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概要

綿矢紺とは、仲谷鳰原作の漫画『神さまがまちガえる』の登場人物で、本作の主人公である。

メイン画像にて、こちらをのぞき込むようにしているツンツンした黒髪の少年が彼である。

中学生だが、小学生と間違われるくらい背が小さい。

理由は不明ながら既に親元を離れてシェアハウスで暮らしている。

シェアハウスの大家である姫崎かさねの助手にされており、自由奔放な彼女によってその調査(?)に毎度同行しては彼女に振り回されている。

プロフィール

出演作品神さまがまちガえる
性別男性
誕生日不明(春ごろ)
出身地不明
身長比較的低い

人物

ツンツンした黒髪が特徴の中学二年生。中学生だが、小学生と間違われるくらい背が小さい。

姫崎かさねが大家をしているシェアハウスで暮らしている。

基本的にシェアハウスの同居人はさん、または君付けで呼ぶが、唯一かさねだけは呼び捨ている。理由は不明。

中学生らしく活発で、子供っぽい部分も見せる。頼まれ事に対しては内容を詳しく聞く前に「いいよ」と言ってしまうタイプ。

経歴?

1話時点で、綿矢紺が自分のや家族などを紹介する英作文の宿題を書いているシーンで「おれは今、両親の知り合いが経営するシェアハウスで暮らしています」とある。

しかし、1話のバーベキューの際、彼自身が「自分の誕生日をあまり覚えていない」ことや、当初から「作中の世界の人間にしてはバグについて無知すぎる」など、その言動にはしばしば不自然な点が垣間見えるが……

正体(9話以降のネタバレ注意!!)

彼は一見普通の中学生の少年だが、作品が始まった当初から「作中の世界の人間にしてはバグについて無知すぎる」などの不可解な点がしばしば見受けられた。

バグが日常の一部となっている世界観にもかかわらず、バグの基本的なこと(バグの始まりと終わりは観測できないことなど)を知らないことなどがその例である。

そしてついに9話<春のまれびと(上・下)>にて、彼の正体が判明する。

彼の正体は、何も無いところから突如バグにより発生し、その後、奇跡的に残留した「バグで生まれた人間」である。

本作の第一話に描かれている「植物が室内外問わず異常繁殖する」バグの前に、「世界中の人々が家に帰れず迷子になる」バグがあり、さらに一つ前のバグにより、姫崎かさねのシェアハウスに突如出現した。

バグの内容は、「いるはずの無い人間が突如発生する」というようなもの。同時に周囲の人間たちの認識は改ざんされ、昨日まで存在しなかったはずの人物が自分たちの家族や友人という設定ですぐそばに紛れ込んでいても違和感を感じる事ができない。

発生した当事者も例外ではなく、バグによって作られた自分の設定を疑うことも無く普通に生活する。

実際にかさねのシェアハウスの中では、ある日突然「綿矢紺」という見知らぬ人間が住人として自分たちと共に暮らし始めたにもかかわらず、それに気づいたのは「人間に対するバグが効かない」体質の姫崎かさねのみだった。

綿矢紺の設定は「姫崎かさねの父親の知り合いに綿矢家という家族がいて、春からシェアハウスに引っ越してきた中学2年生」というもの。その他にも「学校にはテオというあだ名の友人がいる」「短距離走より長距離走の方が得意」などの設定がある。

なお、このバグの設定や周囲に対する認識改変は極めて限定的なものであり、あくまでバグによって存在する数日間の間だけ普通に生活できる程度のもの。

現に姫崎かさねの父親は綿矢という家族を知らなかったため、姫崎かさねの父親までは認識改変が及んでいなかったと考えられる。また、学校にも綿矢紺の名簿は存在せず、紺本人が覚えていた”両親の住所”なども実際には存在しないようである。

このため当然だが肉親などはいない。

そして、「大きいバグほど短期間で終了する」という例に漏れず、このバグは2日ほどで終了した。同時に綿矢紺という存在も消えてなくなってしまうように思われたがーーーー

「おはよう」

リビングには、昨日と同じように朝食の準備をする紺の姿があった。

「残留物だ」

「バグが解消された後も消えずに残る、例外事象の中の例外。」

彼は奇跡的に「残留物」としてこの世界から消えずに残ることになったのだった。

なお、このバグは当時お隣さん家でも起こっており、一人っ子のお隣さんに妹が現れていた。しかしこちらは残留せず、数日後、周囲の記憶と共に消えてしまった。

その後ーーーー

10話<家路>にて、帰宅困難バグの頃に紺は自分の記憶などの違和感から自分の存在に疑問をもち、かさねからは綿矢紺という人間がバグで生まれて残留した存在であることを明かされる。

それを聞かされた主人公は自分という存在に自信が持てなくなり、「もしかして自分は人間ではないのではないか」という懸念にさいなまれるが、かさねにバグで発生したとしても立派に人間であるしそれほどおかしいことではないと言われた上で、

紺の「もしかして自分は人間ではないのではないか」という懸念に対し、人間のみが対象となる帰宅困難バグが彼にも有効であることを指摘される。

加えて「とりあえずうちで暮らしてみなよ。そのうち大丈夫になることもあるさ。」と言われ、とりあえず引き続きシェアハウスで暮らしていくことを決めた。

バグが終了し、奇跡的に残存した主人公はそれ以降も姫崎かさねのシェアハウスで暮らすことになるが、当然親はいないので家賃(つまり生活費)はかさねが負担している。(かさねはシェアハウスの大家なので、彼女の負担と言うより紺の家賃は免除していると思われる。)バグの作った設定では定期的に綿矢紺の口座に仕送りが来るらしいが、それが本当に存在するのかは不明である。

幸いにもバグの設定と認識改変はその後も維持されており、13話現在、ごく少数の人間だけが彼の正体を知っている。

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