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概要編集

豆本とは、掌に収まる程度の小さな本の総称である。

西洋では16世紀頃に流行し、聖書や物語の豆本が盛んに作成された。日本でも江戸時代後期頃に婦女子の娯楽用として作られ始め、「芥子本」「袖珍本」「寸珍本」「雛豆本」などと呼ばれた。第二次世界大戦後にも2度流行期を経験している。


規格編集

絶対的な数値による定義は為されていないが、西洋では1バリコーン以上3インチ以下(8.5mm~76.2mm)のものを指し、これより大きなものを「Small Book」、小さなものを「Micro Book」と呼んでいる。


日本では江戸時代に「美濃半紙を8ッ切した大きさ(およそ14cm×10cm)」がデファクトスタンダードであった。明治以降は1辺が10cm以下のものを指し、近年まで下限はなかったが、極小サイズの豆本作成が米粒に文字を印刷するといったマイクロ技術の分野に取り込まれた結果、欧米の表現に倣い1cm以下の本を「マイクロブック」と呼ぶようになっている。


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