神野先生
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じんのせんせい
神野先生とは学園アリスのキャラクター。
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もしも鳴海先生が寿命を縮めるタイプのアリスだったら
鳴海先生のアリスのタイプってどれにあたるのだろうと考えた結果。 (ドカンといっきに…タイプも考えたけど、年少期から過酷な任務を強いられてかつ大人になってもそこそこアリス使ってそうだし…と考えもして……。姫様みたいな人もいるし、単純に元々の容量が多いだけかもしれないけれど) 原作と異なる部分があっても読んでやるという方向け。 本編と繋げてもいいしそうじゃなくてもいいオマケ小噺 ~~~ 杏樹は幼少期アリスの制御が出来なくて家族にイタズラされていた所、アリスの職員が保護してアリス学園に。そこから数年が経ち行平先生に出会う。これは出会ってまだ日も浅いそんな頃のお話。(という設定) ~~~ 「杏樹っ!大丈夫か」 駆けつけた先にあった光景はまだ初等部の餓鬼が体験すべきでは無いものであった。 「何が?」 「何がってお前コレ……」 衣服や髪は乱れ、手首には縛られた跡もある。主犯と思われる人間は、恐らく杏樹のアリスにやられたのだろう。顔を真っ赤にして伸びていた。 「何?子供なのにこんなことして穢らわしい?」 「そういう事じゃなくて!……悪い。もっと早く助けられなくて」 「意味分かんないし。第一無理でしょ。千里眼とかならまだ分かるけどアンタ無効化のアリスでしょ。どうやって助けんのさ。あと、一応言っておくけど最後までヤラれる前に気絶させてるから」 「バカっ」 誰の助けも期待していないというような態度に悲しさと怒りと心配で思わず頭を殴る。こういう方法しか取れない俺もどうかとは思うけど、今はどうにかしてこいつをあるべきところへ戻したい。 「痛っ。何すんだよっこの似非教師!」 「アリスにばっか頼ってたらろくな大人になんねぇぞ」 「アンタが言っても説得力にかけるんだけど」 確かにここへ来る前はろくな大人でなかったかもしれないが、今は違う……だろう? 「うるせぇ!とにかく金輪際こういうことはやらせねぇ。こういうのはなぁ、好きな女か金目的の人間に愛をもってしろっ」 何もそういうことで生計を立てている人の気持ちまで否定するつりはない。 「は?金目的ならいいわけ?此奴らも金目的だけど?」 「合意の上ならお互い様だろ。ただし相手を尊重する愛がなきゃそれはただの暴力だよ」 いずれにせよ、たとえ商売人であっても夫婦であっても合意のないものは駄目だ。 「やっぱ意味わかんない」 「とにかくそんなことも分からねぇ餓鬼にはまだ早いってこった」 アホほど軽いその身を持ち上げて部屋から連れさる。もちろん行先は病院だ。 「くっそ離せっこの似非教師」 無効化のアリスによりお得意のアリスは使えないため、ただ手足をジタバタさせるだけになっているまだ初等部のお子様を運ぶのは比較的簡単な事だ。 「はいはい」 面倒になったら軽く手刀でも入れるかと適当に相手しながら考える。 「だから離せって。いちいち子ども扱いすんなっ」 「いやいや、お前は十分子どもだから。保護対象なんだから大人しくそれに甘んじとけ」 「何が保護対象だ。どうせお前もいつか俺を利用するんだろ」 出会った当初どーせ汚い目でみられるんなら期待通りせーぜー汚いマネしつくした方がハラもたたないと言い切った餓鬼はまだ12歳で、本来なら夢や希望で目が輝くお時頃だ。だが、此奴は幼少期から強すぎたアリスのせいでイタズラされていたところをアリスの職員に保護され、傷も癒えぬうちに初等部校長のもとギリギリの駆け引きをさせられ数年が経過している。そりゃあグレるわけだ。 「お前黒歴史にしたくなかったら無駄に人を疑うのはやめた方がいいぞ。大人になったらほらな、利用しなかっただろーあん時のお前はめちゃくちゃグレてたよなって俺にからかわれるから」 「何それ。うざ。いつまで俺に干渉するわけ。しかもそれ更生するのが前提のように聞こえるんだけど」 「当たり前だろ。というかいつまでグレ続ける気だよ。大人になるっつーのはグレてても当たり障りなく上手くやっていくっつーことだよ」 「いや、それ結局グレてんじゃん。更生してないじゃん。はぁぁもういい。アンタと会話しても何となく不毛だと言うことは分かった。もういい。大人しく寝るから丁重に運べよ。クソきょ…う、し……」 肩口ですーすーと眠る音が聞こえる。本来なら授業に出て同じくらいの歳の奴らと学んだり馬鹿やったりする時間。そんなことも叶わずあんな所で大人相手に任務こなして随分と気を張って疲れたことだろう。 「わかってるよ。クソ餓鬼」 起こさないよう歩く速さを調整して病院に向かう。今日は間に合わなかったが次こそお前がこんなことしなくていいように、むしろもっと甘えられるように、そして大人になったらあれは黒歴史だったと思えるようにしてやるよと誓いながら。9,529文字pixiv小説作品