「弥助に関する嘘情報」というのが「歴史の重要なことに関わっていた」という点についてでしたら、まさに私が問題視している『事前に調べて作っていない』ことの一つです。私が調べた限り、インタビューで史実の弥助の情報で誤っているのはそれぐらいですが、「当時の日本では斬首が当たり前だった」などの当時の日本の知識全体が間違っているので、弥助の知識についてもその一つと言えるでしょう。

鞘巻については太刀の可能性も指摘されてるので正確には短刀なのか長刀なのかはわかりませんが、わざわざ戦地に連れていかれたり、本能寺の変では隠れたり逃げることもできるのに戦っていたりと、最低限の戦闘能力はあったのではないでしょうか。

鞘巻って護身用が主な用途だった短刀の一種ですし、それを理由に戦闘員とは言いづらいんですよ。（女性や子供も持つ事がある懐刀も短刀の一種ですし）それと、「歴史上の人物を盛って描くのはアサクリシリーズでは日常茶飯事」との事ですが、弥助に関する嘘情報をさも史実であるかのように語っていた事に関しても「日常茶飯事」と言うのでしょうか。

あと、歴史上の人物を盛って描くのはアサクリシリーズでは日常茶飯事で、アレクサンデル6世がエデンの果実で超能力を獲得したり、連続殺人犯の切り裂きジャックをアサシン教団に対するアンチヒーローとして描いたり、バーソロミューロバーツが古代人の遺伝子技術で転生を繰り返していたり、ジョージワシントンがエデンの果実の力で独裁者になったり（if未来の幻影だが）と過去作も同様です。

UBIが弥助にこだわっているのは、「外国から奴隷として連れてこられ、天下人の信長に部下として召し抱えられた黒人」という経緯がUBIの目に留まったからでしょう。 過去作でも新天地で一攫千金を狙う貧乏人のイギリス人がカリブ海で海賊船の船長になるという一種の成り上がりストーリーがありましたので、インタビューで語った外国人目線で話を描くのに都合がよかったからでしょう。

流石に弥助が非戦闘員なら、そもそも武装自体していないので「長い間戦ってゐた」と記録されたり、明智軍から「刀を差し出せ」などと言われることもないでしょう。また記録では弥助が信忠の所に行ったのは「信長の死後」ですので警護対象を置いて逃げたとのも違うと思いますよ。

嘘を記事に出したり批判に反発したり、何らかの思い入れが無いと確かな情報が少ない人物をあそこまで盛る事が出来ないと思います。

そもそも杉氏は悪意やその有無を前提に考えているようですが、ＵＢＩが悪意で弥助をあそこまで盛るとは考えづらいですね。（嘘を記事に出したり批判に反発したり）

「恐るることなくその刀を差し出せ」と明智軍の家臣が言っていた辺り、降伏を呼びかけられたと言うより説得されていたのではないかと。（敵に対して「恐るることなく」と言うのも妙だし）それに織田信忠の軍は明智軍に対して二条新御所に立て籠もって戦っていたようですし、弥助本人が建物の中に居るだけだとしても「長い間戦ってゐたところ」と言えます。（あと織田信長の所に居た期間は２年未満、その間に訓練をしていたと仮定しても、まともに戦ってたら討ち死にしていた可能性が高い）大体ボディーガードが警護対象置いて逃げますかね。

また、勘違いされてるみたいですが「UBIが悪意を持って日本の歴史を捏造しようとしている」というのはheino氏の編集内容から、heino氏はUBIに対してそのような考えを持っていると推察しただけです。 嘘情報をインタビューで広めているというのも、単純にUBIが碌に調べていない知識をひけらかす雑さ・適当さが問題なのであって、そこに悪意の有無は関係ありません。 それを指摘したら「庇っている」と見なされるのは心外です。

イエズス会の記録では、少なくとも明智軍に投降を呼びかけられるまでは戦っています。 戦力云々については、明智は弥助を「動物」と呼んでいますので信長自身の考えとは別に、明智個人は弥助に対する差別の意識が合って人間扱いするつもりが無かったので、殺す価値もないと判断されたのでしょう。

それとUBIが嘘情報を記事に載せて広める行為をしてた事に関しては事実なのに、それを「宣伝目的の大口」だとか言って庇う意図が分かりません。ただ、インタビュー記事に「著名な専門家」とか「本物らしく」とか色々語っておいて嘘を記事に載せた事を考えると、確かに杉氏が言ってたように「UBIが悪意を持って日本の歴史を捏造しようとしている」とも考えられますね。（調べてないのに嘘ついてると思ってたけどその線もあるな）

考察が必要と言うなら、先ず本能寺の変で生かされているという時点で戦力として見られてない可能性は高いですし（明智軍の家臣に言われて武器渡したりしてるし）、あと連れられているのを目撃しただけでボディーガード説を押し込むのは強引にも程があります。

また「嘘情報を記事に載せて広める行為を批判するな」という言い分はいただけませんね。 heino氏は「UBIが悪意を持って日本の歴史を捏造しようとしている」と考えているようですが、今作および過去作の開発者インタビューや過去作の内容からしてもそれは無いように思いますね。 私はあくまでUBIが日本が舞台のゲームを作ろうとしながら、真面目に下調べもせず、インタビューで適当な知識をひけらかすその態度を問題視しています。

heino氏 資料が無いからこそ、考察が必要であると私は考えています。heino氏が言うように小姓ならば記録に載っているはずですのでその可能性は無いでしょうが、甲州征伐に連れられているのを家忠が目撃しているのは記録としてあるので、弥助が信長の身の回りにつく役柄であったことは確かと言えます。よって彼がボディーガードや道具持ちである可能性は否定できません。 「姓(役職)」や「名字(屋号)」については、歴史家の平山優氏が自身のXにて苗字や性の無い侍はいると語っていますので、気になるようでしたら平山氏に聞いてみてはいかがでしょうか？

シャドウズ延期の背景だそうです。問題に対処していること自体はいい事ではありますが如何せん遅すぎる。全体的に雑っぽさも見られます。https://x.com/wjl6hqwlfimzzpj/status/1840914844838740058?s=46

それと、「キャッチコピーや開発者の宣伝目的の大口を取り上げて批判してもあまり意味がない」と言いますが、嘘情報を記事に載せて広める行為を批判するなはどうかと。そもそも大口にしたってデマ広めるのはどうかと思いますし。

杉氏はボディーガード（身辺警護）説に変に拘っておられるようですが、資料もないのにそのような説を押し込むやり方は不毛に思われます。それと「僅かな記録と時代背景」を語るのなら、「姓(役職)」や「名字(屋号)」についての事（時代背景についての情報）を消すのはどうかと思いますよ。

また、キャッチコピーや開発者の宣伝目的の大口を取り上げて批判しても余り意味が無いように思われます。 それらをいちいちあげつらうのは「『全米が泣いた！』と宣伝されてるのに、泣いてないアメリカ人がいっぱいいるぞ！」とマジレスするような何の意味も無い行為です。 これではフェミニストの「AVのせいで性被害ガー！」と大差ありません。

heino氏は史実の弥助像に妙に拘っておられるようですが、正直な所本記事で史実の弥助について争うのは不毛に思われます。 歴史学においては単純な記録の有無のみならず、僅かな記録と時代背景などから歴史的事情を考察することは重要な要素です。　（単に記録が残ってないから即否定するのは、ホロコースト否定者が「ヒトラーの命令書が無いからホロコーストはでっち上げ」と主張するようなものである）