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ケモノキングダム

けものきんぐだむ

漫画家もち氏による某動物園を擬国化したギャグ漫画。正式タイトルは『ケモノキングダム~ZOO~』
目次 [非表示]

もち 「上野動物園公式ガイドブックって言っていいですか?」編集


上野動物園 「ダメです。」編集

概要編集

キューティクル探偵因幡』などで知られる漫画家もちが上野動物園そのものを(勝手に)『アッパーヤード』という架空の国に擬国化したファンタジーギャグ漫画。登場キャラクターは園内の飼育動物が元になっている。

人間のキャラクターは存在しないが、登場する動物のおよそ半数は人間の姿に擬人化されており、原形の姿のままのキャラクターも当然のように喋る。

どうやら擬人化された姿であるか否かは設定上特に意味は無いようである。

また、怪我で飛べなくなったオオワシをはじめ、上野動物園の実際のエピソードを元にした設定が数多く存在するのも本作の特徴の一つ。


連載編集

講談社月刊ARIA』2010年11月号より第一部の隔月連載がスタート。

その好評を受け2012年1月号から10月号まで第二部が全9話で毎月連載された。

単行本は全2巻。


連載開始当初のタイトルは『ZOO~ケモノキングダム~』だったが、『ZOO』の検索時の不便さ等を考慮した結果 第三話よりメインタイトルとサブタイトルの間で下克上が起き『ケモノキングダム~ZOO~』に変更された。

が、そもそも作者は『ケモノキングダム』でタイトル案を出していたため別に問題は無かったようである。


コミックス編集

  • 第一巻(2011年9月7日発売)

第一部(全六話)とARIA創刊号に掲載された読み切り『裸マフラー』が収録されている。

  • 第二巻(2012年12月7日発売)

ドラマCD編集

  • 第一巻(2011年11月29日発売)

原作の四話までの内容をドラマCD化しており、

原作者の誕生日に発売された。

あらすじ編集

最古の歴史を持つ初まりの国『アッパーヤード』に30年以上平和な治世をもたらし、賢王と呼ばれた笹王パンダの没後、その王座は代理としてレッサーパンダが継ぐこととなった。

しかし先代ほどのカリスマ性に欠け「負ける気がしない」「食欲がわく」とまで言われた彼からその座を奪おうとする者が続出する。

そんな中 遂にアッパーヤード全土を手に入れるべく動き出した 東部の一大勢力を仕切る百獣の王ライオンと、パンダ王の代より西部の警護を任されているオオワシの二匹を中心に、ドS大賢者シロフクロウや現在育児休暇中のハードボイルドカンガルーなど個性豊かな動物たちが繰り広げる壮絶な(?)ボケとツッコミの応酬の行方は・・・。

キャラクター編集

※コミックス一巻(第一部の結末)のネタバレを含む

キャストはドラマCDより。


東の出身だが幼鳥の頃 翼に怪我を負って以来 空を飛べなくなり、西へと追い出される。

真面目な性格で 鳥としての優秀な視力(ただし鳥目なので夜目は利かない)と先代のパンダ王より任された警護の任には強い誇りを持っているようだが、メンタル面が非常に打たれ弱く、鳥の習性として仰向けにされると大人しくなるという弱点まであるため ぶっちゃけ頼りない。

ちなみにシロフクロウに惚れている事は本人を含め皆にバレている模様。

大事なところで大事なセリフを噛む。


「うるさい猫は俺が黙られりゅ」(キリッ

※↑(うるさい猫は俺が黙らせる)と言いたかったんです。


東を仕切る百獣の王としてアッパーヤードの王座を狙う悪役のはずだが、根は面倒見の良いツッコミ体質のようで何かと気苦労が多く、敵対しているオオワシたちを気遣う事もしばしば。

生まれはアッパーヤードだが 両親がズーラシア大陸出身であったことから 東でもヨソ者扱いされており、翼を失って東を追われた過去を持つオオワシにシンパシーを感じている。

実は多くの部下が従っていたのも「シロフクロウの推薦だから」というだけの理由だったり・・・。

もしかして:ぼっち


「こんなやつらに支持されてたのか俺・・・」



王様に助言を与える『大賢者』として西の面々からも厚い信頼を得ている 常に微笑を絶やさない美女。 その正体は愚直で操りやすいライオンをアッパーヤードの王にするべく裏で糸を引いていた第一部の黒幕であり、目的のためには手段を選ばない。

生粋のドS


「私にはお願いしてくれないの・・・? 恥ずかしい僕を殴ってくださいって」



国に対する厚い忠誠心と確かな実力でパンダ王の代から親衛隊として仕えていたが、現在は育児休暇中の3児の父。

先代の王に息子が居たことを知らされていた数少ない一匹であり、長きに渡り育児休暇をとっていた真の理由は、パンダ王子をアッパーヤードを統べる立派な王にするべく守り育てるためだった。

亡き妻の形見の袋を腹に縫い付けており、その中には三匹の子供たちはもちろんのこと、剣や重火器まで収納されているという精神的にも物理的にも深い懐の持ち主。

仲間想いだが敵に対しては一切容赦が無い。

どのくらい容赦が無いかというと大人しく背を向けて去ろうとした相手にとりあえず四連装ロケットランチャーを撃ち込むくらい容赦が無い。


「隙ありぃぃぃ!!」



  • レッサーパンダ♂(原形)

通称レッサー王と呼ばれる現在のアッパーヤードの王。

笹王パンダ亡きあとに王座を継いだが、カワイイだけでカリスマ性に欠ける彼に王座を任せる事に異論を持つものも多い。

とはいえ親衛隊のカンガルーやオオワシをはじめ、なんだかんだで結構な人望はある模様。

オオワシいわく「息子のこととなるとパンダが変わる」らしい。


「いっくら儂の息子がプリティーだからって!! 八つ裂きにしてくれる!!」



穏やかで心優しい性格だが、その反面マイペースかつ天然で周りを振り回す事もしばしば。

しかし王子としての確かな自覚と芯の強さも持っている様子。


「もう 誰にも王座を奪おうなんて考えはさせませんよ」



アッパーヤード一のスパイと評される少女。

西側では貴重な、というか唯一と言っていいツッコミ役。

面倒見がいい性格のようで、何かとヘマの多いウサギをたびたびフォローしている。


「だれがスパイだって? くノ一って言うんだよカンガルーの旦那」



西側所属でネガティブをこじらせすぎて逆にポジティブな思考の持ち主。

忍者に憧れており 弟子にして欲しいとヤマネに付いて回っているが、「寂しいと死ぬ」と自称している性格からしてどう考えても向いていない。


「良かった! 生皮 ズルッと剥いて拒否されるかと思った! 命があるってことは暗に ついてこいというメッセージ!」



  • オリイオオコウモリ♂(擬人化)

西側に所属し基本的にクールかつ無表情。

しかしデレを隠すのがのが下手すぎるツンデレ。

相手が居ないところでは無表情のままデレ全開となる。


「東のコウモリは俺よりも闇に聡い。貴様のようなチビでも見つかるかもしれないから気をつけろとでも言うと思ったか」



空の王と呼ばれ、顔の上半分を兜で被ったその姿はさながら冷徹な殺し屋のようだが、

実は気は優しく引っ込み思案で口下手。そのため台本を書いて会話の練習をしたりしている。


「分をわきまえろ ズーラシアの若造。 あ・・・これゾウのセリフだ」



別名アカオオカミ。どう見てもキツネとか言ってはいけない。

東側の所属で、アッパーヤード一残忍と言われる殺し屋3兄弟の次男。

兄弟のハリボテを横一列に並べるのが殺しのスタイルだが、明らかに兄の方のクオリティに格差が・・・おや、こんな時間に誰か来たようだ。


「危ないところだった・・・横一列でなければやられていた・・・!」



西側所属。かわいいものが好きな溌溂とした娘。

かなりマイペースなところがあり、レッサーJr.と二人で居ると会話がまったく噛み合わない。

が、当人たちはそんなこと歯牙にもかけていない様子。


「ほーんとなに着てもかわいーよね」



西側の所属で、いつも誰かを背中に乗せたがっている。


「そうだ!君たちも乗るといいよ」



小物臭漂うライオンの部下。


「こっちは東の領地なんだぞ。西のやつは通行料出せ」



東側の所属でいつもライオンに付き従っている。

「バナナ!」としか喋らないが その一言でサル山を丸ごと従わせるほどのカリスマ性を持つ。


「バナナ!!」



その名の通り東のサル山の頂点に君臨するボスだったが、ゴリラの一言でその地位を自ら明け渡す事になる。ライオンの事もある程度認めている模様。


「猫と思い侮った。ノミを取るに値する男だ」



今は亡き笹王パンダの遺児で、身の安全の為に西でも長らく極々一部の者にしかその存在を知らされていなかった。

まだ赤子で「バンブー」としか喋れないが、その一言で東の軍勢の暴走を静められる程のカリスマ性を持つ。

流石は 彼の賢王の血を引く者と言ったところか・・・

えっ? どっかのゴリラも同じような事やってたって?


「バンブーー!!」




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