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概要

沖縄県の宮古郡城坂町に伝わる怪異。
太平洋戦争が終結した物資不足の時代、ある村に結婚十年目にしてやっと男の子1人を授かり、幸せいっぱいの夫婦がいた。夫婦は子供の為に村中の人々を集めて盛大な誕生祝を行った。

久々の宴会という事も手伝って大勢の村人たちが集まり、会場は大賑わいとなり、その最中、子供は裏座に大事に寝かされていた。

そして宴もたけなわに達した頃、突如として裏座から奇妙な叫び声が会場一帯に聞こえて来た。

子供を案じた夫婦が子供を寝かしつけている裏座へと慌てて飛んでいくと、そこで見たのは子供が寝ていた布団が、バタバタと生き物のように上下に波打つ姿と、その下で子供がぐったりとなっている姿であった。

父親は無我夢中で子供から布団を剥ぎ取り、庭に投げ捨てると、集まって来た村人達は、尚も動き続ける布団の姿に恐れおののきながらも、魔物が布団の中にいるに違いないと思い、手に手に棒切れを持って打ち据えたが、それでも布団は動き続ける。

そこで次に鎌を持ち出して、やたら滅多らに布団を切り刻むが、細切れにされても尚、その切り屑は土煙を上げながら動き続けるも、暫くすると力尽きたのか動きをようやく止めた。

それからよくよく布団を調べて見た所、人の爪に髪の毛が何重にも巻かれた物が、布団の四隅に縫い込まれていたことが発覚。

後に分かった事だが、この布団は可愛い我が子の為に、夫婦が行商人から買い求めたもの(当時は行商人が色々な物資を売り歩いており、お金があまりなかった夫婦は行商人から布団を買う事にしたらしい)で、人々は上述した物的証拠から、おそらくこの布団は墓荒らし墓場から掘り起こしたもので、悪霊が乗り移っていたのではないかと推測した。

何方にせよ、楽しい祝いの席も一転して哀しい葬式へと変わってしまった事実は変わる事なく、夫婦は耐え難い悲痛な思いを抱いたのは間違いない…。

余談

松谷みよ子著の『現代民話考』上述した話の他に東京で語られる“布団の怪”の話が2つ紹介されており、1つめが昭和21年の戦後間もない物資難の時代の江東区で、ある人物が買った古い布団を使って寝ていた所、深夜に必ず胸を締め付けられ魘されるようになった。
そこで布団を詳しく調べてみると、中の綿が血に染まっていることが発覚。
後に分かった事だが、元々の持ち主が布団の中で人を殺し、証拠となる布団の外側だけを変えて、何食わぬ顔で古道具屋に売り飛ばしていたという事が判明する。

もう1つが町田市に住んでいるある人が葬式の時に、遺体を寝かせていた布団を格安で譲ってもらい、それを使って寝ていると毎晩のように、何かが上に乗っているような感じを覚えて寝苦しくなり、やがて女性の声が聞こえ始めたばかりか、遂には悲しげな顔で見つめてくる女性の姿を目撃する様になった為、恐ろしくなって布団を手放したという話がある。

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