大学の友達に勧められ、乙女ゲーム『公女様のラブラブ・プロジェクト』を始めた主人公。自分と似た境遇のハードモードのヒロイン、悪女「ペネロペ」に感情移入し、ゲームに没頭してしまった。ゲームの途中寝落ちして、起きたら自分がゲームの中の「ペネロペ」になっていた。死亡エンドを避けるためには…攻略対象からの好感度を上げ、ゲームをクリアするしか手はない!?

(ピッコマより引用)

登場人物

ペネロペ・エカルト

主人公。エカルト公爵令嬢で、濃いピンクの髪に黄緑と青が混ざった瞳を持つ。乙女ゲーム『公女様のラブラブ・プロジェクト』では、ノーマルモードだと物凄い悪役のように描かれていたが、彼女視点のハードモードで見てみるとそこまで悪いことをしている訳ではない。寧ろ、メイドから嫌がらせを受け、家族である筈の父兄からも偽物扱いや無関心と放置、冷遇されている。ただし公爵やデリック達とは血は繋がっていない。

使用人達からの嫌がらせ

目覚ましに針で腕を刺される
湯桶(洗顔用のお湯を入れる物)に水だけ
朝食にカビの生えたパンや腐ったスープを出される

主人公の暮らしていた世界

大富豪の隠し子で、実母が亡くなってからは父の元に引き取られる。しかし母親の違う2人の兄(因みに彼らの実母もすでに持病で亡くなっている)には幾度も苦しめられ、引き取った父親も一切関心を向けなかった。そんな家から抜け出すべく、努力を重ね名門大学に入学し、それからは家を出て一人暮らしを始める。そうした事情もあって金持ちの隠し子とは言いつつも貧乏。新しく主人公の住む家や準備は長男(兄)がした。その為か、壁も薄いボロ屋。

大学では考古学等の分野を学んでいて、ゲームの世界でも生かされることになる。またペネロペの父兄や周囲に対しても、愛情に飢え粗暴に振舞うことでしか関心を引けなかった彼女とは違い、過去の辛酸を基に皮肉を込めたやり返しや返答を見せる。

デリック・エカルト

エカルト公爵家長男(24)。身長185cm。黒髪に青い瞳を持つ。攻略対象で、ペネロペに対する初めの好感度は0%。

本当の妹のイヴォンが忘れられず、ペネロペのことは偽物呼ばわりし冷たく当たり、お兄様と呼ばれることを嫌う。それ故ペネロペが変わってからは公私問わず小公爵様と呼ばれ距離を置かれることに違和感を抱くも、中々態度を軟化出来ていない。

レナルド・エカルト

エカルト公爵家次男(20)。身長183cm。ピンク色の髪に兄と同じ青い瞳を持つ。攻略対象で、ペネロペに対する初めの好感度は-10%。口が悪く、ことあるごとにペネロペを罵倒する。ペネロペが変わり、関わっていく中で徐々にペネロペの事を“妹”、そして“家族”として大切に思うようになる。だが彼女からは乙女ゲーム『公女様のラブラブ・プロジェクト』でしょっちゅう殺されたことから最も自身の命を脅かす要警戒対象としか見られておらず、好感度稼ぎもそうした殺害イベントの発生を抑制するために過ぎない社交辞令的なものと化している。

エカルト公爵

デリックとレナルド、イヴォンの父。ペネロペの義父。

初めはデリック、レナルド同様、ペネロペに冷たく当たっていたが、段々とペネロペが変わっていることに気付き、ペネロペの事を娘として大事に思うようになる。それからは彼女に貰ったブローチをヴィンターに嬉しげに自慢したり、ペネロペに「お前は自慢の娘だ」と話す等、前よりも断然父親になっている。ただ前年の騒動もあって自宅で大人しくしているつもりだったペネロペに無理矢理クロスボウを与えて狩猟大会に参加させるなど、彼女がどう変わって何をしてやるべきかを理解できてない部分もある。

カリスト・レグルス

イオカ帝国の皇太子(23)。身長188cm。攻略対象で、まるで黄金を切り取ったかのように輝く金髪と赤い瞳を持つ。幼くして母親は亡くしており、皇妃とその息子(異母弟)、皇妃の実家・エレン侯爵家達に幼い頃から何度も暗殺者を送られ、荒々しい暴君として周囲を畏怖させる中、日々気が抜けない。他の貴族令嬢と変わった反応や言動をするペネロペが気になっている。

ヴィンター・ベルダンディ

ベルダンディ侯爵(26)。攻略対象で、雪のように白い髪に青紫の瞳を持つ。攻略対象の中では一番年上。身長は186cm。侯爵でありながらも魔術師。

反魔法組織に投獄、虐待された孤児たちの世話をしている。

イクリス

敗戦国出身の奴隷(17～18)。身長は186cm。攻略対象で、灰⾊がかった茶⾊の髪を持つ。袋叩きにしようとした警備の騎士たちを単身返り討ちにするなど戦闘能力が高い。闇オークションでペネロペに1億ゴールドで買われ、事実上の解放に近いある程度の自由を約束されたことから忠誠を誓っており、彼女からもデリックやレナルド等に対する護衛として信頼されているが、警戒対象たる彼等には出自や身分を理由に疎まれ、ペネロペとの交流にケチをつけられている。