三菱電機と川崎重工のタッグで1992年に落成。異なる電化方式の混在する東北本線、津軽海峡線、日本海縦貫線での輸送力増強を目的に製造された。要するにEF200の交直流版といえるだろう。
1時間定格出力は6000kwとEF200と同じだが、主電動機(モーター)の装架方式が吊り掛け式なのと台車が一般的な形状のボルスタレス台車となっているのが特徴。
投入予定だった線区での貨物輸送需要の低下や全国的な景気の低迷による貨物需要の減退、インバータから発せられる高調波対策の難しさ、そしてこいつもモーター出力がでかすぎて架線電圧低下を招くなどから2年ほど試験運用の後、保留車となり2002年に廃車された。
今はJR貨物広島車両所で保管されている。以後老朽化した交直流・交流機関車の置き換えには出力を4000kw程度まで落としながらも各部の改良で牽引性能を確保したEH500の投入、動軸数を6に据え置きながらも各部の仕様改良を施して運用パフォーマンスを改善したEF510の投入が行われている。