存在せずMMD発祥のファンが付け足した二次設定である。→ヘタリア三次創作 ヘタリアMMD
原作で髪をリボン等で結い始めたりするのは、フランスの男性(特にお洒落な若者)の間で髪や帽子にリボンを付けるのが流行っていたらしい15~16世紀頃(大体若仏の時代)からである。
ストラップシューズに至っては原型となる靴が登場したのが15世紀頃であるため、チュニック時代にはそういった靴はそもそも存在していない。
チュニックの丈が長いため一見女物の服を着ているように見えるが、これは11世紀頃にヨーロッパで流行った歴とした男物の服(特に男性の貴族達の間で流行したもの)である。
原作やアニメではチュニック時代のフランスはもうそこそこ大きく成長しており、尚且つ男物の服を着ているため、女の子に間違われる可能性はまず無いと言える。
当時のイギリスもフランスのチュニック姿を一目見た瞬間に顔を青くして「なんだその女々しさは!」と叫んだり、「そんな女々しいの羨ましくない」と言ったりと、原作・アニメ共々ハッキリと男として認識されている。
ちなみにこの前の話である「中世の髪と服」でも、長髪を自慢してくるフランスに対しイギリスが、「司教様が長髪は女みたいだから止めろって言ってたぞ!」と言い返しているため普通に男扱いである。
(フランスが髪を伸ばした理由もチュニック同様当時の男性貴族の流行だったからである。)
原作では足元は描かれていないが、アニメではチュニックの下にちゃんとズボン(タイツ?)を履いている描写がある。
一部では姫仏(幼少のフランスが女の子みたいに可愛い)が「公式設定」だと誤解しているファンもいる。
非公式設定を苦手とする人も多い事を理解し、上記の二次創作要素のない原作に沿ったフランスの子ども時代は子フラタグを使用するのが望ましい。