概要
カンカン帽とは、帽子の一種である。
麦わらを平らに潰して固く編み、プレス加工した上でニスを塗った耐水性のある帽子で、元々は船乗りが被っていた。ボートに乗る人が被ったことから英語ではボーター。
トップとブリムが平らで、クラウンは円筒形。非常に固く、叩くとカンカン音がすることから、日本ではカンカン帽と呼ばれるようになった。
発祥は、18世紀にイギリス海軍のネルソン提督が円形の麦わら帽を夏の制帽としたことが始まりとされている。19世紀のヨーロッパでボート遊び用の男女の帽子として流行したが、日本でも明治~昭和のはじめ頃まで男性を中心に着用された。
21世紀に入ってから若者のファッションとして復活。再び幅広い世代にかぶられるようになり、女性の間でも、かわいらしいと評判になり一般化している。
男子の正装にも用いられるものだったのが、今は普段着に合わせることが多い。