概要
低体温症でみられる現象のひとつで、気温・体温ともにきわめて低いにもかかわらずなぜか身体は「暑い」と感じてしまい衣服を脱いでしまうこと。
雪山などで遭難し凍死した遺体が時折裸や下着姿で発見されることがあるが、これらも矛盾脱衣によるものと考えられている。
原因についてはいくつか説があり、「極度の寒さによる発狂」等と考えられていたこともあった。
人体は熱を外気に奪われることを阻止するために血管収縮によって身体を温めようとするはたらきがあるが、これが過剰に行われることで脳が暑いと錯覚してしまう…というのが現在主流な説である模様。
なお、実際に低気温にもかかわらず脱衣した状態の遺体が見つかった場合、必ずしも矛盾脱衣が原因とは断言できず、暴力・性犯罪や酩酊等の可能性も考えられる。
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八甲田山雪中行軍遭難事件、ディアトロフ峠事件…積雪地帯における遭難事件。矛盾脱衣と思われる遺体が発見されている。