概要
現アクシウム艦長、勤続30年目(艦長室にあるホログラム式記念写真によれば、2775年から就任している)。
他の乗客に漏れずホバーチェアに頼った生活をしているため極度の肥満体質。日々の仕事は、AUTOが報告するアクシオムに異常の無い事の確認と、1日1回の朝の艦内放送だけである。
艦長と言っても宇宙船はほぼオートメーション化されている為やることと言ったら「アクシウムに問題が起きていない」という報告をAUTOから受けることと、朝に一回放送を行うことのみ。
勤務態度はお世辞にも良好とは言い難い(が、乗客もそのことを気にしていない様子である)。
中盤以降におけるネタバレ
作中中盤、EVEが植物と呼ばれる何かを持ち帰ったが、中身が空だった事で故障と判断、その時一緒に着いてきていたWALL・Eに挨拶と共に握手され、その時手に妙な汚れ(土)が着いていたことで、初めて見るその汚れを分析にかける。
それをきっかけに今までほとんど見てこなかったアクシウムのデータベースで調べ、興味を持った単語を検索して、読み、また単語を調べる、と続けていくうちに好奇心を目覚めさせていき、四六時中端末に齧り付き地球の事や自然のこと等様々な事を知っていく。
暫く後、EVEが紛失した植物を発見し、艦長に提出したことで「本物の植物」を見れたことに喜び、EVEが地球からどうやって回収してきたのか、今現在の地球の様子を知るためにワクワクしながらEVEと共に彼女の記録映像を閲覧するも、そこに記録されていたのが、自分が調べ、興味を持った「美しい大自然の広がる星」ではなく「人間の身勝手な欲望で汚染され、荒廃しきった母星」であったことに愕然とし、自分の憧れた母星を救う為に、植物が生育できる程度には回復した地球に帰還する事を決める。
最終的にはホバーチェアに頼らず自らの足で立ち、AUTOと戦って勝利を収めた。
余談だが、操作マニュアルの本を「マヌエル」と呼ぶなど少々抜けているが、後半ではAUTOによって艦長室に軟禁されながらも、回線を繋ぎ換えて艦内に放送を流したりメインカメラの性能上の弱点を突くなど、知性と行動力を発揮した。
「生き残りたいんじゃない、生きたいんだ!」は本作屈指の名言である。