概要
緩く二つ結んだオレンジ色の髪からそれぞれ三本生えており、彼岸花の髪飾りをつけている。黒の長袖のへそ出しのシャツ(夏場は半袖)とオレンジの花を飾った黒のズボンと黒のハイヒールを履いている美女。モチーフは蜘蛛。
抽斗通りで駄菓子屋「ぎろちん本舗」を経営している。ネットも繋がっており、よくモグラがネットを使いに入り浸ったりしている。また、モグラが住んでいる銭湯も本来は浮雲が管理している(屋号に「浮雲」とある)もの。その一角の部屋はモグラが自作した部屋だが、2階も好き勝手に使われている。
人間の作った食べ物を好んでいるようで、特にブラックサンダーとかっぱえびせんが好きな模様。お酒も嗜んでいるらしく、ラムネで割るのが好きらしい。
登場自体は単行本1巻第4話からだが台詞はなく、本格的に台詞付きで登場したのは単行本2巻第9話から。駄菓子屋でオンライン授業を受ける真木にラムネを振舞っていた。
ゲームが趣味らしく、家庭用ゲーム機からインディーズゲーム等、ましてや筐体ゲーム(駄菓子屋設置)まで幅広くプレイしている。その中には微妙にマニアックなゲームもあったという。西暦2000年間近にはドリームキャストを購入し、その後シーマン等を何年も遊び尽くした。
彼女はゲームの他に、キャストパズル、タングラム、お菓子のおまけ集め等、趣味は幅広く多様。モグラ曰く「彼女は気に入ったものは突然始めるし、誰に言うこともなく極める」らしい。その証拠に、呪いのゲーム編の舞台となる「ブーギークラッシュ」では世界ランキング3位にまで上り詰めていた。プレイヤー名は「Orange Spider」。
モグラとの関係について(ネタバレ注意)
彼女とモグラの関係は文字通り「看守と囚人」の関係。あの世から出禁をくらったモグラは囚人として生きていなければならず、浮雲は彼が刑を正しく受けているか監視する役目をもっている。もし、モグラが刑を受けられない状況に陥った際は、例え異次元であろうと彼女が介入し、モグラを異次元に閉じ込めた元凶(亡者)を完膚なきまでに再起不能にする。
彼女の戦闘能力はずば抜けており、呪いゲーム編では7人の亡者を1人で一網打尽にした。体術に加え、遠距離攻撃である蜘蛛の足を彷彿とさせるような6本の髪束を操る。
看守といっても、モグラを刑務所である抽斗通りに監禁したり、行動範囲を制限するなどはしていない。事実、モグラが八重子の実家がある島へ旅行に行く際は「いいですね」と言っていたくらいである。なので、あくまでも「モグラが生きるという刑を正しく受けていれば他は何も問題ない」ということである。
彼女は「看守と囚人は敵同士という認識は誤り」と持論をもっており、「看守は囚人を世間からおもちゃにされるのを防ぐためにいる」と考えている。
彼女は看守という立場上、彼女に課せられている業務以外は基本干渉しない。呪いのゲーム編にて、彼女は世界ランキング3位という実力をもっていながらもモグラ達と協力するということはせず傍観していた。
その容赦のなさは作者の前作を彷彿とさせるが彼女が所属するのが地獄なのかは不明。