沈埋工法
1
ちんまいこうほう
『沈埋工法』とは、予め海底や川底などに溝を掘っておき、そこにケーソン(沈埋函)を沈めて土をかぶせる工法。海底などにトンネルを作る際に用いられる。
予め海底や川底などに溝を掘っておき、そこにケーソン(沈埋函)を沈めて土をかぶせる工法。
プレーシングバージ方式、タワーポンツーン方式、SEP(自己上昇式作業台船)方式といった沈設方法がある。
シールド工法より浅く作ることができるのが特徴。しかし水底に溝を掘る工事の際に、海や川に影響が出たり、設置時に波や海流などの流れに左右されやすい欠点がある。
1910年に「ミシガン・セントラル鉄道トンネル」がこの工法で作られたのが最初。
日本では大阪府大阪市の「安治川トンネル」(1944年完成)が最所だが、2カ所目が1964年完成の首都高速羽田線・羽田トンネルになる。
道路トンネル
安治川トンネル - 1944年完成。
衣浦海底トンネル - 1973年完成。
首都高速羽田線・羽田トンネル - 1964年完成。
首都高速湾岸線・東京港トンネル - 1976年完成。
多摩川トンネル・川崎航路トンネル - 1994年完成。
第二航路トンネル - 1986年頃に限定供用が開始され、2002年に一般供用が開始された。
川崎港海底トンネル - 1979年に限定供用が開始され、1992年に一般供用が開始された。
大阪港咲洲トンネル - 1997年完成。道路と鉄道(Osaka Metro中央線)が一体構造になっている。
神戸港港島トンネル - 1999年完成。
東京港臨海道路臨海トンネル - 2002年完成。
夢咲トンネル - 2009年完成。道路と鉄道(準備工事のみ)が一体構造になっている。
新潟みなとトンネル - 2002年に暫定供用が開始され、2005年に全面供用が開始された。
那覇うみそらトンネル - 2011年に一般供用が開始された。
新若戸道路海底トンネル- 2012年に一般供用が開始された。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
コメントが未記入です