概要
家来に仕える部下のことである。ちなみに自分直属の家来は直参とか直臣といい、必然的に地位も高くなる。
陪臣がさらに部下を持っていれば陪々臣となるが、そのまた配下の「陪々々臣」以下はまどろっこしいので士分(武士)としては扱われず、「陪々臣の中で地位の高いヤツの下で役目についている」とされた。
なお「上司の主君」だからといって必ずしも従わなければならないわけではなく、主君の側も「臣下の臣下は自分の臣下ではない」という考え方があった。陪臣はすぐ上の主に従っているのであって、その上役にまで臣従する義理はないからだ。