概要
漫画家「もち」が現在連載中の漫画「魔女の下僕と魔王のツノ」の主人公であるアルセニオの過去にまつわる物語。
本作では、無二の親友であるサウロとどのようにして出会ったのか、アルセニオがなぜ魔物になったのかが描かれている。
舞台はアルセニオの故郷であるイスパニア、その城郭都市である。
全2巻。
主要人物
アルセニオ
本作の主人公。第1話時点で14歳(第4話で18歳になる)。両親(父カミロ、母セリナ)の仲は良好で、将来は道具職人になることを夢見ている。道具職人の修行とは別に、城の兵舎にある中庭をよく掃除しており、そのことがきっかけでサウロと知り合うことになる。
騎士を目指すが道具職人のつてがないサウロと出会い、互いに自分の夢で相手の夢も叶えると誓い合った。(「自分の作った道具でサウロを騎士にする」「騎士になったらアルセニオの道具を使う」)
サウロ
兵士であり魔法使い。騎士になることを目標にしている。魔法を使うための剣を修理する必要があり道具職人を探していたところ、アルセニオと出会う(修理はアルセニオの父が行った)。
料理の腕前は、完成した見た目は美味しそうなのに食べた瞬間に青ざめるほどの不味さ(ただし、全く食べられないというほどの不味さではない)。
しょっちゅう道具を壊すため、アルセニオやカミロ(アルセニオの父)に叱られている。
リコ
領主の娘の飼っている猫。白い毛並みの長毛種で目つきはあまり良くない。
マルティナ(領主の娘)からの愛情表現に辟易しており、よく城の中庭に逃げている。
アルセニオの人柄は好ましく思っており、膝の上でうたた寝するほど。
この猫がのちにアルセニオに大きくかかわってくる。
マルティナ
城郭都市の領主であるベルモンテ子爵の娘。
飼い猫のリコを溺愛している。しかし愛し方が独特で、リコのごはんにパフェを与えようとする、脱走したリコを見つけた際は嬉しさのあまり前足をつかんだまま何度も振り回す、めったに鳴かない声を聞いてシェイクするなど、あまりの強烈な愛し方に初対面のアルセニオが領主の娘と知りながらツッコミを入れるほど。
死霊魔術をあやつる魔女
魔女の魔法の中でも、人々から最も忌み嫌われる「死霊魔術(ネクロマンシー)」をあやつる魔女。死霊魔術の他にも、魔法陣から黒い棘のようなものを出現させ攻撃や防御に用いる。
探し物のため人間や動物の死体を使い街を襲うも、教会でサウロにより刺殺される。