概要
両手首を前手に縛った後、後頭部まで上げさせて、余った縄で高手小手よろしく胸部を縛ることで固定する縛り方。「後頭手(ごとうしゅ)縛り」「後頭後手(ごとうごて)縛り」とも呼ばれる。
高手小手や女囚縛り同様、よく見るが名前が分からない縛り方の定番。
胸はもちろん、くすぐりでは弱点の定番であり、汗をかきやすいため見せたくない部位でもある腋の下を全開にするため、羞恥心を煽る効果は抜群である。
そのため「腋晒し」の異名も持つ。
また胸を縛ったあとに余った縄で股縄まで持っていけるため、さらなる拘束感と羞恥心を縄一本で実現することも可能である。
ただし心臓より高い位置で腕を固定する点や、ある程度の柔軟性が必要な点から、腕がしびれてしまいがちで、受け手が興奮を覚える余裕がない場合もある(中にはそういうハードさが良いと言うドMもいるらしいが、後遺症のリスクを伴う縛りであることには変わりない)。そのため受け手の負担にならないような縛り方をするのにはそれなりの知識と技術が必要となる。
天井から吊した縄や手錠・手枷などで手首を拘束し、頭上に上げさせるのも広義には諸手上げ縛りといえるが、その場合は磔や吊りとの境界線は少々曖昧なものになる。