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ストーリー編集


“黒衣の書エピストゥラ”に綴られた記憶の断片―――与えられた“力”は誰の為にあるのか編集


遥か遠い昔の話――

如何なる願いでも叶えられる “黒衣の書エピストゥラ” と呼ばれる魔道書が存在していた。

あるモノは巨万の富を手にし、あるモノは不老を手に入れ、時代の権力者となった。

しかし、権力者たちの時代は長くは続かず、突如として “謎の死” を迎え、その存在は消えていった。

時を同じくして、人々の間では “死神を見た” という噂が立ち始める。

権力者たちは死神に命を奪われたのだと……。

そして時が経つにつれ、これらの出来事は人々の記憶から風化していった――


そして現代。

世間では “謎の連続猟奇事件” がテレビで報道され、同時に ある“都市伝説” の話題も人々の間で噂されるようになっていた。

――ある日、同じ学園に通う学生を街で見かけた浅山瑠依。

      その学生が消えた先の路地裏、そこで見た光景は――


漆黒を切り裂く月光に照らされた “死神” の姿だった。


キャラクター編集


【“秀綱流”を操る居合の申し子にして解放者テスタメント】編集

一ノ瀬 結愛 (いちのせ ゆあ)

CV:かわしまりの

竹を割ったような爽快な性格で、学園では男女問わず人気が高い。

昔から瑠依の隣に住んでいて、幼なじみとしてお姉さん的な素振りを見せていたが、実際は瑠依のほうが落ち着いて見えるなど、精神的にはほぼ対等な関係。

過酷な稽古ゆえに門下生が瑠依と二人だけになってしまった道場の師範である瑠依の父親から、剣道・居合いなどを教わっていた過去がある。


才色兼備という言葉が当てはまらない理由があるとすれば、それは意思の強さからくる奔放な言動と、他人の評価を気にしない性格が原因と言える。


【“解放者テスタメント”として時代を駆け抜ける時の旅人】編集

ヴィヴィ・アルハザード編集

CV:青葉りんご

二世紀以上昔より老いずに現在の姿を維持し続けている。

長大な鎌を振りかぶり、無慈悲に人を殺戮する姿を目撃されては “死神” と噂され、都市伝説のひとつとして人々の話題作りに一役買っている。

ノルマをこなすが如く効率的に“支配者レグナット”を斬り裂くことだけを考え、そこには一切の私情を挟まない。


口封じのため瑠依の命を狩り取ろうとするが、寸前のところで姿を消す。

戦場の中心で暴れる彼女の真意を知る者は、いない。


【おしゃべり好きで元気いっぱいの向日葵のような少女】編集

鷹宮 歩 (たかみや あゆむ)

CV:草野花恋

父親を亡くし一人身となった瑠依を快く迎え入れた 『牛々神社』 の一人娘。

最近では年頃の女の子らしく恥じらいを持とうとするが、あまり上手くいく様子はない。

生まれた家柄から、やがては父親と同じ神道を辿らなければならない定めにある。

日々、巫女として修行に励んでいる……と断言できるほど真面目に打ち込んでいるようには見えない。


『牛々神社』 と “死神” は浅からぬ因縁関係にあるらしい。


【日常会話の手段に携帯メールを用いる消極的な少女】編集

向ヶ丘 夏奈 (むこうがおか かな)

CV:秋野花

長らく病気で休学していたが、ある日を境に復学して瑠依と同じクラスになった。

瑠依が “死神” の存在を知ってしばらくした後、夏奈も 『牛々神社』 と同じく “死神” と深い関わりのある組織に属していると判る。

鞄の中に忍ばせているショットガンを用いて“支配者レグナット”に対抗する。


強行派組織の一員だと知り警戒する瑠依をよそに、本人は至って普通の態度をとっている。

組織の思惑と夏奈の目的は必ずしも同じではないようだが……?


【妖艶な笑みで人々を魅了する眼帯美少女】編集

イリーナ・E・トルスタヤ編集

CV:桃井穂美

育ちの良い品のある立ち振る舞いをするが、時折、意図的にエロスを振り撒く変態な面がある。

周囲から浮いたゴスロリ服が扇情的な性格を象徴している。

針を用いた技術 (縫合や刺繍) を得意とし、自作した人形を亡き母親・ローザの名前で呼んでいる。

人形の分の食事を用意したり話しかけたりと、過度なコミュニケーションを取る姿はどう控えめに言っても他者依存型倒錯者。


過去に “死神” と出会ったことがある。


【過度なコミュニケーションを避ける学生】編集

浅山 瑠依 (あさやま るい)

主人公。

他人の嘘を見抜ける力を持っているため、人間の裏側を見続けている。

そして嘘に晒され続けた結果、他人を信じることが出来なくなる。

他人との付き合いをできるだけ避けるため嘘をついている自分も、結局は他と変わらないことを自覚し、自分に対して期待をしていない。


力のせいで年頃の欲求や願望に興味が持てず、唯一あった結愛への恋心も失い、どうすればいいのか分からず、ただ消費する毎日を送っている。

それを望んでいるわけではないが、逃れる方法も見つけられずにいる。


【学園生活を謳歌するイマドキな快楽主義者】編集

渋谷 姫乃 (しぶや ひめの)

CV:藤森ゆき奈

多数のファッション誌を愛読し、自身もまた読者モデルとして誌面に載ったことがある。

女の武器がいかに強力であるかを知り、外見に磨きをかけることに時間を費やしている。

クラスのファッションリーダー的存在としてチヤホヤされているが、学力は底辺。

留年を免れてから数週間、「教師と取引をした」 と囁かれていたり、「お金に困ったことがない」 などと怪しい発言があったりするが、真相は定かではない。


ギャルっ気のある口調を煙たがらない肉食系男子にとって、その外見と思わせぶりな微笑みはすこぶる人気が高い。

瑠衣に興味を抱いているが、どう言い寄っても撃沈してしまうのが最近の悩み。


【ミステリアスな言動と可愛らしい姿で現れる謎の人物】編集

ナイン編集

CV:桐谷華

ユニセックスな外見からは―― 性別不明。

あらゆる語学を理解するが―― 国籍不明。

音もなく隣で嗤う神出鬼没―― 身元不明。


予言めいた言動で人を惑わすだけ惑わし、蜃気楼のように闇に溶けてしまう。

大人の女性の妖艶さと、子供のような純粋さを併せ持つが、言葉の裏には残酷ささえもうかがえる。


【信じるは己、頼るのは拳】編集

布施 鳴海 (ふせ なるみ)編集

CV:山本兼平

喧嘩の鬼。

鉄のような頑丈な骨と、死ぬまで折れない命知らずな心臓を持つ。

勝った相手の髪を刈り上げることから “スカーヘッド” の異名で知られている。

成績が悪くて留年しかけたが、首の皮一枚繋がって瑠依のクラスで時を同じくしている。


手の付けようがない悪童だったが、瑠依に負けて意気投合してからは理由のない暴力行為から縁を切った。

以来瑠依とは仲が良いように見える。


【知的な眼鏡の奥に宿る愛国心】編集

上与那原 桐 (うえよなはら きり)編集

CV:相葉茉美

瑠依のクラス担当を務めている教師。

教師を仕事と割り切り、それ以上の情熱を持たないイマドキな一面がある。

坦々とノルマをこなすように授業を進める姿が逆に気に入られ、学生たち (特に男子) から安定した支持を得ている。


事務的な行動からは想像できないくらい強い愛国心の持ち主であり、普段から学生に 「貴方は国を愛せますか?」 と説いている。


【神仏に尽くし娘を愛する神主】編集

鷹宮 伊知郎 (たかみや いちろう)

CV:八神大輔

“天満牛”総本宮から勧請された分祀八千社の一つ 『牛々神社』 の神主。

小さな神社だが、本殿には学問の神・件(くだん) という妖怪の遺骨を預かっている。

早くに妻を亡くし男手ひとつで歩を育てたため、歩の将来について心配している。 厳格な印象を受ける顔つきだが、意外なほど温厚で冗談を好む。


他界してしまった瑠衣の父親とは盟友。

少々変わり者だった瑠衣の父親にとっては、同世代の良き理解者として、そして武道のライバルとしてお互いを認めた関係だった。

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