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DragonAge:Inquisition

どらごんえいじいんくいじしょん

Dragon Age: Inquisitionとはバイオウェアによって開発されたゲームシリーズの三作目(実質四作目)。
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ゲーム概要編集

バイオウェアによってMicrosoft Windows、PlayStation 3、Playstation 4、Xbox 360、Xbox One用に開発され、エレクトロニック・アーツによって北米版が2014年11月に発売された。

日本語版はPS3とPS4およびXbox360とXboxOne用に同じく2014年に発売された。

海外レビューでは高評価を獲得し、高い人気を誇る。また数々の賞を受賞し、2015年にはPC、PS4およびXboxOne用に全DLCと追加アイテムパックを同梱したGame Of The Yearエディションが発売された。

また、今作はシリーズ初めてのマルチプレイ機能を搭載しており、マップがオープンワールド型になっている。

ゲームシステム編集

基本的なゲームシステムは一作目のDragon Age: Originsと同じ。

キャラクターメイキング

プレイヤーは主人公を自由にキャラクターメイクすることができる。選べる項目は、性別、種族(人間、エルフ、ドワーフ、クナリ族)、職業(戦士、ローグ、魔道士)、顔、声など。出自は種族と職業ごとによりあらかじめ固定されている。


戦闘

戦闘はリアルタイムによって行われる。 基本的に仲間は事前に設定された作戦に従って自動行動を行うが、要所でプレイヤーが「戦術カメラ」という機能を使い、時間を止めて直接行動指示を出すことができる。魔法のスペル技や剣と盾による豪快な技などの演出が強化されてアクション性も多くなり、難易度を高くしない限りはOriginsに見られた戦術の重要視はあまりされないシステムになっている。


好感度

仲間には好感度が設定されており、好感度が上がると固有のアビリティを所得したり特別なイベントが発生するなどの恩恵があるが、下がるとパーティーを離れていってしまう。好感度は会話の選択などで増減する。ある仲間の好感度を上げる選択が、別の仲間の好感度を大きく下げることが多々あり、プレイヤーの決断が問われる。

一部の仲間は、好感度が高くかつ特定の条件を満たすと、主人公とロマンスを行うことができる。


戦略テーブル

新たに追加された機能。

プレイヤーは審問会の一員として、戦略テーブルで顧問達にフェレルデン各地へ部隊を派遣することになる。戦略テーブルでは顧問達に任務を与える、メインストーリーや仲間の個人クエストを進める、新しいマップを開放したりすることができる。任務はリアルタイムで成果が出る。顧問達には任務への得意・不得意があり、それによって成果を出せるまでの時間が変わってくる。

DLC「地底世界」では新たに探検テーブルと呼ばれるものが出てくる。


ドラゴンエイジ キープ

公式がサポートしているドラゴンエイジ キープを有効にすれば、これまでのDragon Ageシリーズでプレイヤーが見てきた展開を今作に反映させることができる。NPCの会話や登場するキャラクターが変化したり、戦略テーブルで行えるクエストが追加されたりといった影響を与えられる。なお、キープを使用するためには事前にEAアカウントを所得する必要がある。

ストーリー編集

本編編集

カークウォールで起きた大事件以降、魔道士とテンプル騎士の関係は深刻化した。教会もまた、両者を抱え込むことが難しくなっていた。両者の一部は教会から独立し、互いに闘争を始めていた。教会の最大権力者である教皇ジャスティニア5世は魔道士とテンプル騎士の不和を仲裁するため両者との間に講和会議の場を設けるに至った。聖アンドラステの遺灰が眠るヘイブンの聖灰の神殿にて、続々と有力者達が集まってくる。しかしその最中に突如神殿が謎の爆発によって崩壊し、その場にいた者達や教皇ジャスティニアは巻き込まれ、消息を絶った。あとにはフェイドの魔物を絶えずなだれこむ、空に開いた巨大な亀裂以外に何も残らなかった。片手に印をたずさえ、崩壊した神殿跡から現れた一人の人物を除いては。

容疑者は教会の探求騎士カサンドラに捕らえられ尋問されるが、手の印を使って天の亀裂を塞いでみせるとたちまちヘイブンの人々から「アンドラステの使徒」と呼ばれ崇められる存在になった。カサンドラは始めこそ使徒を強く疑っていたが、講和会議の爆発以降混乱状態に陥ったセダスの秩序を回復させるため、使徒を加えて古の組織「審問会(Inquisition)」を再び結成させることを決める。


DLC「地底世界」編集

地底で頻繁に謎の地震に見舞われているドワーフ達は、審問会に原因を解明すべく調査の協力を依頼する。


DLC「招かれざる客」編集

本編の後日談にあたるため、本編クリア後にプレイが可能になる。

天の亀裂を塞いでコリーフィウスも撃破し、セダスに一時の秩序を取り戻した審問会。フェレルデンは今や強大になったその軍事力を恐れ、審問会の解散を望むが、反対にオーレイは審問会存続を望んで同盟を申し出る。審問会は両者と会談をするため再びウィンターパレスに足を踏み入れる。


主要登場人物編集

主人公(アンドラステの使徒、審問官)編集

講和会議での爆発後、崩壊した聖灰の神殿からたった一人生き残った今作の主人公。手に謎の印を授かるに伴い、爆発直前の記憶を失っている。唯一覚えているのが謎の女性によってフェイドから脱出したことだったため、人々からは女性が聖女アンドラステではないかと憶測され「アンドラステの使徒」と呼ばれるようになる。セダス各地に開いたフェイドの裂け目を閉じ、混沌から秩序を再び取り戻すため審問会に加わることになり、やがて審問官となって人々を導くことになる。

審問会編集

カサンドラ・ペンタガースト Cassandra Pentaghast

元・探求騎士の一人で、教皇ジャスティニア5世の「右手」。彼女が爆発から生き残った主人公を尋問するところから物語りは始まる。主人公が男性の場合のみロマンス対象になる。

妄信的な教会(教皇)信奉者で実直な性格。主人公がアンドラステの使徒ということを認めようと認めまいと秩序のために正しい行いをすることを求める。普段は敬虔で目的意識が高く、正義を最も重要視し、仲間に固い印象を与えがちだが、実はロマンチストで、ヴァリックが執筆した恋愛小説をこっそり愛読しているという乙女なところがある。


指揮官カレン Cullen Rutherford

元テンプル騎士で、審問会顧問の一人。武力担当。主人公が女性かつ人間かエルフの場合のみロマンス対象になる。

事件後のカークウォールのテンプル騎士を導き、その指導力をカサンドラに評価され審問会に加わった。


レリアナ Leliana

探求騎士の一人で、教皇ジャスティニア5世の「左手」。審問会顧問の一人。密偵担当。

広くは「修道女ナイチンゲール」として部下の密偵達のリーダーを務め、審問会に信頼に足る情報を集める。Originsではオーレイの密偵「吟遊詩人」として暗躍していた頃もあった。かつて修道女として教会に仕えていたこともあってカサンドラ同様熱心な信者であり、教皇ジャスティニアとも仲がよかった。


ジョゼフィーヌ・モンティリエ Josephine Montilyet

アンティヴァの有名な商人の家の出で、審問会顧問の一人。外交担当。主人公が男女どちらでもロマンス対象になる。

オーレイに留学経験があり、その頃にレリアナと交友関係を結ぶ。その後外交工作に興味を持ち、レリアナに審問会に勧誘され外交大使となる。新進気鋭で、機転と気品、入念に磨かれた応対のおかげで味方を増やすことに長けている。


仲間編集

ヴァリック・テスラス Varric Tethras

カークウォールの一件で情報提供のためカサンドラに捕らえられ、尋問されていた元囚人のドワーフ。武器は愛用のクロスボウ「ビアンカ」。ローグにして作家であり、カークウォールの衛兵隊を舞台にした代表作「ハード・イン・ハイタウン」は高い人気がある。


ソラス Solas

講和会議の爆発後、カサンドラに協力を申し出た背教者のエルフ。主人公やカサンドラに様々な助言を与え、聖灰の神殿の裂け目を塞ぐことに成功する。主人公が女性かつエルフの場合のみロマンス対象になる。

魔法をフェイドからの知識と独学で学び、精霊やフェイドに関する知識が非常に豊富。古代の遺跡で眠りについてフェイドを探索することや、精霊と交流することを好む。ヴェイル(現実世界とフェイドとを隔てる障壁)という現象を生涯をかけて研究している。自身の知識を分け与えることを惜しまないが(得意分野に関する質問をされると彼の好感度が上がる)、時に自分よりも乏しい相手を容赦なく切り捨てる冷徹な面もある。


セラ Sera

世直し組織「レッドジェニーの協力者」の一員であるエルフのローグ。主人公が女性(レズビアン)の場合のみロマンス対象になる。

自由奔放で衝動的。堅苦しいことを好まず、時に幼稚さが目立つ。幼い頃にデネリムの人間のもとで孤児として育てられたため、エルフ的観念や視点をまったく持たない。また、自身にエルフらしさを求められることも嫌い、ソラスとは反りが合わないことが多い。オーレイの貴族の謀略に晒されそうになった主人公を助け、そのまま審問会へ参加することになる。


ヴィヴィエンヌ Vivienne

オーレイの宮廷魔術師で女帝セリーンの顧問の1人。広くは「鉄の貴婦人」とも呼ばれる。

敬意を持って肯定的に接すれば相応の応対で返してくるが、自分に歯向かう者には容赦しない高飛車な性格。モンシマードのサークル出身で、筆頭魔道士であり、「魔道士は教会に管理されるべき」という主張をとる教会支持派の重鎮でもあった。その地位や本人の知略(やコネ)を生かして、オーレイの内乱や魔道士とテンプル騎士の争いを乗り切る。天の亀裂に始まる世界の混乱を解決するという審問会の意思に賛同し、自ら審問会への接触を図る。

ちなみに主人公が口説くこともできるが、ロマンスはできない。


ブラックウォール Blackwall

フェレルデンで単独行動を続けるグレイ・ウォーデンの戦士。第5時ブライトの最中にも、オスタガーの戦いには参加せず単独でダークスポーン狩りをしていたらしい。主人公が女性の場合のみロマンス対象になる。

正義漢で、グレイ・ウォーデンの尊い理想を心から信じている。審問会がグレイウォーデンの動向を探りにきたことで彼らに同行することになる。


アイアン・ブル Iron Bull

ブルの突撃隊という傭兵団の隊長にして、クナリ族の密偵「ベン・ハスラス」。主人公が男女どちらでもロマンス対象になる。

豪快な性格で、酒好き、性的に奔放。本来、クナリの密偵ということは秘密にすべき事柄ながら、後に見破られることを見越して初対面の主人公に告白してくる。傭兵というクナリ外の環境に長く身を置いてきたため、クナリとしての生き方(キュンの教え)に距離を置いた考えをしており、どちらが本当の自分なのかを考え始めている。


ドリアン・パヴィス Dorian Pavus

テヴィンター大帝国出身の魔道士。主人公が男性(ゲイ)の場合のみロマンス対象になる。

皮肉屋で、どこか人を翻弄するところも。自惚れた自信家だが、それに見合う魔力を持つ。実父との間に確執があり、それが遠因となりテヴィンターを離れることになったが、むしろそれを誇らしく語っている。メインクエストで魔道士側につく場合、賢者アレクシウスを阻止するのを手伝うため審問会に協力を申し出る(魔道士側につかない場合でも後に登場して仲間にすることが可能)。


コール Cole

何らかの原因でフェイドと現実世界の狭間に囚われてしまった精霊のローグ。

「人の意識から消える」という特殊な能力を持つ。また、他者の苦痛を読み取ることができ、彼らに助言を送ることでその苦痛を取り払う手助けをしている。

支離滅裂な物言いで仲間達を困惑させることが多いが、その心は誰よりも優しく、慈悲深い。主人公にも道徳的な人助けや弱者を庇うような行いを求める。メインクエストでテンプル騎士側につく場合、探求騎士団長ルシウスを阻止するのを手伝うため主人公を導く。その後、人々を助けているという審問会の評判を聞いて自らも参加を申し出る(テンプル騎士側につかない場合でも後に登場して仲間にすることが可能)。


コリーフィウスとその配下編集

コリーフィウス

太古のテヴィンターの賢者で、最初に作られたダークスポーンの一人。謎の竜を操り、主人公の手に刻まれた印を狙っている。


サムソン

魔道士側についた場合に登場し、赤いテンプル騎士を率いる。

重度のリリウム中毒に陥った元・テンプル騎士。Dragon Age Ⅱでは夜の港で物乞いをしており、選択肢によってはテンプル騎士に復帰させることができた。


カルパーニア

テンプル騎士側についた場合に登場し、ヴェナトリを率いる。


その他の登場人物編集

斥候ハーディング

レリアナの下で勤める地表人階級の女ドワーフ。フェレルデンとオーレイ各地へ新しく踏み入れる場所を偵察し、地域の特徴を教えてくれる。ダンスが得意で教室を開いているが、斥候の仕事が忙しいため実質閉鎖状態。

仲間以外で唯一口説くことができるキャラクター。ちなみにそのまま誰ともロマンスをせずにいると、DLC「招かれざる客」では主人公とハーディングが付き合っていることが主人公の口から語られる。


賢者アレクシウス

魔道士側につく場合接触することになる。テヴィンターの賢者で、ドリアンの元師匠。レッドクリフの城を占領し、テヴィンター至上主義者達の集まりヴェナトリを率いて主人公達の前に立ちはだかる。


探求騎士団長ルシウス

テンプル騎士側につく場合接触することになる。教会から離脱し、現在は残りのテンプル騎士達を率いて長らく放棄されていたセリンファールの砦に引きこもっている。穢れたリリウム「レッド・リリウム」をテンプル騎士達に摂取させ、赤いテンプル騎士に変貌させている。カサンドラ曰く、人が変わったように以前よりも様子がおかしいらしいが・・・。


女帝セリーン

オーレイの現統治者。国の内乱を沈静化させるため、表向きは仮面舞踏会を称してギャスパール、大公女ブリアラと和平協定を結ぼうと試みている。主人公はレッドクリフ又はセリンファールの砦でコリーフィウスによるセリーン暗殺計画のことを知り、阻止するため舞踏会で暗殺者を探すことになる。


アベラス

ミサールの神殿とその深部にある悲哀の泉を守るエルフの集団「センチネル」のリーダー。コリーフィウスを阻止する方法を知るために悲哀の泉を求める主人公達の前に立ちはだかる。


過去作からの登場人物編集

モリガン

Dragon Age:Originsで仲間にすることができた妖艶な魔女。かつては「荒野の魔女」と呼ばれており、母親である偉大な魔女フレメスとは対立している。現在はオーレイで女帝セリーンの神秘顧問を任されており、コリーフィウスを阻止するのを手伝うため審問会に協力することになる。


ホーク

Dragon Age Ⅱの主人公。審問会へのコリーフィウスの情報提供のためにヴァリックが呼んだ。


ストラウド

Dragon Age Ⅱに少しの間登場していたグレイ・ウォーデン。ドラゴンエイジ・キープで設定を変えていると代わりにアリスターロゲイン(どちらもOriginsの登場人物)が登場する。


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関連イベント編集


関連タグ編集

DragonAge

一作目:DragonAge:Origins

二作目:DragonAge2

三作目:DragonAge:Inquisition

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