概要
中国のライトニングゲームス社が2021年4月20日にリリースしたローグライクRPG。
フリーゲーム「Elona」を作者であるNoa氏の許可を頂いた上でスマートフォン向けに再構成したもの。
略称はエロモバ……おい本当に良かったのかそれで。
基本無料ゲームで、レア装備やペットの卵のガチャ、各要素の開封などに課金や広告視聴で手に入る「ダイヤ」を使う課金システムを実装している。
とはいえ牧場での育成などの「原作の時点で出来ていた事」はストーリー序盤のクエスト報酬で手に入る範囲のダイヤで開封可能なように出来ており、広告も視聴は必須ではなく任意のタイミングでダイヤが欲しい人だけ視聴するという、「無料でも十分楽しめるが手間を課金でショートカット出来る」仕組みが整えられている。
特徴・原作からの変更点
※これ以外にも色々あるため暫定。
- 細かい仕様が変わっている部分はあるが、Elonaで出来ることはおおむね全部出来ると思って間違いない。
- ヴェルニースを始めとした各都市を巡るサブクエストや、ゲームの各要素を学ぶチュートリアルが実装されている。一通り巡るだけでレシマス中盤くらいまでは問題なくこなせるレベルの強さ・仲間・装備などが手に入るため何も分からないユーザーに優しくなったが、一方でElonaの売りである自由度を狭めているという声も上がっている。
- これに伴い一部NPCの背景や性格の掘り下げも行われたのだが、ただでさえアクの強いノースティリスの連中が更に尖った性格になり、世紀末感が増している。
- パラメータや属性が再構成され単純化されている。特に「魅力」が削除され、関連する技能が他の能力に割り振られているのが大きい。
- 仲間(原作ではペット)の育成・運用の比重がかなり大きくなっている。メインの仲間以外も探索に出してアイテムを取ってくる等の使いみちがあり、質・量両面で「十分な仲間を持っている」事が攻略の快適さに直結するようになった。
- 全ての神に全身のビジュアルが実装された。どの神もおおむね原作の(特に性格面での)イメージを崩さないビジュアルになっているが、全裸のルルウィ様は流石に規制回避のために最低限の衣服を身に纏うようになった。
- 他のNPCなども容姿が再設定され、原作とは大きく異なる容姿になった者もいる。また期間限定のガチャでは新規キャラも登場する。
- 期間限定の高難度ダンジョンやイベントが定期的に開催されるようになった。
- 各種ペナルティの一部が緩くなった。満腹度が0になっても餓死しない(自然回復力減少は発生する)、税金を滞納し放題になる等。
- 一定期間ログインせず、カムバックした際にカルマ値がリセットされる。
評判
2022年2月末時点でのplayストアの平均評価は★4.0。ゲームカテゴリにおいては「そこそこの名作」程度にあたる評価点ではあるが、実際のところは問題も多い。
最たるものが不具合への対処であり、課金周りなどの対処優先度の高い箇所に不具合が起こりがちで、しかもそれらへの対処が杜撰であることが問題視されている(重要度が高い場所であるにもかかわらずアナウンスなしのサイレント修正、ひとまず該当コンテンツを閉じるなどの応急処置すらせず次回メンテナンスまで対処を先延ばし、等)。
また、テキスト表示が読みづらい上に日本語訳の精度もいまいちで、せっかく追加されたテキストもログを辿ろうとしない限りまともに読めたものではない上に脳内補完も必須である。
だがこれらの低評価を受けてなおゲームそのものは中評価を維持している辺り、ローグライクとしての基本システムの完成度は高いことがうかがえ、本家と別物と考えるなら賛否両論ながらも評価が出来るものだった。この時点までは。
elona2炎上騒動
2024年10月10日に続編となるゲームがリリースされたが、タイトルを「elona2」と名乗り後継作を標榜する割に中身はもはや完全に別物で、noa氏が続編と認めない旨をSNSで公表するほどであった。
これに伴い制作側が契約資料を公開したのだが、要約するとelonaと名の付くゲームの開発権を永久に保有できるという内容であり、これを盾に「2」をリリースしelonaという屋号を乗っ取った形になる。
これには日本は勿論、中国でも事情を少しでも知るユーザー層からは批判が殺到し、炎上騒動が起こっている。
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