コミックス単行本8巻に収録されている、「第33話 天(あま)の海をゆく白鯨のありて」における出来事がきっかけ。
中島が組合(ギルド)の本拠地である白鯨(モビー・ディック)に潜入する際、政府組織である内閣府異能特務課の助力を得て「超小型強襲機 『夜烏(よがらす)』(おそらく二人乗りの小型ヘリコプター)」を借り受ける。それを谷崎が自身の異能である「細雪」で偽装しつつ操縦することで白鯨に乗り込む、という算段だった。
夜烏の整備自体は問題なく、順調に飛行準備をする二人であったが、どうやら双方とも高所に慣れておらず、中島が
『ああ…… 如何(どう)しよう あんな偉(えら)そうなこと 云(い)って失敗したら ……』
『あああ 家に帰りたい』
と思っている横で、
「心配ないよ 敦君」
と頼れる先輩オーラを出しているのかと思いきや、
「ぼ ぼ ボクが そ そ 操縦 してるから だ だ 大丈夫!」
と谷崎が死ぬほどビビっていた(太文字はコミックス該当ページより引用)。
その際、それぞれのコマに
『探偵社・西のへたれ』
『探偵社・東のへたれ』
と書かれていた。それが発祥であると推測される。