番傘
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ばんがさ
竹の骨組みに油紙を貼った和傘で、雨傘として使用する。
主な素材は竹と油紙で、防水性に優れるが耐久性に劣り、重い。
元は商人がお客に貸し出すために「番号を書いた傘」のことで、当時としては安価で頑丈、粗末な傘であった。
現在見られる和傘が発明されたのは安土桃山時代だが、雨具として使われだしたのは江戸時代中期以降のことである。
古い時代、西洋で傘は貴族にしか使えない高価な品物で、身分の高さを象徴するステータス・シンボルだった。幕末に日本を訪れた西洋人は、庶民も傘を使っている事に驚いたという記録がある。
和傘全般の意味として誤用されることが多い。
30本程度の竹の骨で折り目をつけた油紙を支える形になっている。
閉じた時に濡れた面が外に出る洋傘に対して、濡れた面が折り目の内側に入ることで周囲に雫をまき散らさない利点がある。
しかし、使用後に頂部を下にしておくと水が溜まり、破損の原因となるため頂部を上にして吊るして保管する必要がある。
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