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鴎中

おうなかまたはおうちゅう

鴎中とは、森鴎外×中原中也のカップリングである。ここでは『文豪ストレイドッグス』のものについて記述する。
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概要編集

鴎中とは、森鴎外×中原中也のカップリングである。ここでは『文豪ストレイドッグス』のものについて記述する。


※本誌2016年10月号(第46話)までのネタバレ有り※


ポート・マフィアの首領とその部下の幹部という立ち位置からか、主従的な要素の入ったやり取りが公式では見ることができる。そのため、二次創作においてもその関係性を多分に反映させたものが多い。


嫌っている太宰に対してだけでなく、やや乱暴な口調の目立つ中也だが、鷗外に対してとなると一気に激変する。言葉遣いが改まるだけでなく、頭を下げる際には戦闘時さえ脱ごうとしない愛用の帽子を胸に当てている。また、第十六話にて、鷗外が現れた際中也は他のマフィア構成員と同様跪いた。中也がこのような態度を向けるのは、現時点で鷗外ただ一人である。(ちなみに、ファンの間では例の十六話四十九ページ二コマ目、中也だけが顔をあげて歩く鷗外を目で追っているのではないかという推測がたったこともある)


四巻カバー裏漫画で、鷗外は「太宰君 組織に戻って来ないかな? 君もそう思うだろう? 元相棒の中也君」というからかうような発言をした。これを中也は「現五大幹部じゃ不満だって言いてェのか!?」という解釈をし、太宰に対する嫉妬ともとれる憤慨の仕方をしていた。(ちなみにこの後太宰に文句を言おうと電話をかけている。)また、このくだりで鷗外が中也のことを「中也君」と呼んでいることが判明した。中也をこう呼んでいるのも、現在は鷗外のみである。


単行本第6巻21話にて、与謝野が「この講堂に侵掠戦を仕掛けるなら余程の大軍隊でなければ二の足を踏む」と言った直後、鷗外曰く「探偵社を粉砕するに十分な戦力規模」であるポートマフィアの人員が送り込まれた。しかし講堂に侵攻してきたのは、中也ただ一人だけであった。鷗外が中也の能力をかなり高く評価していることが窺える場面だろう。


そして中也は(口癖とまではいかないが)、特に言わずとも知れるような場面で「首領が」と口にすることがままある。第二十九話にて首領からの指示を伝える時のセリフや、外伝小説での政府のエージェントに対する「あの男は首領の命令がなければ殺している」などの発言だ。中也は幹部なので中也を通して指示をする人間や中也に対して命令をする人間は首領である鷗外ただ一人しか存在しないことは明白なのだが、重要なことだとでも言うかのように「首領」と付け加えているのである。

「首領の指示だ、死ぬ気で守れ!」

「全くあの教授眼鏡、~中略~どういう神経してやがる? 首領の命令がなきゃ殺してるぜ」


第46話では、中也が「2日以内に条件をクリアしなければ鷗外は死ぬ」という黒幕から教えられた情報を読んだ際、「糞ったれ」と怒りを顕わにしていた。その後共にその文書を読んでいた紅葉に「探偵社と闘うことになるその条件に乗るならば黒幕の思う壺になる」と諫められたにもかかわらず、黒幕の裏をかける他の方法を考えるでもなく「黒幕はブッ潰します」と頭に血が上った様子が見れた。そして次のコマでは、中也が「……やるしかねぇ」と呟きその書類を握る手に力を込める、という意味深な演出がされていた。



かしこまったやり取りが目立つ二人だが、一概に上司と部下という関係の範囲に収められるとは言い切れない。


第十九話でエリスにデレデレと緩んだ表情をし甘やかす鷗外を見て呆れたような表情をしたり、第三十七話で酒を飲んで例の如く酔っ払った挙句、太宰への怒りを垂れ流すという、上司がいる場では失礼にあたるのではないかと思わせる醜態を晒したりしている。一方の鷗外は、恥じる、咎めるどころか不快に思っているような表情ひとつ見せることなく、いつものことのように指示を与えたり受け流したりしていた。

ちなみにこの例として始めに挙げた第十九話であるが、アニメ第十七話にて、この時中也は部屋へ入る際に事前に名乗るどころかノックすらしていないことが明らかになった。なんなんだほんとに。


単行本第10巻のカバー裏漫画にて、鷗外と中也(と紅葉)の会話が見られた。会議中、会食を予定していた日がスケジュール的に厳しそうだと言う鷗外に、元々の予定日に済ませておけばと怒る紅葉に対し、中也は新たな日付の提案をしている。しかし鷗外はその提案を「その日はエリスとの先約がある」という私事の理由で渋ったのだが、なんと中也は「それは致し方ありませんね」とあっさりと返した。そしてその場にいた紅葉から、「これ中也 甘やかすでない」と突っ込まれている。"中也が鷗外を甘やかす"という公式設定が誕生した瞬間である。

またその直後、部下の広津にお茶を持ってこさせるからと鷗外が二人にリクエストを聞く場面がある。そこでは、中也は質問からやや的外れな返答をしそれに鷗外が突っ込むというやり取りがなんともこなれた様子で行われていた。

「(前略)何茶にする?」

「珈琲で」

「中也君それお茶じゃないよ~」


また、中也は鷗外との会話中は常に敬語だが、尊敬語と謙譲語は一切使わず、敬意を表すには比較的低いとされる丁寧語しか使っていない。



以下、劇場版のネタバレを含みます
















ラストのシーンで鴎外と中也が二人で会話するシーンがあるが、その場でなんと中也は帽子を脱いでいない。普通に立って会話していた。

会話の最後には、中也が鴎外に対して背を向けて話したシーンもあった。

ちなみに、その場には部下も紅葉もおらず、鴎外と中也の二人だけであった。


表記について編集

原作にて初登場話の際、鴎外の名前は旧字体を使った『森鷗外』と表記されたが、pixiv内では『鴎』の字を使った表記が一般的である。また、原作の台詞や公式の表記では初登場話以外はほとんど『鴎』の字が使われている。しかしヤングエースでの登場人物ページでは未だ『鷗』の字が使われているため、ここでは『鷗外』と表記した。(しかしこの記事の文章の作成・編集を行ったのは現在一人しかいないため、新字体のほうが適切であると判断したユーザーがいたらぜひ修正願いたい)



関連タグ編集

文スト【腐】 森鴎外(文豪ストレイドッグス) 中原中也(文豪ストレイドッグス)

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