概要
出禁のモグラの主人公。
あの世から出禁を受け死ねない仙人。抽斗通りにある銭湯を経営している。
鬼火を貯められるカンテラを所有しており、その鬼火を飲めば体が生きるのに最適な状態に保てるので見た目は若い。
その昔、戸籍と住民票を作ったことがあるが、1942年に赤紙が来てしまい第二次世界大戦に従軍。その時のトラウマで住民票を持つのをやめた。住民票が無いため、ろくな職業や免許を取得することができず、得意な物作り(食品サンプルなど)をイベントに出品して稼いだり、移動手段は専ら徒歩か中古の自転車だけで生活している。その過酷な生活環境のためか、身体能力は常人より遥かに優れている。
あの世とも関わりがあるので幽霊等の知識がある。現世に生きるのは金がかかるのでただや驕りにはがめつい性格。
普段は「気のいいお喋り好きのおっさん」という雰囲気だが、節々にどこか裏があるような「豹変」とも言うべき側面が度々現れる。
長生きして怖かった事は『消費税』&『受信料払ってますか?』。
持っているロープは黒縄地獄産。元は黒だったが血で赤く染まっている。
歩いていたところ、空から降ってきた広辞苑が頭を直撃し大怪我。それを目撃した八ツ目大学に通う真木栗顕と桐原八重子と知り合い、彼らが霊が見えるようになったことで自身の目的(後述)に巻き込む形になる。
因みに、落下物直撃対策に中古のヘルメットを購入。以後、肌身離さず身につけるようになる。
彼は前述した通り、あの世から出禁をくらっているため死ねない。彼はあの世に帰ることを目標としているため、そのためには亡者がもっているあの世に導くとされている鬼火を調達してカンテラに集める必要がある。だが彼だけでは人手が足りないので、真木と八重子に協力してもらって鬼火を貯めていく。
猫附家
祓い屋の猫附家とは契約に関係にあり、徴兵時代の上官・猫附 桜史郎が「祖国にいる倅を助ける代わりに一族にできることは今後何でもする」と土下座をし、モグラはそれを引き受けることにした。ただ、「何でもする」という曖昧な契約にしてしまったため、彼の長話や旅費など、彼の意向は猫附家の者なら拒否権が無い。梗史郎曰く「限度がある」。
彼について(ネタバレ注意)
モグラは仙人のように生きているだけで人間ではあるが、彼が何者であるかについてはあまり触れられてこなかった。
しかし、彼が元神様であったことが単行本5巻第36話で明かされた。元の名は「オオカムヅミの弓」であったそうだが、彼が神から堕ちたことで名乗れなくなってしまった。また、彼が下戸なのもそれが理由で、堕ちた神様にはお酒を召し上がる権利が無いからだそう。だが、調味料で入っているお酒は摂取可能。あくまで嗜好品として摂取することが許されていない(受け付けない)だけである。
因みに、「オオカムヅミの弓」は、実際の古事記や日本書紀にも登場する神様である。
彼の犯した罪は未だ判明していないが、刑として「この世で生きていなければならない」という事実が呪いのゲーム編単行本6巻第48話で判明する。
例えば彼を異次元に閉じ込めたり、霊体にして現世から切り離すなどは「生きているとは言えない」ということで刑として認められず、その際は彼の看守である浮雲が介入し、彼を閉じ込めた亡者を彼の意思関係なく再起不能にしてしまう。