概要
魍魎戦記MADARAから派生したシリーズの一つで、元は「もし転生戦士が幼稚園児だったら」という同人作品。商業媒体での初出は、公式海賊本(要するに版元公認の二次創作アンソロジー)。
その後原作者である大塚氏が誌面の穴埋めとして正式に発注したことで公式転生譚の一つになった。
当初は現代日本を舞台にした「転生編」の前日譚だったが、いわゆる「御家騒動」でメディアワークスに移った際設定が再構築され独立したシリーズになった。
登場キャラクターは原作一期(MADARA壱)のキャラクターを幼稚園児や幼稚園の先生に当て嵌めたもの。
ミロク帝が園長先生、邪兎と麒麟がそれぞれ別のクラス担任になっている。原作では敵だったミロクや邪兎も、本作ではそういった部分は出てこない。また魍鬼(モンスター)たちは「帰国子女」ということになっている。
ただミロクは、メディアワークス移籍後の設定では「双子の兄がミロク帝の転生体で、彼自身は普通の人」ということになった。単行本の巻末資料では「経営方針で兄ともめて金剛幼稚園を設立するも、後に(兄が失脚して)経営のトップに復帰」と言う、当時の「御家騒動」の顛末を予感させる設定も書かれていたが。
更にラジオドラマ等では、本来の設定では顔を会わせることがない「同じ人物の転生」が普通に出ていたりする。その辺の設定は結構フリーダム。
実はプロジェクトの中でもメディアミックスが非常に成功した部類で、アニメにこそならなかったが前述のラジオドラマ(ファミコン版「魍魎戦記MADARA」のオリジナルキャラ・ナユタもメインキャラとして登場する)の他に、ゲームや外伝(「弐」が元ネタの「少年忍者バサラくん」など)も広く手掛け知名度は高めである。