概要
「本当は悲しい幻想郷」とは、東方Projectの二次創作のあり方の一つで、おもに東方Project原作の世界観、設定、キャラクターなどを基とし、何らかの「悲しさ」を様々な形・アプローチで表現するものである。
あるいは東方Projectにみられるさまざまな要素のうち、悲しみの故に人の心を打つ、またはその悲しみを喚起させる要素を作品に織り込み、ストーリーを展開するものでもある。
なおタグ名にある「幻想郷」は東方Projectの主舞台である地理的な「幻想郷」と、メタ的な設定を含む東方Projectの世界観全体の二種類の意味を含むものである。
作品には、原作設定または原作設定を基とした二次設定等が筋道として作品の重要部分などに設定されて物語が展開し、その要素に何らかの形で接触する登場キャラクターたちの様々な感情が描かれる。
それは抗いがたい宿命的な事柄への心を裂くような悲しみであったり、あるいは直面する不条理への止めどない怒りであったりと、発露される感情、そしてそれぞれの人物がその出来事を前にどう行動していくかが様々に想像され、語られていくのである。
Pixivでは
pixivにおいても様々な形の作品が公開されている。
2014年4月現在、タグが用いられた作品はすべて漫画形式、または4コマ形式であり、世界観が一つの作品のまとまりの中でそれぞれに深く展開されているのが特徴である。
一方、複数の投稿作品でストーリーが展開されているものもあり、一つの作品に限らず実際の時間をかけて複数回の投稿作品で展開される物語群もある。
他の類似タグとの関連
東方Projectの二次創作には「悲しい」に関連した「泣ける」「涙腺崩壊」の作品傾向にまつわるものとして、それぞれ「泣ける東方」「涙腺を崩壊させる程度の画像リンク」がある。
このうち、後者はタグ運用の主眼を本タグと範囲を共有する「悲しみによる涙腺崩壊」としているが、前者はコメディ、ユーモアなどの要素からの「泣ける」要素も含むため、タグが運用される範囲には違いもある。
ただし、いずれのタグも何らかの「悲しみ」やそこに至る、あるいはそれを越えた先の様々な感情を描いた作品に用いられていることが共通している。
閲覧上の注意と展望
本タグの名称からして、作品の特徴あるいは物語の展開の過程・全体の方向性には先述のとおり「悲しい」が含まれるため、悲しみを含むシリアスなストーリーなどが苦手な方は閲覧の際は注意が必要である。
一方で、それぞれの作品においては人間、あるいは人間というカテゴリーに囚われず広く誰かの「心」というものの根幹に深く迫るストーリーが展開されている。作品が持つその豊かなエンターテイメント性に加え、閲覧者本人をとりまく実際の人生観、世界観を千思万考する機会も与えてくれる可能性ももつといえるだろう。
関連タグ
東方Projectに関する他の「本当は~」タグ