概要
「架空の有名P」が話題となる中、その対極にあたる概念として言われ始めた言葉。
「有名P」の華々しい活躍は、ボカロシーンの中では氷山の一角に過ぎず、
その裏ではきわめて多数の「底辺P」が、それぞれの想いを胸に日々活動している。
そんな「底辺P」たちの悲哀の様相、あるいは数字や人気を気にすることなく、
マイペースに活動する様を表した作品は、ニコニコ動画やpixiv等ネットのあらゆる所で散見される。
興味があったら探してみるのもいいだろう。
そういえば
VOCALOID亜種「弱音ハク」は、DTMで「有名P」を志したものの人気が出ず、日々涙と愚痴をこぼしている・・・。
という設定で生まれたため、ある意味「架空の底辺P」の象徴的存在とも言えるのかもしれない。
関連イラスト
最後に
「底辺」が「底辺」として活動し続けられているからこそ、「頂点」が存在しうる。
「底辺」と「頂点」が同じ土俵で勝負しているからこそ、「底辺」も「頂点」もそれぞれの魅力を持っており、それらが全部合わさって「シーン」を形作っているのだ。
だから、「底辺」だからといってないがしろにする事は、「頂点」の立っている場所そのものを崩すことに繋がってしまう。両者は、ある意味互いに支えあって存在を保っているのである。
そんな「底辺」への感謝の気持ちを忘れないこと、そうすることで「底辺」は存在し続けられるし、「頂点」も、スターとして多くの人達を魅了することが出来るのだ。
このことを、頭の片隅に置いて頂ければ幸いである。
さらに、これまで人気作品しか見聞きしてこなかった方も、ニコニコ動画に多数投稿されている各種ランキング動画(「週刊VOCALOIDランキング」以外にも、実の多くのランキングが存在する)を参考にして知らない曲を発掘し、数字には表れない「良さ」を自身の目と耳で確かめてくれたのなら、なおのこと嬉しい。
底辺だからって、みんなクオリティが低いと思ったら大間違いだ、ということが分かることだろう。