ストーリー
永遠の 『契り』 を、交わしましょう――
時は戦前。
地方の山村を見下ろす丘に建つ、怪しげな洋館を訪れる元雑誌記者の青年・時津大輔。
豪奢な洋館で彼を待っていたのは、謎めいた館の女主人・霧谷澄美と、その娘である美人姉妹たちだった。
「あなたは選ばれたのです……霧谷の娘と子を成し、この霧谷家の全てを手に入れる、唯一の男性に。
これは、我が霧谷家の昔からの習わし。私の4人の娘を好きなように抱いて 『契り』 を交わし、娘を孕ませてください」
澄美の口から語られる、にわかには信じ難い話を承諾し、大輔は霧谷家の館に滞在することとなった。
毎夜 『夜伽(よとぎ)』 と称して行われる、姉妹たちとの淫靡で濃密な触れ合い。
館に出入りする軍将校や富豪、そして不気味な使用人たち。
そして、早世したはずの四女・藤乃との、禁断の記憶。
霧谷の一族の血に秘められた謎とは? 大輔を待つ運命とは?
背徳の館で繰り広げられる、めくるめくエロスの物語。
キャラクター
誇り高き五女
霧谷紅
心優しき六女
霧谷 菫(きりや すみれ)
CV:神崎ちひろ
大人しく控えめで、やや引っ込み思案の末っ子。
大輔を兄のように慕い、なついてくる。
上の姉たちとは歳が離れていることもあり、紅とよく一緒にいる。
しきたりとして夜伽に参加しているが、自分には姉たちのような魅力はない、と思い込んでいるため積極的に競おうという気持ちは薄い。
慈愛溢れる長女
霧谷 撫子(きりや なでしこ)
CV:猫井さくら
厳格な母・澄美に対して温和で母性的な性格。
妹たちからも慕われており、澄美との緩衝役として一家をまとめる。
大輔を 『未来の旦那様』 として受け入れ積極的に楽しもうとするが、長姉として育ってきたせいか、年下の大輔を自然と弟扱いしてしまう。
静寂の三女
霧谷 藍(きりや あい)
CV:萌木唯
ほとんど人と接しようとしない、無感情な少女。
冷徹で感情を表すことがなく、大輔のことも人ではないかのように見ている節がある。
まともに言葉を交わすのは、一つ上の姉・牡丹のみ。
澄美に命じられるまま、人形のように大輔に抱かれる。
気まぐれな二女
霧谷 牡丹(きりや ぼたん)
CV:葛籠アオイ
霧谷六姉妹の中でも飛び抜けて派手で、享楽的かつ刹那的な美女。
性的にもオープンな肉食系。
現在は海外留学中のため、霧谷家を離れている。
早世した四女
霧谷 藤乃(きりや ふじの)
CV:岩泉まい
故人。年齢のわりに落ち着いた雰囲気をもち、聡明ですべてを見透かすような瞳の持ち主。
妹の紅や菫にとっては色々なことを教えてくれる優しい姉であり、撫子や藍にとっては聡明すぎてどこか儚い印象の妹だった。
霧谷家の女当主
霧谷 澄美(きりや すみ)
CV:ももぞの薫
病がちな当主を助け、一族を切り盛りする厳格な夫人。
外部からの様々な圧力に負けず、霧谷の家を守るためならばどんな手段も厭わない。
自らが産んだ娘たちでさえ、霧谷家のための道具として見る節がある。
実直なメイド長
嵯峨根 綾(さがね あや)
CV:悠
長年、霧谷家に仕えているメイド長。数人いるメイドたちのまとめ役。
使用人歴は執事の夜久の次に長い。
澄美と同じように厳しく、かつ真面目な性格で姉妹たちの教育係でもある。
明るい新人メイド
叶内 良子(かのうち りょうこ)
CV:紫苑みやび
霧谷家のメイドの中で一番若く、最近館へやって来たばかり。
穏和で一緒にいると安らぐタイプ。
謎めいた異邦人
リュドミラ=ミハイロヴナ=グラゾフスカヤ
(愛称:リューダ)
CV:紫苑
みやび
常に微笑みを浮かべて自信たっぷりな、妖艶な美女。
人当たりも良く気さくに話しかけてくるが、どこか底が知れず怪しい雰囲気。
自分の身体が男性の目にどう映るかを心得ており、それを楽しんでいる節がある。
主人公
時津 大輔(ときつ だいすけ)
東京市内にある零細の実話雑誌編集社にて、怪奇事件ネタを担当する記者として働いて いたが、出版社が倒産してしまい無職となる。
同時に付き合っていた恋人にもふられ、失意のなか新しい仕事先を探していたところへ 『霧谷伯爵家からの招待状』 が届き、その邸宅へと赴く。
手紙の内容は、ただひとつ。『霧谷の屋敷に住み込み、書生として暮らしてほしい』 というものだった。
性格は基本的に好奇心が強く、物怖じしない。
雑誌記者(ジャーナリスト)ではあったものの、報道・公共の正義などへの意識は高く なく、取材対象は自らの興味に従うことが多い。
やや女性に弱く色香に流されやすいが、孤児として育った経緯から、常に相手の言葉や 態度を見極めようとする冷静な部分も持ち合わせる。