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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    メドゥサ由美の日常─バッコスの信女

     完結した長篇「バッコスの信女」の番外篇です。  幕府が崩壊を免れ、将軍が日本の象徴となり、徳川新政府が近代化に成功し、「有事憲法」によって国民の銃の所持が保証された世界の21世紀。その政権が揺らぎつつある則ち「幕末」の時世において、親が残した莫大な借金返済の為、働くメイド・アサシン三人娘の佳代・美貴そして由美は、今日もまた寮の部屋で川の字に並んで目覚め、洗顔・朝食・トレーニング・サイテー上司の指示、そして新宿の廃校に立て籠る愚連隊の掃討という、非日常的な日常を経、寮に帰り、入浴し、夕食を摂り、部屋でパジャマ姿のレスリングごっこに興じ、また床に川の字となり、静かに語らいながら眠りに着くのであった。 ※ギリシア悲劇からの引用は、ちくま文庫版「エウリピデス」「アイスキュロス」によりました。
    16,714文字pixiv小説作品
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    人生やり直すのちょっと遅過ぎたみたいだねアンタ

     ガルパンのサントラCDも買っちゃいました。大笑い海水浴場っ(ちなみに押井師匠がこのネタを「うる星やつら」で使ったのは、TV版と映画版の二回ですが、前者を知ってる人は相当なおたくです。念の為に申し上げておきますけど、ぜんっぜん自慢にはなりませんので)。  という訳で、ガルパン劇場版の挿入歌を引用させて頂いた事をお断りしておきます。今回はこれだけっ。
  • 新・メイドアサシン繁盛記 バッコスの信女 激闘篇

    ロシア料理店に殴り込みってピロシキでパイ投げでもする気かしら 下

     前回書いてまして、革ジャン網タイツの美女とメイド服の美少女に踏んづけられたおっさんは、もしかしてとっても喜んでたりしていや余計な事でした。  作中のチェスの展開は、「チェスマスター・ブック やさしい実戦集」(有田謙二 河出書房新社)より、ミィクvsリュビィテエリ(1859)の実戦譜を引用させて頂きました。  このシリーズも一回りできたので、とりあえずまたよそに移動します。ご勘弁を。
    12,852文字pixiv小説作品
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    ミャンマー帰りの私に恐いものなんざあるか糞ボケ共がーッ!

     今回は姐御一人で十三人を相手にする話なので、番外篇を除いてこれまでで一番長くなりました。我ながらやれやれでございます。  どうも押井師匠の「じじいを怒らせるとどうなるか思い知らせてやるーッ」というセリフが頭の中でガンガン。いえもちろん直接聞いた訳ではありませんが。  で、前回怪獣おばさんとの死闘を書いたせいか、妙なイメージがどうしても。  つまりいわゆるとうが立った元アイドルのおばさんがAKBあたりに嫉妬して、なんであんなのが売れてんのか判らない、おばさんを怒らせるとどうなるか思い知らせてやるーッと厚化粧でテレビ局に殴り込みをあわわわわ。  まあなんにせよ人間歳を取るのは難しいもので、かつてあれだけ「老大家」なるものを嫌悪されていた筒井康隆大先生が、今やどっしりとその椅子に腰かけておられるというのもまた。  そして来月。いよいよ日本列島に、いえ全世界に轟き渡るのです。「日本アニメのクロサワ」の大説教が。「君たちはどう生きるかーッ!!!」と。
    14,569文字pixiv小説作品
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    打ち上げが終わったらおっさんが近寄って来たのよきゃーっ

     えー転スラの方でちょっとエッチな話をやってみたら、意外なくらい受けてしまって、それはありがたい話なんですけど、逆にこっちのオリジナルの低空飛行ぶりがこたえてしまいまして、気を取り直すまで少々時間がかかりました。  とりあえず、結果はどうあれ双方手抜きする事無く、最後までしっかりやり抜く気でおります。とりわけこちらは、たとえ読み手が一人になっても、きっちり終わらせるつもりでおりますので、どうかよろしくお願いします。  と言いますかー、あちらではあの悪魔三人娘様方を散々な目に遇わせてしまい、ただでさえその祟りが恐ろしいのに、こっちの三人娘もジト目で言うんですよー、  「投げたら殺す」  「覚悟しとけよ」  「クソ猫」  ううう恐いよーっ。 PS。スルガヤで「ガルパン」の資料集数冊購入しちゃいました(笑)。地上波放映時のエンドカードイラストの提供者の一人が軍事評論家の岡部いさく氏だったのはちょっと驚きでした。岡部氏といえば押井師匠と何度も対談したり戦争映画のコメンテーターでコンビ組んでた訳でして、こんな会話が交わされていたのではないかと。  「押井さーん。ちゃんと観た事無いなんで言わないで、ちゃんと観てみましょうよー、面白いですよ、『ガルパン』」  「ええい、あんな邪道けいおんミリヲタアニメなんざ誰がちゃんと観てやるものか、俺はゆうちゆうぶでおっさんが朝から呑み喰いしてるのを見る方が好きなんだっ」  師匠もすっかり頑固者になってしまったようで残念です。まあもう七十過ぎですからね、あの人も(泣)。
  • 新・メイドアサシン繁盛記 バッコスの信女 激闘篇

    ロシア料理店に殴り込みってピロシキでパイ投げでもする気かしら 上

     ウクライナ侵攻以降、すっかり世界の悪役となってしまったロシアですが、本作でも思い切り悪役を演じて頂くつもりです。  とはいえ、当方はロシアの文学・音楽・映画をこよなく愛する者であり、現状は大変辛いものがあります。少しでもウクライナに有利な形で、という条件付きですが、一刻も早い終戦を望まずにはいられません。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    富士の裾野の敵基地に姐御共々殴り込みだァ

     当方は現在CSでニュース映画アニメ他を見ているのですが、アニメのシリーズものにつきましてはこれまで喰わず嫌いをしていたものを、まとめて観たのが二つあります。  まず「進撃の巨人」。生理的にどーもこれはと思っていたのですが、いったん観始めましたら第一からファイナルシーズンまで一気観してしまいまして、お恥ずかしい話ですが、何度となく号泣するはめに陥りました。昨今の国際情勢ともろに重なる面もありますし(しかし人類の歴史はほとんどそうです)。世界は残酷なだけで少しも美しくないと。たまに前の方を観返すとあーこいつは死んだこの子も死んだこいつも喰われた(号泣)。  もうひとつが「ガールズ&パンツァー」(笑)。大体当方はかねてからいわゆる「萌えキャラ」にミリタリーのトッピングというのは邪道じゃないかと思ってましたし(じゃあお前が今やってるこれは何だと言われますと、えーそうですねスミマセン)、戦車狂いで有名なかの押井師匠も「何であれが売れてんのか判らん」とかおっしゃってたそうで。  それでまあ、「進撃」の再放送も終わっちゃいまして、んじゃ腹が立ったらすぐやめればいいやと観始めましたら、あゝさらにお恥ずかしや、シリーズ全部に映画版OVAみんな観ちゃってハードディスクに保存まで(泣)。  要するにこれは、それ撃ったら普通死ぬだろ、市街戦って街壊されて喜んでそれでいいのか大洗町民、何で酷寒地でミニはいてんだ凍死だろ普通、雪の進軍で突撃突撃っておいおいおい、学園艦って巨大ズイカクってなんなんだそりゃ等々、そいでもって例によっての軍国主義アニメ許さん的アナタたちは戦争の悲惨さが判らないのですかァ絶叫型ぐるぐる永久左巻き調非難まで、ツッコミどころ満載なのを徹底的確信犯的にやってる訳でして、ここまでやったらもうアッパレとしか言いようが無いのですね。まあこちらは何度となく頭が割れそうになりましたけど、それもまた快感かと(笑)。  両作とも海外での評判もすこぶるよろしく、とりわけ後者の決勝戦ではパンツァーマーチにノリノリのドイツ人が大喜びであゝ頭が。
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落6 徹底要撃  夜間来襲 地下激突

     アメリカのアクション作家スティーブン・ハンターに、ベトナム戦争の英雄ボブ・リー・スワガーを主人公としたシリーズがあります。代表作の「極大射程」は「ザ・シューター」のタイトルで映画化されておりますが(TVシリーズは未見)、主役はマーク・ウォールバーグ。まーイーストウッドを若返らせるのは無理としても、ウォールバーグじゃないっしょーと思っていたら、やっぱおんなじ意見が内外にぞろぞろ。映画自体も原作の緻密さからはかなり遠い、体育会系の荒っぽいアクションものになっていました。それはさておき。  名スナイパーのボブは数々の組織的・国家的陰謀と戦いながら、その脳裏にはベトナムで散々苦しめられたはずの、宿敵ベトコンの記憶が讃嘆の念と共に蘇るのです。ベトコンは強かった、凄かった、あいつらに比べたらこの連中などゴミだカスだ、といった具合。  ボブのお父さんはアールという州警察官だったのですが、いわば前日譚としてこちらを主人公としたシリーズもあります。アールは元アメリカ海兵隊員でして、あの硫黄島で日本軍との激戦を戦い抜いた人です。彼もまた様々な敵と戦いながら、将来の息子と同じ事を考えるのですね。硫黄島の日本兵は強かった、凄かった、あいつらに比べたらこの連中などゴミだカスだ、という訳。  親子二代に渡って東洋の旧敵に、リスペクトを捧げながら戦うシリーズなのでして、東洋人の一員としましてはなんというかくすぐったいというか面映ゆいというか(笑)。  ちなみにこのシリーズには何と日本を舞台とした「四十七人目の男」というのがあります。タイトルの「男」とは主人公のボブでして、敵組織のボスの名は近藤勇······。まー当方は勝手に「サムライ・ソードの罠」と呼んでおりますけど(ハンター先生も後悔しているらしいのですが)、かつて巨匠F・フォーサイスもはまってしまった現象ですね。なまじの緻密さがかえっておかしな方向に暴走してしまう訳です。今日びヤクザでも得物はもっぱら中国製のトカレフかマカロフで、日本刀は「仁義なき戦い」以前の東映ヤクザ映画の世界、現実には本当に骨董品なんですけど。これがハリウッドの「現代日本を舞台としたアクションもの」になると、「ニンジャの誘惑」が加わります。えーこういうのは作家や監督の勘違い以前に、至上命令なのでせうね、「必ず出せ」と(泣)。
    13,556文字pixiv小説作品
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    てめーら皆殺しだ覚悟しやがれこの野郎ッ

     えー前回、決戦前夜の主人公達がわざわざビデオで観て爆睡した、敬愛する押井師匠の大問題作を、当方もブルーレイで久々に観ました。まあ一般的には「うる星やつら」やってた人が、いきなりアレでしたから、みんなのけぞっちゃったんですけど、前々から「そっちの傾向」─つまりゴダールとかタルコフスキーとか寺山修司etc.─ がある事を知ってた向きにとっては、ついにやったか、というより、アーアやっちゃったァ、だったんですよねこれが(笑)。御大ミヤザキもボロクソ言ってたそうですし。干されてしまったのも申し訳ないけど無理ないですね。  しかし今こうして改めて観てみますと作画は超絶、美術音楽は絶品で、古さを少しも感じません。やはり師匠は天才です。内容についての分析は、宇野常寛氏の「母性のディストピア」に詳細なものがありますから、当方としましてはあえて思考を放棄し、これは何を意味するのかなんて事は何も考えず、ひたすら酔っ払って観ておりました。言うまでもありませんけど、大変良く眠れます(笑)。
  • ”Dragon The Яe-birth”

    ”Dragon The Яe-birth” 番外編

    ストーリー 今年も今日でおしまい。 今年最後を締めくくるため、イリスと先導兄妹は正月に向けて買い物に出掛ける。 そこで待ち受けていたのはイリスを誘う美味しい香り… ユウリの財布は保つのか…
  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第二部 ドゥルイド要塞 1

     えー。覚えておられる方もいるとは思いますが。やっと戻って参りました。またお付き合い頂ければ幸いと存じます。  第二部の元ネタは冒険小説の巨匠アリステア・マクリーンの「ナヴァロンの要塞」と、J・リー・トンプソン監督によるその映画版です。いずれも骨太で、ゴツゴツした、重厚極まるアクションもので、RPGゲームとその延長線上の映像・ラノベ全盛の今日では、古臭く見られて当然の代物ですが、第一部で「七人の侍」等の古典を元ネタにしたのと同様の試みを、ここでも繰り返すつもりでおります。どうかよろしくお願いします。  最近「艦これ」のアニメ(ゲームの方はさすがにちょっと無理です)にもハマってしまい、テーマ曲聴いて泣いてる状況なので、また脱線するかと思いますけど。  第一部と同様に、また地図をイラストとして投稿しました。よろしかったらご覧になって下さい。
  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落4 要塞建設 下  簡易版築 十面埋伏 高熱隧道

     C・イーストウッド監督の「硫黄島」二部作についてですが、日本人としてはやはりどうしても「手紙」の方に傾きますね。  この映画についても細かい事でいろいろおっしゃる方がおりますけど、まず「あの島の読み方は『いおうとう』が正しい、『ジマ』はけしからんっ」というのがあります。  この点につきましては紆余曲折があります。まず明治時代の古い海図では「ジマ」(アメリカはこれに習ったそうな)、旧島民は「とう」、日本海軍は「ジマ」、陸軍は「とう」、戦後米軍占領下では「ジマ」、1968年返還時に地図上では「とう」、小笠原村役場はなぜか「ジマ」、2007年(映画公開の翌年)にやっと正式に「とう」という訳で、日本国内でこれだけ混乱していて、それをイーストウッド監督が「ジマ」としたからけしからんというのは筋が通りません。  大体映画の中で渡辺謙の栗林中将が本土からの通信で、「硫黄島防備の歌」を涙をこらえながら聞く印象的な場面がありますが、音源は当時のものと思われるあの歌で、児童合唱はしっかり「いーおうーじーまー」と繰り返し歌っておりました。あの歌は伊藤正徳の古典的戦史「帝国陸軍の最後」でも引用されておりますから、まさか捏造でもありますまい。  もうひとつ。横暴な憲兵が部下の加瀬亮をぶん殴るシーンで、「鉄拳制裁は海軍だ、陸軍の制裁はビンタだ」とおっしゃる方がおりました。まあ陸軍内務班の「正式な」制裁のやり方は確かにそうですが、映画のアレはどう見てもキレた上官の私的制裁と言うよりリンチでしたし。いくら何でも当時の憲兵や特高警察はもっと紳士的だったなんて反論は無いと思いますけど。もっとひどい話ならいくらでもありますが。権力を嵩に着た奴のやる事など今も昔も変わりません。  二宮和也と裕木奈江が夫婦なんてけしからんというのは──ええと。さて打ち込みにかかろう(笑)。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    初めてのお仕事はヤクザさんの事務所にこんにちは

     えーいわゆる上司のオヤジギャグについてひとこと。周囲の冷え切った空気も読めずに連発するのはサイテー。受けないので怒り出しパワハラとなるのがサイアク。  これに対して「ギャハハハハ、部長、面白い、もう一発ッ」とか(同僚達の白い目しょって平気で)やれるのは、出世はできるかもしれませんけど、今度は自分がサイテーかサイアクになる運命ですね。  かの「呪術廻戦」の七海ンの、  「労働は糞だ!(Work is Shit!)」  というセリフが、世界中の人々の熱い共感を誘った事を思い出します。まあ何にせよ、人の上に立つのも下に付くのも、辛いものです。  それにしても「うーんやっぱりスカートの中にモーゼルはきついが、それ以上に脇差なんてどうやって。おおそうだ、エプロンの下にとすればまだごまかせるぞ。さっそく直さなくては。うわ。脇差両手で構えてる間に鞘はどうしてたんだ。しまった。これも直さなくてはっ」・・・活字印刷の場合はどうしようもないですけどこのシステムはホント便利で。スミマセン。 PS 「サイテー上司にサイアク社長ってもーカンベンしてよッ」というタイトルも今一に思えてきたので変更しました。
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    作戦会議でおじさんたちはウチらにもうメロメロなの

     映画版「戦争の犬たち」はフォーサイス原作ものとしてはどちらかというとB級です。だけど筋金入りのB級でいわゆる玄人好み。犬公方もとい押井守監督も「傭兵映画の傑作」として高く評価しております。「役者も物語もとことんシャープに、徹底的に削り落とした映画。それでいてディテールが充実しているから見ごたえがある」(ちゃんと原作も読んだ上で「映画のほうがよくできてる」同感でございます)。  わけても「私生活でも参考にした」というのが凄い。主人公がひとり暗いアパートに帰って来て冷蔵庫を開ける。するとそこに真っ黒なベレッタ拳銃がごろん。これにシビれた押井監督、自分の冷蔵庫にもコルトガバメント45口径(のモデルガン)を置くようになり、かれこれ30年以上やっているとか。そのへんのガンマニアが「こんなことやってまーす」なんて言っても、バーカとしか思えませんが、押井監督がやってると聞くと、ははあ師匠、やっとりますなァになってしまうのですから、妙なものです(笑)。 (引用は「押井守の映画50年50本」立東舎刊によりました)
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  • 夢守人黒姫

    【創作小説】夢守人黒姫 Love in a mist【サンプル】

    ※2014年発行の同人誌の再販版です(変更箇所→カバー無しに変更/カバー下の絵を別紙に変更/頒布価格の値上げ) コミティア110発刊。 夢幻想現代ファンタジー。ヤングアダルト(ジュブナイル)系の作風です。 イラストを灯屋駆舞さん(http://www.pixiv.net/member.php?id=585162)にお願いしております。 文庫|96P|600円 BOOTHでの頒布はこちら→https://mata2bken.booth.pm/items/343343
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落2  病吐の波動 仕事始め 下準備

     さて古代中国における城攻めについては、酒見賢一「墨攻」という大傑作小説がありますが、一般的には漫画版と映画版の方が知られているかもしれません。  ただ原作小説の主人公は「この場合の誤り」であっけなく落命し、城も落ちてしまうのですが、漫画版は「守り抜いた」と改変し、それをいわば「第一部」として話は続いた訳で、当方はこの段階でこらあかんと投げてしまいました。  原作小説は主人公の「誤り」こそが肝要なのであって、ここを改変したのは単に人気が出たから連載を継続させようという、商業目的以外の何物でもなく(よくある話ですけど。逆の「打ち切り」もまた然り)だからあの後どうなったのか知りません。映画版(の「原作」は漫画版)もあまり感心しませんでしたし。製作サイドの文字通りの「呉越同舟」が祟っていたような。  まあ原作改変だから悪いというのではなく、問題はどう改変するかなのですね。例えば、最近のもので言いますと、「まだ完結していない原作」「大幅な改変」「しかも監督はあのお方」と、三拍子揃って大駄作間違いなしと思われた映画「アルキメデスの大戦」が、予想外の大傑作(そうは言わない人も結構いますが。根っからの原作派か、「あの監督」嫌いの方々でしょうけど)になったというのがあります。大ヒット作「永遠の0」など、空戦シーンはとにかく、登場人物がやたら泣いてばっかだなー、でもこっちはさっぱり泣けんなーと白け切っていた当方のようなすれっからしが、こちらのラストでは号泣してしまいましたからね(笑)。
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  • 転スラ勝手外伝 サトミ・ミズタニの冒険

    第一部 ノルズリ集落7   最終決戦

     「ガルパン」に一月ほど浮気して、戻って来ました(笑)。あちらも読んで頂ければ幸いです。  さてタグに「冒険ファンタジー」と銘打っている以上、「指輪物語」に触れない訳には参りません。P・ジャクソンによる「ホビット」「LotR」両三部作については語り尽くされていると思いますので、ここは主に原作の方に目を向けたいと思います。  この場合の「原作」というのは、言うまでもなくJ·R·R·トールキン教授の「ホビットの冒険」と「指輪物語」三部作になります。映画版はこれらの非常に忠実な映像化でして、改変も映画としてのメリハリをつける為の最低限度(と当方は思いますけど、これすら許せないとする「原理主義者」はどこにでもおります)のものであり、大変感心させられました。  それで2023年現在、イギリス製作で配信中のドラマシリーズ「力の指輪」と、そのハリウッド版リメイクが進行中な訳ですけど、こちらの原作が「シルマリルの物語」と「終わらざりし物語」。いずれも「ホビット」「指輪」の前日譚で、中つ国の創世記、神々・エルフ・人間・オークらが入り乱れ、争い、手を結び、裏切るという、かなり凄惨なドラマが展開します。  何よりも凄いのはトールキン教授が生前完成・出版できた「ホビット」「指輪」とは別に、その死後、教授の残した膨大な草稿・メモの類を、息子であるC・トールキン氏(この人も父上同様オックスフォード大の教授です)が、古文書の山を解読するように整理・清書の上、前述の二つの「物語」を出版し、なお日本では未訳の「中つ国の歴史」全12巻ほか「フーリンの子供たち」「ベレンとルーシエン」「ゴンドリンの陥落」を刊行したというのですから、何やら気が遠くなる思いがします。
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  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    最後の最期まで素直じゃないんだからったく

     またガルパンの話です。もうビデオレンタルショップというのも絶滅寸前で、近所のツタヤもとうとう無くなってしまい、滅多に使わなくなっていたとはいえ、やはりいざ無くなると困った事になりがちで、当方はガルパン最終章のDVDを求めて、バスが必要となる最も近いゲオまでわざわざ出かけた訳です。  店で探してもなかなか見当たらず、少し小さめの所なので、こりゃ置いてないのかなとあきらめかけ、念の為に見てみた「SFコーナー」の所に、ガンダムシリーズと並んでありました(笑)。ガルパンってSFだったんだ。まああのシュールなまでの基本設定は、限り無くSFかもしれませんが。  それでちょっと調べてみたら16年の星雲賞(もう知ってる人もあんまりいないかもしれませんが、日本のSFの賞です)を映画版が受賞ってううーっなんかまた頭が。  それで見た最終章三作がこれまたうううーっ(後略)。
  • バッコスの信女──メイドアサシン三人娘 

    ブルドックって言うより怪獣そのものだよこのおばさんどうしよう

     今回は敬愛する押井師匠の「ぶらどらぶ」について語らせて頂きます。とはいえ観てもいない作品について語るのは我ながらどうかと思うのですが、製作元編集のぶ厚い公式コンプリートガイドが出てまして、これを図書館で取り寄せ、ストーリー、スチール、絵コンテ、キャスト・スタッフインタビュー等々を一読、さらには眉に充分唾つけながら、いわゆる「ネットの評判」を拝見し、出た結論はやっぱし「古いなあ」でした(泣)。  もちろん、CSにレンタルという、当方のアニメ・映画視聴手段(配信は現在事情があって不可)に登場した時は、この印象が変わる事を期待しながら、急ぎ観る事になるでしょう。何と言っても、主演CVトリオの顔ぶれだけでも、おー霜月課長と魔王ミリムとハンジ隊長の漫才か、これは聞き応えがありそうだ、ですし。  ただまあ、昭和の元ネタがさっぱり判らず、悪戦苦闘する若い声優さん達を、ブースの向こうで押井師匠らが、ニヤニヤ笑って見てたっていうのは、何とまあ、性格の悪いジジイ達だなぁと、思うほかありません(笑)。  「ネットの評判」で多かったのは「うる星やつら」のリメイク、というものでしたが、当方の印象としましてはそれよりむしろ、とり・みきのギャグマンガのアニメ化─そう言っても判る人、もうあんまりいないでしょうねぇ。あの人も天才には違いなかったのですが。今何してるんでしょう。   PS。前回投稿直後に岐阜で自衛官候補生銃乱射事件が発生したのには、偶然の一致とはいえ驚きました。二ヶ月でキレてどーすんだトホホ。教官に叱られて撃ったって子供に銃持たせちゃいけませんね。うううネットでみんなフルメタルジャケットだって騒いでる。頭痛い。
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