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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    作戦会議でおじさんたちはウチらにもうメロメロなの

     映画版「戦争の犬たち」はフォーサイス原作ものとしてはどちらかというとB級です。だけど筋金入りのB級でいわゆる玄人好み。犬公方もとい押井守監督も「傭兵映画の傑作」として高く評価しております。「役者も物語もとことんシャープに、徹底的に削り落とした映画。それでいてディテールが充実しているから見ごたえがある」(ちゃんと原作も読んだ上で「映画のほうがよくできてる」同感でございます)。  わけても「私生活でも参考にした」というのが凄い。主人公がひとり暗いアパートに帰って来て冷蔵庫を開ける。するとそこに真っ黒なベレッタ拳銃がごろん。これにシビれた押井監督、自分の冷蔵庫にもコルトガバメント45口径(のモデルガン)を置くようになり、かれこれ30年以上やっているとか。そのへんのガンマニアが「こんなことやってまーす」なんて言っても、バーカとしか思えませんが、押井監督がやってると聞くと、ははあ師匠、やっとりますなァになってしまうのですから、妙なものです(笑)。 (引用は「押井守の映画50年50本」立東舎刊によりました)
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    瑞谷先生と原宿でタピオカ飲みに行くんだ

     ギブスンの「エイリアン3」ノベライズ読みました。××する××××状エイリアンというのは、今読むと何やら予言的で総毛立ちました。実写による映像化は無理としても、3Gアニメという手があります。是非実現して頂きたいものです。ひとつネタバレしますと、ここでのニュートは修羅場が始まる前に地球の祖父母のもとに送られ、間一髪生還を果たします。やれやれ。   それと今回から御登場の「瑞谷綺羅々」先生ですが、当初は特別出演、だったのですけど、想を練るうち、完全にレギュラーとなってしまいました。こうなるともうオリキャラ同然という事で、御容赦頂ければ幸いと存じます。骨身削って更生させたという実感が伴うキャラですし(笑)。  ともあれキララっちといえばもう原宿でタピオカですね。それから後の悲惨な出来事は、ここでは見なかったという事で(泣)。
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    今回はとっときのセリフでキメちゃうからねーっ

     ブラピ主演の映画「トロイ」を観た方には説明不要と思いますが、ギリシア軍総大将のアガメムノンというのは、原典のホメロスやギリシア悲劇においてもああいうキャラです(笑)。  で、トロイア戦争が終わって帰国したおっさんは、さっそく間男していた女房に風呂場でぶっ殺されます。  何でかと言いますと、実は戦争前、自らの過ちで神を怒らせたおっさんは、海が荒れ、船が出せず、困っておりました。これを静めるには自分の娘をいけにえにするしかないという御神託に、ではさっそく、とやっちゃうんですな、ざっくりと。それでまあ、よくも私の可愛い娘をーッと、今度は自分が女房にやられるんですね、ざっくりと。  ところがおっさんにはもう一人娘がおりまして、エレクトラというんですが、これが大変なファザコン。よくも私のお父様をーッと、自分の母親をやっちゃう訳です、ざっくりと。ま、直接手を下したのは、国外追放されていた弟なのですが、今度はこの弟が─と、血生臭い悲劇は延々続くのでございます。やれやれ。
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    院長センセこんにちはーそいでもってさよならーっ

     かつてマンガを原作としたアニメについては、「原作に忠実」というのは大体原作マンガの絵柄や構図を平板になぞっただけの、退屈な代物を意味していました。そうした二流品は当然今もある訳ですが、だからこそ「うる星やつら」「攻殻機動隊」を独自の作家性をもって大胆にアレンジした(当然原作ファンからはヒンシュクを買った)鬼才・押井守が脚光を浴びたのでした。  しかし現在、メジャーなアニメの成功作とされているものは、概ね「マンガ原作に忠実」でありながら、充実した作画を基盤とした映像と、丁寧な音響効果、優れた音楽が一体化した、いわば総合芸術的なハイレベルのクオリティを追究して、内外より高い評価を得ております。「進撃の巨人」「鬼滅の刃」「呪術廻戦」等がその代表でしょう。  骨組みがしっかりしていて、細部も充実している原作を、如何にアニメという形での「完成品」にするか、というのが、現在の主流であると思います。  ですが並行してオリジナル作を手掛け続ける押井師匠の目からすれば、これは「後退」に映るのかもしれません。  原作とはあくまで「素材」であり、それをもって己が「作家性」を発揮してこそ、本物の映像作家、映画監督というものだ。と、いったところでしょう。  それで既に何度か触れておりますが、オリジナル・アニメでありながら、あれだけ受けてて評価も高い「ガルパン」を、なぜ師匠が評価しないのかというと、まあ結論から先に言いますが、師匠も歳取ったんだよなぁ、と(泣)。  長くなりますので続きは次回に。
  • ”Dragon The Яe-birth”

    ”Dragon The Яe-birth” 第3話

    ストーリー アザゼルより異母兄の存在を告げられたイリス。衝撃の事実に戸惑うイリスはその場を無言のまま立ち去り、校舎の裏で一人悩んでいた。 ルシファーをこの世から消すことは自分の唯一の家族であるヴァーリを消すこと。 駒王学園の校舎で悩む中、一人の男子生徒が彼女の前に現れた。 これが彼女の運命をまた変えることになる。
  • 夢守人黒姫

    【創作小説】夢守人黒姫 Love in a mist【サンプル】

    ※2014年発行の同人誌の再販版です(変更箇所→カバー無しに変更/カバー下の絵を別紙に変更/頒布価格の値上げ) コミティア110発刊。 夢幻想現代ファンタジー。ヤングアダルト(ジュブナイル)系の作風です。 イラストを灯屋駆舞さん(http://www.pixiv.net/member.php?id=585162)にお願いしております。 文庫|96P|600円 BOOTHでの頒布はこちら→https://mata2bken.booth.pm/items/343343
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落2  病吐の波動 仕事始め 下準備

     さて古代中国における城攻めについては、酒見賢一「墨攻」という大傑作小説がありますが、一般的には漫画版と映画版の方が知られているかもしれません。  ただ原作小説の主人公は「この場合の誤り」であっけなく落命し、城も落ちてしまうのですが、漫画版は「守り抜いた」と改変し、それをいわば「第一部」として話は続いた訳で、当方はこの段階でこらあかんと投げてしまいました。  原作小説は主人公の「誤り」こそが肝要なのであって、ここを改変したのは単に人気が出たから連載を継続させようという、商業目的以外の何物でもなく(よくある話ですけど。逆の「打ち切り」もまた然り)だからあの後どうなったのか知りません。映画版(の「原作」は漫画版)もあまり感心しませんでしたし。製作サイドの文字通りの「呉越同舟」が祟っていたような。  まあ原作改変だから悪いというのではなく、問題はどう改変するかなのですね。例えば、最近のもので言いますと、「まだ完結していない原作」「大幅な改変」「しかも監督はあのお方」と、三拍子揃って大駄作間違いなしと思われた映画「アルキメデスの大戦」が、予想外の大傑作(そうは言わない人も結構いますが。根っからの原作派か、「あの監督」嫌いの方々でしょうけど)になったというのがあります。大ヒット作「永遠の0」など、空戦シーンはとにかく、登場人物がやたら泣いてばっかだなー、でもこっちはさっぱり泣けんなーと白け切っていた当方のようなすれっからしが、こちらのラストでは号泣してしまいましたからね(笑)。
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    序章 テンペスト 中  母の病い リムル=テンペストと四柱の悪魔

     旧作のキャプションでも触れましたが、一口に転スラワールドと言いましても、原作・コミカライズ・アニメ・各種スピンオフetc.と、その拡がりは膨大なもので、細部に様々な差異が生じるのはむしろ当然の事です。 例えばリムル達の通常の職場の名称を、当方の旧作ではアニメ版「転スラ日記」に合わせて「議事堂」としていましたが、本作では公式設定資料集にならい「執務館」としました。他にも細かな点では多々あります。  こういう事は「原作小説原理主義」に徹するのも一つの方法ですが、あまりそういう事にこだわりすぎると、逆効果のような気がします。第一、「悪役だけどスコーン作りに打ち込む微笑ましいクレイマンさん」という「日記」のイメージを、原作者御自身が取り込んで「素は憎めないお茶目で愉快なクレイマンくん」を主人公に、スピンオフを始めているのですから(笑)。  しかしいくら「勝手外伝」と称しても、越えてはいけない一線はあると思います。今回悩んだのは「ベニマルの子供の存在」で、モミジとアルビスとの間に、それぞれ一子ずつもうけた事は判明してますが、詳細は現在のところ不明な為、その「成長した姿」を名前までつけて登場させるのは、なんぼなんでも勝手が過ぎると思い、ならばいっそまだ「生まれていない事」にした方がましではないか、そういう結論に達しました。  という訳で当方ベニマル・ファミリーの子供は、今は残念ながら我がサトミ一人だけです。弟と妹を出したかったのですが。  
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  • 新・メイドアサシン繁盛記 バッコスの信女 激闘篇

    ロシア料理店に殴り込みってピロシキでパイ投げでもする気かしら 上

     ウクライナ侵攻以降、すっかり世界の悪役となってしまったロシアですが、本作でも思い切り悪役を演じて頂くつもりです。  とはいえ、当方はロシアの文学・音楽・映画をこよなく愛する者であり、現状は大変辛いものがあります。少しでもウクライナに有利な形で、という条件付きですが、一刻も早い終戦を望まずにはいられません。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    ブルドックって言うより怪獣そのものだよこのおばさんどうしよう

     今回は敬愛する押井師匠の「ぶらどらぶ」について語らせて頂きます。とはいえ観てもいない作品について語るのは我ながらどうかと思うのですが、製作元編集のぶ厚い公式コンプリートガイドが出てまして、これを図書館で取り寄せ、ストーリー、スチール、絵コンテ、キャスト・スタッフインタビュー等々を一読、さらには眉に充分唾つけながら、いわゆる「ネットの評判」を拝見し、出た結論はやっぱし「古いなあ」でした(泣)。  もちろん、CSにレンタルという、当方のアニメ・映画視聴手段(配信は現在事情があって不可)に登場した時は、この印象が変わる事を期待しながら、急ぎ観る事になるでしょう。何と言っても、主演CVトリオの顔ぶれだけでも、おー霜月課長と魔王ミリムとハンジ隊長の漫才か、これは聞き応えがありそうだ、ですし。  ただまあ、昭和の元ネタがさっぱり判らず、悪戦苦闘する若い声優さん達を、ブースの向こうで押井師匠らが、ニヤニヤ笑って見てたっていうのは、何とまあ、性格の悪いジジイ達だなぁと、思うほかありません(笑)。  「ネットの評判」で多かったのは「うる星やつら」のリメイク、というものでしたが、当方の印象としましてはそれよりむしろ、とり・みきのギャグマンガのアニメ化─そう言っても判る人、もうあんまりいないでしょうねぇ。あの人も天才には違いなかったのですが。今何してるんでしょう。   PS。前回投稿直後に岐阜で自衛官候補生銃乱射事件が発生したのには、偶然の一致とはいえ驚きました。二ヶ月でキレてどーすんだトホホ。教官に叱られて撃ったって子供に銃持たせちゃいけませんね。うううネットでみんなフルメタルジャケットだって騒いでる。頭痛い。
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    てめーら皆殺しだ覚悟しやがれこの野郎ッ

     えー前回、決戦前夜の主人公達がわざわざビデオで観て爆睡した、敬愛する押井師匠の大問題作を、当方もブルーレイで久々に観ました。まあ一般的には「うる星やつら」やってた人が、いきなりアレでしたから、みんなのけぞっちゃったんですけど、前々から「そっちの傾向」─つまりゴダールとかタルコフスキーとか寺山修司etc.─ がある事を知ってた向きにとっては、ついにやったか、というより、アーアやっちゃったァ、だったんですよねこれが(笑)。御大ミヤザキもボロクソ言ってたそうですし。干されてしまったのも申し訳ないけど無理ないですね。  しかし今こうして改めて観てみますと作画は超絶、美術音楽は絶品で、古さを少しも感じません。やはり師匠は天才です。内容についての分析は、宇野常寛氏の「母性のディストピア」に詳細なものがありますから、当方としましてはあえて思考を放棄し、これは何を意味するのかなんて事は何も考えず、ひたすら酔っ払って観ておりました。言うまでもありませんけど、大変良く眠れます(笑)。
  • 新・メイドアサシン繁盛記 バッコスの信女 激闘篇

    満州の曠野に真っ赤な夕陽が沈んで馬賊三人娘モーゼル撃ちまくって無双するのよーッ!! 上

     今回はシミュレーション・東洋版西部劇でございますw   まー今どき馬賊と言ってもピンと来る人自体少なくなったと思いますし、旧満州のロマンとやらも、現黒龍江省の素寒貧なイメージの下に埋もれてしまった感がありますが、それはそれとして。 参考資料「馬賊」渡辺龍策 中公新書      「馬賊戦記」朽木寒三 星雲社      「頭弾」樋口明雄 講談社   他
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    打ち上げが終わったらおっさんが近寄って来たのよきゃーっ

     えー転スラの方でちょっとエッチな話をやってみたら、意外なくらい受けてしまって、それはありがたい話なんですけど、逆にこっちのオリジナルの低空飛行ぶりがこたえてしまいまして、気を取り直すまで少々時間がかかりました。  とりあえず、結果はどうあれ双方手抜きする事無く、最後までしっかりやり抜く気でおります。とりわけこちらは、たとえ読み手が一人になっても、きっちり終わらせるつもりでおりますので、どうかよろしくお願いします。  と言いますかー、あちらではあの悪魔三人娘様方を散々な目に遇わせてしまい、ただでさえその祟りが恐ろしいのに、こっちの三人娘もジト目で言うんですよー、  「投げたら殺す」  「覚悟しとけよ」  「クソ猫」  ううう恐いよーっ。 PS。スルガヤで「ガルパン」の資料集数冊購入しちゃいました(笑)。地上波放映時のエンドカードイラストの提供者の一人が軍事評論家の岡部いさく氏だったのはちょっと驚きでした。岡部氏といえば押井師匠と何度も対談したり戦争映画のコメンテーターでコンビ組んでた訳でして、こんな会話が交わされていたのではないかと。  「押井さーん。ちゃんと観た事無いなんで言わないで、ちゃんと観てみましょうよー、面白いですよ、『ガルパン』」  「ええい、あんな邪道けいおんミリヲタアニメなんざ誰がちゃんと観てやるものか、俺はゆうちゆうぶでおっさんが朝から呑み喰いしてるのを見る方が好きなんだっ」  師匠もすっかり頑固者になってしまったようで残念です。まあもう七十過ぎですからね、あの人も(泣)。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    人生やり直すのちょっと遅過ぎたみたいだねアンタ

     ガルパンのサントラCDも買っちゃいました。大笑い海水浴場っ(ちなみに押井師匠がこのネタを「うる星やつら」で使ったのは、TV版と映画版の二回ですが、前者を知ってる人は相当なおたくです。念の為に申し上げておきますけど、ぜんっぜん自慢にはなりませんので)。  という訳で、ガルパン劇場版の挿入歌を引用させて頂いた事をお断りしておきます。今回はこれだけっ。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    メドゥサ由美の日常─バッコスの信女

     完結した長篇「バッコスの信女」の番外篇です。  幕府が崩壊を免れ、将軍が日本の象徴となり、徳川新政府が近代化に成功し、「有事憲法」によって国民の銃の所持が保証された世界の21世紀。その政権が揺らぎつつある則ち「幕末」の時世において、親が残した莫大な借金返済の為、働くメイド・アサシン三人娘の佳代・美貴そして由美は、今日もまた寮の部屋で川の字に並んで目覚め、洗顔・朝食・トレーニング・サイテー上司の指示、そして新宿の廃校に立て籠る愚連隊の掃討という、非日常的な日常を経、寮に帰り、入浴し、夕食を摂り、部屋でパジャマ姿のレスリングごっこに興じ、また床に川の字となり、静かに語らいながら眠りに着くのであった。 ※ギリシア悲劇からの引用は、ちくま文庫版「エウリピデス」「アイスキュロス」によりました。
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落7   最終決戦

     「ガルパン」に一月ほど浮気して、戻って来ました(笑)。あちらも読んで頂ければ幸いです。  さてタグに「冒険ファンタジー」と銘打っている以上、「指輪物語」に触れない訳には参りません。P・ジャクソンによる「ホビット」「LotR」両三部作については語り尽くされていると思いますので、ここは主に原作の方に目を向けたいと思います。  この場合の「原作」というのは、言うまでもなくJ·R·R·トールキン教授の「ホビットの冒険」と「指輪物語」三部作になります。映画版はこれらの非常に忠実な映像化でして、改変も映画としてのメリハリをつける為の最低限度(と当方は思いますけど、これすら許せないとする「原理主義者」はどこにでもおります)のものであり、大変感心させられました。  それで2023年現在、イギリス製作で配信中のドラマシリーズ「力の指輪」と、そのハリウッド版リメイクが進行中な訳ですけど、こちらの原作が「シルマリルの物語」と「終わらざりし物語」。いずれも「ホビット」「指輪」の前日譚で、中つ国の創世記、神々・エルフ・人間・オークらが入り乱れ、争い、手を結び、裏切るという、かなり凄惨なドラマが展開します。  何よりも凄いのはトールキン教授が生前完成・出版できた「ホビット」「指輪」とは別に、その死後、教授の残した膨大な草稿・メモの類を、息子であるC・トールキン氏(この人も父上同様オックスフォード大の教授です)が、古文書の山を解読するように整理・清書の上、前述の二つの「物語」を出版し、なお日本では未訳の「中つ国の歴史」全12巻ほか「フーリンの子供たち」「ベレンとルーシエン」「ゴンドリンの陥落」を刊行したというのですから、何やら気が遠くなる思いがします。
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  • 新・メイドアサシン繁盛記 バッコスの信女 激闘篇

    ロシア料理店に殴り込みってピロシキでパイ投げでもする気かしら 中

     えー。女の子二人とおたくくんが、でかくて武装したロシア人のゴロツキ共を、皆殺しにするというお話です(笑)
    14,797文字pixiv小説作品
  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    序章 テンペスト 後  来訪者 出立

     ネットでは「○○はХХのパクリ」という指摘がよく見られます。これが著作権上の問題、即ち同時代作品における裁判沙汰の「盗作」の指摘なら頷けますが、そういう問題の発生しようのない古典や聖書、伝説や神話の類いにまで及んでいるのはどういう事なのでしょう。それでは古今東西の小説・演劇・映画の類いは全て何らかのパクリという事になります。  例えば「進撃の巨人」のユミルというのは北欧神話に登場する巨人の名前ですが、作者御本人が「旧約聖書や北欧神話からの影響」について言及しているにも拘わらず、「進撃の巨人は北欧神話のパクリ」などとドヤ顔で指摘している方の頭の中には、一体何が詰まっているのかと、いささか心配になってしまいます(第一異世界ファンタジーものの集大成的な「転スラ」など、これはあれのパクリあれはこれのパクリなどと言っていたら、作品そのものが成立しなくなります。と言うか、今は「転スラ」の方がパクられているのか)。  まあ少し話は違いますけど、日本のアニメやマンガや特撮ものがハリウッドで「パクられる」と、途端に「ハリウッドに『影響』を与えた」とこちらでは大いに宣伝になるのですが、あちらでは「○○は俺の作品のパクリだ」という訴訟が連日起こっていて、それ専門の弁護士が大忙しだといいますから、つくづく病んでおります(こちらにもそう言って放火大量殺人をやらかした大馬鹿者がおりましたけど)。  という訳で当方としましては、以後「転スラ」の一・五次創作を基盤として、いわゆる「パクリ」ではなく、「参考」にした映画などをその都度ここで紹介させて頂く所存ですので、よろしく。  それにしても、「魔法使いフルダンガ」って、我ながら(苦笑)。  御丁寧に地図まで作成しております。イラストとして投稿する予定ですので、もし興味を持たれたならば、御覧になって下さい。
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  • ”Dragon The Яe-birth”

    ”Dragon The Яe-birth”【登場人物】

    ストーリー 昔の記憶がなく、ごく普通の生活を送っていた少女 神代イリスはある洞窟で謎の石板を発見する。 そこには天使、堕天使、悪魔の3大勢力が一匹のドラゴンを封印しようとする絵が載っていた。それを見た途端イリスを呼びかける声が聞こえてきた。 「俺はこんなとこで眠っているわけにはいかないんだ…俺をここから出してくれ」 イリスは半信半疑で石板に触れた。すると石板が崩れ去り、中から一つの剣が現れた…。 そしてその剣を手に持つと、ロストしていた記憶が蘇ってくる。 イリスは思い出した。 自分が何者で、何故この剣に呼ばれたのか。 そして、自分が生きる意味を。 「私は…イリス・ルシファー……いや違う、私はイリス・ルキフェール。打倒ルシファーをこの世界から消す者。」 魔王により家族と記憶をなくした哀しき少女の物語の始まり始まり。 今回はその物語に登場する重要人物を紹介しよう。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    富士の裾野の敵基地に姐御共々殴り込みだァ

     当方は現在CSでニュース映画アニメ他を見ているのですが、アニメのシリーズものにつきましてはこれまで喰わず嫌いをしていたものを、まとめて観たのが二つあります。  まず「進撃の巨人」。生理的にどーもこれはと思っていたのですが、いったん観始めましたら第一からファイナルシーズンまで一気観してしまいまして、お恥ずかしい話ですが、何度となく号泣するはめに陥りました。昨今の国際情勢ともろに重なる面もありますし(しかし人類の歴史はほとんどそうです)。世界は残酷なだけで少しも美しくないと。たまに前の方を観返すとあーこいつは死んだこの子も死んだこいつも喰われた(号泣)。  もうひとつが「ガールズ&パンツァー」(笑)。大体当方はかねてからいわゆる「萌えキャラ」にミリタリーのトッピングというのは邪道じゃないかと思ってましたし(じゃあお前が今やってるこれは何だと言われますと、えーそうですねスミマセン)、戦車狂いで有名なかの押井師匠も「何であれが売れてんのか判らん」とかおっしゃってたそうで。  それでまあ、「進撃」の再放送も終わっちゃいまして、んじゃ腹が立ったらすぐやめればいいやと観始めましたら、あゝさらにお恥ずかしや、シリーズ全部に映画版OVAみんな観ちゃってハードディスクに保存まで(泣)。  要するにこれは、それ撃ったら普通死ぬだろ、市街戦って街壊されて喜んでそれでいいのか大洗町民、何で酷寒地でミニはいてんだ凍死だろ普通、雪の進軍で突撃突撃っておいおいおい、学園艦って巨大ズイカクってなんなんだそりゃ等々、そいでもって例によっての軍国主義アニメ許さん的アナタたちは戦争の悲惨さが判らないのですかァ絶叫型ぐるぐる永久左巻き調非難まで、ツッコミどころ満載なのを徹底的確信犯的にやってる訳でして、ここまでやったらもうアッパレとしか言いようが無いのですね。まあこちらは何度となく頭が割れそうになりましたけど、それもまた快感かと(笑)。  両作とも海外での評判もすこぶるよろしく、とりわけ後者の決勝戦ではパンツァーマーチにノリノリのドイツ人が大喜びであゝ頭が。
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