シャイ晶♀
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しゃいあき
アプリゲーム『魔法使いの約束』に登場する女主人公・真木晶とシャイロックのカップリング。
「ふふ、構ってほしいのですか？」
「仕方がない人ですねえ。ほら、おいで。戻ってらっしゃい」
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いい夢を
お付き合いしてるシャイロックと賢者のお話。 話の流れとしては、シャイ晶前提のムル晶→シャイ晶となっていますので苦手な方は今のうちに回れ右推奨。ファウストが少し出てきますがほとんど関係ないですちょっと不憫(ごめんファウスト先生) 何でも大丈夫◎という方のみご覧ください 2021.11.11 追記↓ シャイロックとムルの後日談。シャイロック目線です。本編を読まなくても全然読めますが、本編のあとのお話です。 後日談と言ってるけど特に深い意味はない。 【後日談】 次の日の朝、彼女は東の魔法使いたちと依頼を受けにいくと、10時頃にお揃いの衣装を身につけて魔法舎を出発した。 相変わらず北の魔法使いは不在で、他の魔法使いたちも何やら用事があるらしく魔法舎はいつもに比べて静かだった。 魔法舎の料理担当であるネロが早くから依頼へ行ったため、魔法舎のバーで軽い朝食を食べることにした。 フレンチトーストを焼き、スクランブルエッグを作った。近くの棚から皿を取り、ハムを盛り付けた。ふよふよと浮かせながら片手間にワインを開けてグラスに注いだ。 朝食を食べながら昨日の出来事について考えていた。愛しくて憎らしい友人ムル、彼の少しの行動で昨日はかなり取り乱した。魔法は心で使うというぐらいだから、普段からできるだけ落ち着いているようにしているにも関わらず、その上本人と立ち会わってもいないのになぜあんなにも不安になったのだろうか。彼女に対して執着している自覚も、愛しているという自覚もあるのに。 朝食を2/3程食べ終わったところで、突然机に置いてあったチェス盤から駒が滑り落ちた。この静かで明るい朝のバーで怪奇現象なんて起こるはずもないので至って冷静ではあったが、原因がわかった瞬間穏やかではいられなくなった。 魔道具のキセルを取り出した。 「そんなとこに隠れていないで出ていらっしゃい」 たった一言告げると、滑り落ちた駒の"彼"は案の定自分のよく知った人物の姿になった。 「やぁ、シャイロック」 だが、いつもの姿ではなく大きめの三角帽子にマントを羽織った厄介な方の姿をしていた。これで今まで思っていた仮説が確信へと変わった。やはり昨日のあれは… 「通りで欠片の瓶が動いていると思いました。お行儀の悪い野良猫の真似事をするのはいかがでしたか？世紀の大天才様は随分とつまらない遊びをなさるのですね」 この取ってつけたような憎らしい笑顔には言いたいことが山ほどある。 「それはそれはとても有意義な時間だったさ。君好みのムルについて研究するにはいい機会だったよ」 どうやら野良猫の方のムルは三日三晩天文台に居座っているらしい。 つまり、この三日間はいつものムルではなく欠片のムルが魔法舎にいたのだ。 ──君と賢者様についての研究もね 彼がそう言ったのと同時に詠唱を唱えた。 《インヴィーベル》 そこには元々のチェスの駒とパープルサファイアの欠片が落ちていた。その欠片を手に取り、カウンターの方へ向かった。先ほど飲みかけだったワイングラスへ落とし、そのまま残りとそれを一気に飲み干した。 食べかけのトーストとスクランブルエッグに魔法をかけて、バーを出るとよく聞く声が聞こえた。 「ただいま、シャイロック！」 「おかえりなさい、どこに行ってたんです？」7,948文字pixiv小説作品
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