「もう大丈夫!何故って!?私が来たからです!!」
概要
海外名 | 同一 |
---|---|
身長 | 130㎝ |
体重 | 42㎏ |
種族 | ロボット |
使用武器 | 片手剣 |
CV | 榊原優希 |
ガーディアンテイルズ メインストーリー16章に登場するアンドロイド。
「H.E.R.O.S KAI」の「H.E.R.O.S」は「Heavenhold Emergency Recovery Operating System」の略であり、浮遊城が非常事態に陥った場合に、浮遊城のシステムを復旧するために製作されたアンドロイドである。
開発経緯
浮遊城が建造されていた段階で、浮遊城の制御権が敵に奪われる事態に備えて、どんな状況でも勇者を支援して制御権を回復させるAIを開発する必要性が認められた。しかし、浮遊城のすべての制御権を把握し、なおかつその要請者が勇者であると正しく判定できるAIの開発は、とても容易なことではなかったため、この解決策として任務を担うのにもっとも適していると考えられ た勇者ケイデンの精神を基盤にAIを製作されることになったのである。しかしながら、AIにケイデンの記憶を移植する過程においてエラーが発生してしまったことにより大部分のデータが失われ、辛うじて残っていたケイデンの幼い頃の記憶のみで移植が行われることになった。そうして完成したAIが、「Kaden Artificial Intelligence」、即ちKAIであった。
ジャスティス
幼い頃のケイデンは過剰な情熱をもてあまし、何かにつけては正義と結び付けて「ジャスティ ス!」と好んで叫んでいたが、この特徴もそのままKAIに移植されていた。初めて稼働したKΑΙが最初にとった行動は、制御権を有しているのをいいことに、浮遊城内部を歩き回りながら、あちこちの設備にジャスティスがついた新たな名称をつけたことだった。このためしばらく多くの施設が「ジャスティス!」と叫ばなければ作動しなくなり、浮遊城で働いていた作業者たちは難渋することになったという。KAIは以後もうんざりするばかりに正義と情熱について熱く語ったり、様々な問題を引き起こしたりもしたが、既に浮遊城の中枢と結合されてしまっていたのと、何よりKAI自身が少なからずの関係者にそれなりに好印象を抱かれていたために、不問とされることになった。
ケイデンが幼い頃そうであったように、KAIもまた勇者になりたいとの望みを有していたが、自分は浮遊城の制御と危機に陥った勇者を助ける任務のために製作された存在で、勇者にはなれないことを誰よりも理解していた。KAIは任務に支障をきたさないように、自らの願望を消そうと努めたが、結局諦めることはできず、秘かに自分の理想の勇者像を表現した勇者ポーズを考案したりしていた。最初の頃は誰かに見られたら、といった恥ずかしさがあったものの、このポーズをとると、勇者になった気分になれるので、いつしかKAIは「勇気と情熱を奮い立たせる正義溢れる神聖なポーズ」と言うようになり、重要な設備を稼働させるにあたっては、決まって「ジャスティス!」の叫びと共にそのポーズをとっていたという。
眠り
いつしか来るかもしれない任務のために必要な学習を終えたKAIは、当初の計画に沿って、浮遊城の最下層で眠りにつくことになった。これは浮遊城の建造に関わったほぼすべての人々が集まった中で行われたのだが、普段はKAIをうるさいと迷惑がっていた者たちでさえ、この時ばかりは惜別の感情を抱かずにはいられなかった。眠りにつく直前まで、何の問題もない、寂しさはないと皆を安心させようとしたKAIに、居合わせた人々はKAIともう一度会えることを祈りながらも、それと同時にKAIが目覚める必要のない未来を作ろうとの決意を新たにして彼を見送ったのだった。