1988年から1992年にかけて『LaLa』で連載されていた清水玲子による少女漫画
正式タイトルは『月の子 MOON CHILD』
アンデルセン童話の「人魚姫」をモチーフにしている
あらすじ
舞台はニューヨーク
売れないダンサーのアートは、車の運転中、飛び出してきた男の子(ジミー)を避けようとして事故を起こしてしまう。
飛び出してきた男の子は事故が原因なのか記憶喪失で自分が何者か分からないと言う。
アートは記憶喪失のジミーと奇妙な共同生活を送ることになる。
実はジミーは人間ではなく、人間とよく似た姿をした「人魚族」であり、
人魚達は、産卵の為に遠い宇宙から泳いで故郷である地球に戻ってきていたのであった。
登場人物
ジミー(ベンジャミン)
主人公 白いスーツを着た金髪碧眼の男の子。
……に見えるが実は女の子。人間ではなく人魚族
実は三つ子で、ティルトとセツと言う外見がそっくりな兄弟がいる。
同居生活を送るうちにアートに恋するようになる。
アート・ガイル
人間の男性
元天才子役ダンサーだが、今は落ちぶれている。ジミーと出会ったことで運が向いてくるが……。
ジミーが女の子であることに気づいていない。
ホリー
人間の女性。アートの元?彼女
ジミーが女の子であることにいち早く気がついた。
ショナ
人魚族の男性。
夢の中に出てくる美しい女性(セイラ)に心を奪われている
セイラ
人魚族の女性で故人。三つ子の母親であり「人魚姫」
ティルト
ジミーの兄弟。三つ子の中では一番しっかりしたお兄さん的存在
セツのことがお気に入りで、後に魔女と契約することになる。
セツ
ジミーとティルトの兄弟
穏やかで大人しい性格だが、体が弱い
ショナに心惹かれていく
グラン・マ
人魚族の地球での「長」的存在な老人魚
「セイラの子供」を危険視している
ギル・オウエン
世界的に影響力をもつ大財閥の家系に生まれ、容姿も才能も恵まれた青年
リタ
大柄な才女。
ひょんな事で興味を持ったギル・オウエンに近づくが、ある秘密を知ってしまい、事件に巻き込まれる
用語解説
人魚族
人類より遥かに長寿な種族。宇宙を回遊し産卵の為に地球に戻る。
セイラの子供
ベンジャミン、ティルト、セツの三つ子を指す。
3人のうちで女性化し産卵出来るのは1人だけで残りの2人はスペアである。
グラン・マは「セイラの子供が危険である」と言う夢のお告げを見る