概要
『鳩の撃退法』は、佐藤正午による日本の長編小説。
2014年に小学館から出版され、第6回（2015年度）山田風太郎賞を受賞した。
2021年に映画化。主演は、藤原竜也。主題歌は、KIRINJIfeat.Awichの「爆ぜる心臓」。
あらすじ
とある地方都市での「バーのマスターの家族」と「郵便局員」の失踪、偽札の疑惑付きの大金など、元直木賞作家の津田伸一の周辺で起こる不可思議な出来事を、津田自身が見聞した事実をベースとしながら、そこに津田が脚色や推測や想像や創作を加え、自分自身以外はすべて仮名にして、「過去に実際にあった事実」ではなく「過去にあり得た事実」を小説として描いていく。
登場人物
- 津田伸一(演:藤原竜也)
元直木賞作家だが、それ以降ヒットを出せずにくすぶってる40代のおじさん。現在はとある地方都市でデリヘル「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして生計を立てている。
- 鳥飼なほみ(演:土屋太鳳)
東京の出版社の編集者。「オリビア」で津田と出会う。31歳。既婚。お多福顔。中学生の頃から津田の小説のファン。
- 幸地秀吉(演:風間俊介)
家族とともに忽然と姿を消したバー「スピン」のマスター。37歳。
- 幸地奈々美(演:佐津川愛美)
秀吉の妻。35歳。5年前に秀吉と出会った時にはすでに娘の茜を妊娠していたため、秀吉からは薄々ではあるが不倫を疑われていた。
- 沼本(演:西野七瀬)
津田が行きつけにしているドーナツショップのアルバイト店員。20代。週末はバー「チキチキ」でホステスのアルバイトもしている。源氏名は「あつこ」。
- 倉田健次郎(演:豊川悦司)
地方都市の裏社会、通称「本通り裏」を牛耳る男。30代後半(映画では豊川氏の年齢に合わせて50代後半に変更。)。幸地秀吉の古くからの親友。
