概要
英語ではMixed trainと表現し、そこから「ミキスト」と呼ぶ場合もある。
線路容量の限られるローカル線において、旅客輸送と貨物輸送の両方を1本の列車で1度に行えることからかつては広く運転されていた。
しかし停車駅での貨車の入換作業に時間を要するため、途中駅での停車時間を多く確保する必要があり、その分の速達性が損なわれ、更に貨車の連結両数によっては客車がホームにかからない場合もあるし、機関車と客車の間に貨車を連結すると客車の暖房用蒸気を送れない場合もある。
(対策として、客車の場合古くはダルマストーブ、後には石油式温風暖房器(ウェバスト・五光式)を装備した独立暖房方式としていたが、便洗面所の温水供給まではできていない)
またミキストだから客車列車ということでもなく、メインイラストのように電車や気動車が貨車を牽引する場合もあった。国鉄だと宮之城線、地方私鉄だと旭川電気軌道や庄内交通などでこのような例があった。
実際に混合列車扱いだったかは不明であるが(単なる機関車代用ということも考えられるため)、クモニ13などの荷物電車(歴史的経緯から荷物車は旅客車である)に自動連結器を装備して、1~2両の貨車を牽引していた線区もある。